第5話『なりすまし』

イリア「もっとお宝が手に入る方法?」
ミミが思い付いたことに、二人が興味を持つ
ミミ「とりあえずここにいたらまずいから、隠れよう」
傭兵や商人の死体が転がってるこの場所に居るところを目撃されるのはまずいため、傭兵達と戦う前に隠れていた場所に隠れる三人。

クライヴ「で、なんなんだ?その方法って」
ミミが二人の方を向いて
ミミ「二人とも、町に貴族の家があったことは覚えてるよね?」
イリア「うん…」
ミミ「じゃあ、今盗んだ物を使うけど…何するか、わかるかな?」
クライヴ「…なるほどな、わかった!」
二人とも、ミミの作戦がわかった様子
ミミ「よし、じゃあ詳しいことを話すよ」
ミミは二人に、作戦の詳しいことを話す。そして、役割を決めていく…





















ミミ「決まったね、あとは変装かな。いつも変装用の衣装を持ち歩いててよかったよ」
三人は変装用の衣装に着替える。
ミミはいつも着ていたローブをじっと見ている…
ミミ「…流石に、これ着てたらいつかバレるよね……」
と呟いて、それを鞄の中にしまった。

クライヴ「おーい、着替え終わったかー?」
二人が着替えている間、別の場所で着替えていたクライヴが戻ってきた。
イリア「うん、着替え終わったよ!」
ミミ「よし、それじゃあ作戦開始かな!くれぐれも、顔は見られないようにね?」
三人は準備をして、町へ向かった
















町に着いた三人。今の三人は、宝石商人にしか見えない格好だ
ミミ「じゃ、ここで別れよっか。あたしは違うところからあの建物に侵入するからね」
クライヴ「あぁ、気を付けろよ?」
そう言うと、ミミは路地裏へ行った。二人は貴族の家を目指して歩き出した。
貴族の家の前まで着いた二人。

イリア「こんにちは」
兵士「宝石商の方ですか?いつもと違う人のようですが…」
クライヴ「あ、いつも来ている者は体調を崩したので…代わりに我々が来ました」
兵士「そうでしたか、どうぞ中へお入りください」
イリア「はい、お邪魔します」
二人は何事もなく貴族の家に入る。ミミは違う場所からそれを見ていて、二人が入れたとわかると入れる場所を探す

ミミ「早く見つけないとね、作戦が狂うから…」
ミミの考えた作戦は、以下のものだ。

ミミがこっそり侵入して、キッチンへ行く。人がいれば、脅して逃げさせる。その間に食材を盗む。
そして家中にそのことが伝わると恐らく中にいる人を逃がして、兵士が中に入ってくるだろう。クライヴ達は家にある宝をなるべく持ち出して脱出し、気づかれないようにその場から離れて町の入り口付近で待機。ミミも宝を持ち出し、また気づかれないように脱出するという作戦だ。もし気づかれた場合は、殺す

ミミ「お、窓が開いてる。無用心だねぇ」
ミミはニヤニヤ笑いながらそこから侵入した。運よく誰もいない。
ミミ「次は、キッチンを見つけることかなぁ……………………ん?」
キッチンを探すため見つからないように移動していると、何かに足の爪先が当たる。床を見てみると、真っ赤な石が落ちていた。何かの原石のように見える。
ミミがそれを拾って、いろんな角度から見る。
ミミ「これって確か……魔法石…だっけ?」
魔法石とは、不思議な力がある原石のこと。これが使われている武器や防具もあり、その武器や防具は普通のと違って頑丈で、威力も上がる

ミミ「ま、もらっとこうかな。これがあるなら、何処かにたくさん置いてあるかな……っと、その前にキッチンに行かないと。探すのはそれからだね」
魔法石をしまって、再びキッチンを探した。
[3]次へ
[7]TOP [9]目次
[0]投票 [*]感想
まろやか投稿小説 Ver1.53c