―――某月某日・彼は自宅の地下室にいた―――
後藤「ふっ!」バガァァン!
サンドバックを右フックで殴って吹き飛ばし返ってきたところを
後藤「てやぁ!」バガァァァン!
蹴り飛ばした後
後藤「うぅっらあ!」ガショォォォン!
鉄槌打ちを帰ってきたサンドバックに叩き込み
後藤「ふぅ…」
一息ついてタオルを首にかけて上に上がり
後藤「えーっと確か…お、あったあった」
冷蔵庫で冷やしていたカフェオレをとり
後藤「っぐ…っぐ…ぷはぁ!生き返る…」
グイッと飲み
後藤「さてと…休憩してまた始めるとすっかな」
ソファにドカッと座ってリラックスしようとした瞬間に
ピンポーンピンポーン
後藤「…かぁー、こんな時に客かよ」
そういって立ち上がり玄関まで行きドアを開けると
後藤「ハーイ…」ガチャ
高坂「あ、こんにちは!後藤君!」
後藤「…穂乃果?それに海未とことまで」
南「ごめんね、急に来ちゃって」
園田「申し訳ありません、ちょっとお話がありまして…」
後藤「そうか…もしかして俺の初仕事的なノリ?まぁいいや、上がってこい」
そういってドアから手を放し後ろを向くと
高坂「わぁぁぁっ!」ドサッ
高坂が何かを見て腰を抜かし尻餅をつく
園田「穂乃果!どうかいたしましたか?」
高坂「ご…後藤君の…腕…」
高坂が後藤の右腕を指さして南と園田はそこを見ると
園田「これは…手術痕ですか?それに何かが刺さったような後と撃ち抜かれた跡がありますが…」
後藤「ん?ああ、これか昔博多にいたころやんちゃしてな…手術する羽目になった」
後藤「まぁ大したもんじゃないよ、ほら立て」
手を差し出し
高坂「ごめんね…よいしょっ!」
―――リビングにて―――
後藤「…で、俺の仕事ってのはなんなんだ?」
高坂「実はダンスとか練習する時いつも講堂とか空き教室を使ってるんだけど…」
園田「空き教室じゃ狭いですし行動は許可が毎回取れないという事で相談に来たのですが…」
南「どうにかならないかな?」
後藤「なるほどなぁ…ふむ、広くて音楽に適する場所か…でこれは俺が場所を選ぶときに前提条件として快適じゃねぇといかんから…ぬむむ…」
手に顎をついて考える
後藤「…ちょいと考えるわ、ちょっとまってな…なんか持ってこようか?」
そういって気を遣うも
南「別にいいよ、自分たちで持ってくるから」
高坂「私なんかとってくる!後藤君少しごめんね!」
後藤「あら、なんか申し訳ないな」
そういってキッチンの方に行くと
高坂「わぁ!海未ちゃんみて!すごいよ!」
園田「なんでしょうか、穂乃果」
高坂「カップ焼きそばの空がたくさん!」
園田「あら…確かにこれは多い気がしますね、せっかく虎印の炊飯器やシステムキッチンまであるのに…もったいないですよ?」
そういって後藤に質問を投げかけ
後藤「あれ、言ってなかったっけ?自炊ってのができなくてさ中3の時に大阪に住んでた時があるが一年通して全部カップ焼きそばで済ましてたぞ」
南「今までよく体壊れなかったね…お疲れさま」ナデナデ
後藤の頭をなでなで
後藤「むにゅう…時間がたって立場が逆転しちまったな」
南「ははは…所で…博多にいたんだよね、明日君って」
後藤「ああ、そうだよ…色々あって戻ってきた腹だ」
南「向こうで何してたの?」
後藤「向こうで…か」チラッ
目でちらっと園田の方を向いて
後藤「…いや、いたって普通だ、まあ問
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