第4話『実行』

町に商人のふりをして入った三人。そこで貴族の家に宝石商人が来るということを聞いて、作戦をたてる。作戦が思い付いたため、三人は今町の外で、商人が来るのを待っている。

ミミ「………」
ミミは懐中時計を見る。もう少しで宝石商人が来る時間だ。時間を確認すると懐中時計をしまい「もうすぐだよ」と、二人に伝える。
クライヴ「よし、もう少しか!」
ミミ「作戦は覚えてるよね?宝石商人が来るから、それを襲撃……恐らく護衛はつけてるはずだから、あたしとクライヴで護衛を倒す。その間宝石商人は逃げると思うから、イリアは宝石商人の荷物を奪う。商人は倒してね。」
イリア「うん、わかった…!」

作戦を確認していると、奥から宝石商人が来るのが見える。やはり護衛がいる…三人
ミミ「三人か……一人は商人を逃がすかもしれないから、誰か一人ここで仕留めれば…」
商人が、ミミ達の前の道を歩いている。もうすぐで、ミミの目の前に来るところだ。

…あと少し……
……あと少しで、先頭の傭兵が目の前に…

傭兵が目の前に近づくにつれて、周りの音が聞こえなくなってくる…
ただ、あの傭兵の足音だけが、鮮明に………



















…今だ!!
二人に合図を出して、先にミミが飛び出す。傭兵はミミが飛び出したことに気づきミミの方へ向こうとするが、先にミミが傭兵の首をナイフで斬った。その傭兵は、力なく「ドサッ」という音をたてて倒れた。

商人「ひっ…!?」
傭兵「な、なんだ貴様!」
商人を守るように前に立ち剣を構えてミミの前へ。イリアとクライヴは商人達の後ろから現れ、挟む形になる。後ろの傭兵は、クライヴ達に剣を向けてる。
傭兵「仲間がいたか…!どうする…!?」
商人の後ろにいる傭兵が、クライヴ達から目を離さず前の傭兵に問いかける。

傭兵「商人を逃がすのが先決だ…お前は商人を連れて、町へ逃げ込め!俺が囮になる…合図したら走れ…!」
傭兵「わかった…!」
傭兵が小さい声で作戦を話し、剣を構える。

傭兵「…!」
傭兵は前にいるミミに向かって剣を振る。ミミは後ろに下がってその攻撃をかわす。
傭兵「今だ!!」
傭兵が合図を出す。合図を出させると、後ろの傭兵は商人を連れて町へ走り出す。クライヴ達は商人を追おうとしたが、残った傭兵が襲いかかる。
クライヴは傭兵の攻撃を剣で受け止め、イリアに「行け!」という合図を出す。イリアはそれを見ると、商人を追った。

傭兵「くっ…一人行かせてしまったか…!!」
クライヴの剣を弾いて距離をおく。二人は傭兵の前に。
傭兵「なんだ貴様等…盗賊か…!」
ミミ「そーだよ、あたし等は盗賊だよ。」
傭兵「商人の宝石が目当てか……!」
剣を構えたまま睨む。

ミミ「まぁそうだけど…あともうひとつ。アンタ等傭兵の…」


ダッ

ミミ「命も奪いに来たんだよっ!!!」
一気に傭兵の前まで行き、ナイフで斬りかかる。傭兵はその攻撃を剣で防ぐ。
傭兵「くっ……!盗賊な上人殺しか…!」
クライヴ「おっと、俺もいることを忘れんなよ!」
クライヴも剣を構えて傭兵に斬りかかるが、傭兵はミミのナイフを弾いて後ろに下がってかわす。

傭兵「…流石に、二人はキツいか……」
剣を構えたまま二人を交互に見る。
落ち着け…片方を倒せばどうにかなる…!1対1に持ち込めば、勝てる自信はある!どっちを倒すか…!

傭兵「…」
ミミの方を見る
アイツ…最初の攻撃といい、さっきの攻撃といい……素早い上的確な攻撃を繰り出す。だが、接近戦だけのようだ……力もそこまではないと見た!コイツは後で倒し、先にあっちの剣
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