第五話「一対三」

      ―――某月某日、彼は学校にいた―――

鈴原「転校生、聞いたで…街中でぇ暴れて気絶させられたって?」

後藤「お前、そういう情報だけはいるのがはえぇよな…」

朽木「まぁしょうがないっしょ、明日斗には大分ブランクがあったんだ油断してもそれは仕方ない」

鈴原「で…転校生、今日は誰としゃべるんや」

後藤「今日は…一年の人間と話そうと思う、ちょっと急ぎ足になると思うが…」

朽木「そうか…なら俺が少し手伝ってやろう」

後藤「手伝う?陸也が?」

朽木「まぁまぁ俺に任しとけって…あ、先生きた」

女先生「あ、そのままで聞いてていいわよ…実は文化祭が再来月あたりにあるから体育館で歌を歌えっていう指令が出てるから誰かやりたい人は名乗り出てね!」

後藤「ふーん…」

鈴原「なんや、転校生参加してみたいんか」

朽木「まぁ面白そうではあるよな…どれ、参加してみるか」

後藤が席から立ち上がり先生に話しかけ

幻獣組「先生…俺らがやりましょう」

女先生「幻獣組の三人ね…分かったわ、上のほうに伝えておくから曲は考えてきなさいな」

後藤「どうも…さて、どうするか…詳しくは俺の家だな」

鈴原「はいよ…例の奴どうするんだ?」

朽木「いったろ?俺に任せとけって」

自信満々である朽木に

後藤「まぁあんだけ自信があるんだ、やらせりゃいーさ」

    ―――で、下校して後藤宅―――

ガチャ…

星空「失礼するにゃー」

後藤「お!来たな、そこに座ってくれ後藤明日斗だ朽木ってやつから聞いてると思うが」

星空「凛は星空凛っていうにゃ!よろしくにゃ!よびかたはなんでもいいにゃ」

後藤「よろ!さて…何を話そうか…そうだ※にゃー、お前運動はいける方か?」

※にゃー…彼がとっさに思い付いた呼び名

星空「だいぶ行けるほうにゃよ」(にゃー…)

後藤「そうか…じゃあ勉強の方はどうだ?」

星空「…それは聞いたらダメなとこにゃ」シュン…

後藤「あ―ごめん!悪かった…そうか勉強はできないか…中学のころの俺と同じだ」

星空「勉強できなかったのかにゃ?」

後藤「ああ、いろいろ事情があってな…ちょっと待ってな、確かここに…」

立ち上がってタンスをいろいろ探り

後藤「あ、あった」

持ってきたのは中学時代の通知表だった

星空「何かにゃ?」

後藤「俺の通知表さ、これが中一の通知表まぁみてみぃや」

星空「じゃあちょっと拝見…って」

ええええええーーーーーーっっっ!!!

小泉「どうしたの!凛ちゃん!」

凛の叫びでリビングに入ってくる花陽と

西木野「どうしたの、凛…あ、本物の幻獣さんだ」

後藤「ども、後藤明日斗だ、よろしく」

星空「かよちん!真姫ちゃん!これ見て!凛よりやばい人がいたにゃ!」

そういってみることを勧告すると

西木野・小泉「どれどれ…って」

二人「ええええええーーーーーーっっっ!!!」

後藤「だろ?ぜんっぜんできてねぇ」

星空「実技を含めた…!」

小泉「九教科全部…!」

西木野「オール1…!?」

後藤「それ+中一の出席数たった1だからな…でこれが中三の成績な」

小泉「見させていただきます…」

まぁ案の定…

三人「ええええええーーーーーーっっっ!!!」

驚いたが理由は逆だった

星空「実技を含めた…!」

小泉「九教科全部…!」

西木野「オール4…!?」

後藤「それ+全部出席してるからな…まぁ当たり前か」

星空「いったいどうしたらこんな突然変異ができるにゃ?」

後藤「突然変異ゆーなよ、まじめに努力した
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