とある森の中……
グリズリー「…………」
凶暴そうなグリズリーが、森の中を徘徊している。止まって、周りを見始める………警戒している様子だ、何かに気づいたのだろうか
グリズリー「グルルル…………」
ガサッ
グリズリーの後ろの茂みから、片手用大剣を持った少年が現れる
グリズリー「!!」
それに気づいて後ろを向こうとしたが、それより先に少年がグリズリーを斬った。グリズリーは斬られると、その場に倒れた。
「それで最後みたいですね、ザック」
茂みから、また二人出てくる。
ザック「アイシャ…カイト」
仲間である二人の名前を口にして、二人の方を向くザック
カイト「にしても、流石だね。ザックは本当に強いよ」
ザック「…そんなことねぇよ」
剣をしまって、森の出口に向かって歩き出すザック
アイシャ「あ、待ってくださいよ!」
二人はザックについて行く
アイシャ「にしても、私達討伐の仕事ばかりやってますよね?」
帰り道に突然そんな話をするアイシャ
カイト「確かに…たまには違うこともやってみたいよね。ザックとか、用心棒に向いてそうだよね?強いし」
アイシャ「あと、ちょっと恐いですし」
冗談そうに笑いながらアイシャは言う。
ザック「…興味ねぇ。」
二人の方を向かず、前を向いたまま答える
カイト「そうなの?向いてると思うけど…」
アイシャ「興味ないなら仕方ありませんよね…でも、ザックはどの仕事でも気乗りしませんよね?今日やった仕事でも…気乗りする仕事と言ったら……」
「キャー!!」
ザック「!」
突然、町から悲鳴が聞こえてくる。よく聞くと、いろんな人の悲鳴が…
カイト「悲鳴…?町で何かあったのか…!?」
ザック「…ッ!」
ザックは急いで、町に向かって走る
カイト「あ!待ってよザック!!」
「ははははは!有り金全部だしな!」
店主「や、やめてください!」
「なんだぁ?じゃあ死にたいのか?あぁ?」
盗賊が町で人を襲い、金目の物を奪っている…
「出さねーのか…なら、死んでもらうぜぇ!!!」
「ぃ…いやあぁぁぁ!!」
ドスッ
「うっ…!?」
ザックが後ろから、盗賊を剣で刺している。剣を抜くと盗賊は血を吹き出し、倒れる
「な、なんだお前!!」
ザック「てめぇ等…よくも俺の町で好き勝手やってくれやがったな」
ザックは盗賊を睨みながら剣を構える
「ははは、やるのか?この人数を一人で!」
「バカな奴だ!やっちまえ!!」
盗賊が一斉にザックに襲いかかる
ザック「てめぇ等全員…殺してやる…ッ!!」
アイシャ「ザック…どこにいるんでしょう」
町に着いた二人は、ザックがどこへ向かったか探している。
アイシャ「先程まで悲鳴が聞こえていましたけど、静かですね…殺された住民はいないみたいですけど…」
ここまで来る途中、盗賊に縛られた住民を助けながら移動していた。ザックと盗賊をさがしていると、縛られた人を発見する
カイト「今ほどくからね…!」
住民「ありがとう…!」
住民の縄をほどく
アイシャ「盗賊が何処に行ったか、わかりますか?」
住民「あの店に入ったよ…!入ったきり出てこないけど…」
住民がその店を指差す。二人はお礼を行って、その店に向かう。
武器を構えて入り口まで行くが……
アイシャ「…!」
ザック「遅かったな…もう片付いた」
つづく
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