第6話『バカな奴等』

家の中にいる人はだいたい逃げ終わったところだろうか、家の中が静かになった。ミミは食材を盗ったため次は宝を探している。大きい物などは運べないため、宝石といった小さい物を探して、見つければ袋に積めている。

ミミ「宝石があるのはいいんだけど、魔法石がどこにも見つからないなぁ…もしかして、さっき見つけたのだけなのかな?」
先ほど拾った魔法石を取り出して、見ながら呟く。「使えないなぁ…これじゃあせいぜい、剣一本分だよ」と、魔法石をしまいながら呟き、進んでいく
すると……

「おい貴様!!」
ミミ「お?」
後ろ…階段の下から複数の足音、武器を構える音に、ミミに向けた言葉。ミミは期待したような顔をして後ろを振り返ると、そこには複数の兵士が。貴族の家の前にいたのとは少し違うため、雇った傭兵だろう。その数は、60くらいと見た。

傭兵「貴様が盗賊か!」
ミミ「そーだよ?たったらどうする??」
盗んだものを床に置いて、ニヤニヤと笑いながら傭兵達に問いかける。問いかけてはいるが、ミミはやる気のようで服の中に隠しているナイフに手をかけている

傭兵「力ずくでも、捕らえるまでだ!抵抗するようなら、殺してもいいと言われている…悪く思うな!!」
傭兵が武器を構え、突っ込む体勢になる。そして2秒後、前にいる傭兵が数人ミミに向かって階段を上って走り出す。ミミは待ってましたというようにナイフを出す。両手の指の間にナイフを挟んでいて、傭兵が攻撃する寸前に後ろへ高く飛び、前にいる傭兵に向かって投げる。

傭兵「ナイフか…!そんなもの!」
傭兵はミミが投げたナイフを剣で弾く。ミミはその行動を読んでいたため、後ろの壁を蹴って宙で一回転しつつ服の中にからナイフを取り出し、前にいる傭兵を上から叩きつけるように斬った

傭兵「ぐぁっ…!?」
ミミ「読みが甘いよ」
そう言うと、斬った傭兵を蹴って階段から落とした。階段を上ってきていた傭兵の3人くらいがその傭兵に躓き、階段から落ちる。他に階段を上って来ている傭兵にナイフを投げ、額に命中して階段から落ちていく。

ミミ「これは、上の階にいるあたしが有利かな??」
ナイフを両手に3本ずつ出して、傭兵達を見下ろしている。
傭兵「くっ…どうする!?」
傭兵「…2階に上ろうとすれば落とされる…大人数でナイフに気を付けながら上り、奴を1階に下ろす!」
ミミに聞こえないように作戦を伝える。そして一斉に階段を上り始める

ミミ「無駄なことなのになぁ…」
階段を上ってくる傭兵達を見ては、少しため息をつく。ナイフを持っているが、投げようとはしていない、天井を見ている
傭兵「ナイフを投げてこないぞ…?」
傭兵「チャンスだ!このまま上がるぞ!」
傭兵が2階に上ってきて、前の傭兵がミミに向かって走りミミを掴もうとする。が、ミミは軽く飛んでその傭兵の頭を踏んで上に上がる。
ミミて手に着いてる装置(先端に鋭い刃がついていて、ワイヤーで繋がっており飛ばしたり巻いたりできる)で天井にぶら下がっている。

傭兵「くそ、天井に!」
傭兵が全員2階に上っていて、ミミを見上げている。
ミミ「もうちょっと遊んでいたかったけど、時間がないからね」
と言って、自分の近くにある…シャンデリアの上まで移動する

傭兵「…!!まさか…!」
ミミ「バイバーイ♪」
ミミはシャンデリアの繋がっている根本に踵落とし。シャンデリアは、まっすぐ傭兵の方へ落ちていく




傭兵「わああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


ガッシャーンッ!!



傭兵達に命中する。シャンデリアはバラバラになり、下にいる傭兵達は血を流して
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