―――某月某日―――
後藤「…俺の過去ってのは一言でいえば生き地獄だ、普通に生活すればできないような体験ばかりしてる」
園田「普通に生活をしていたらできない体験?」
後藤「そうだ、恐らく俺がこんなになったのは小学生あたりだと思う…そうだな…まずはこっから話すか…」
―――過去の回想―――
幼い後藤「ねぇママ、ここどこ?ことは?」
後藤のお母さん「ここはね、福岡の博多ってところよ明日からことりちゃんには会えないけどその分いっぱいお友達作るのよ?」
―――学校―――
先生「東京から来よる後藤明日斗君だ、仲良くしてやるんだぞ!」
いじめっ子A「東京から来よる奴ばってん」
いじめっ子B「東京はよかイメージなかな」
いじめっ子C「んけ者にしちまうか、どげんやら先生もよかイメージ持っちなしゃそーやしな」
その時はことと同じように友達がいっぱいできると思ってた時期があった、しかしそれはただの妄想の虚像に過ぎなかった
―――とある休み時間―――
いじめっ子A「おらぁ!」ガスッ
後藤をけり倒す
後藤「いたい!痛いよ!どうしてこんなことするの!?」
いじめっ子A「にしゃの東京ん人間やけんだ」
いじめっ子B「こん学校ん人は皆東京によかイメージば持っちおらん」
いじめっ子C「おかげで皆見て見ぬふりだ、サンドバックに最適ばい」
後藤「先生、助けて!」
先生「…」
必死に呼びかけても対応をせず
いじめっ子A「見ろ、にしゃに賛同しゅる奴は誰もおらん」
いじめっ子B「先生も見て見ぬふりっち来よる」
いじめっ子C「しゃぁ、今日はどげん遊びばしちゃうか」
後藤「う、うぅ…」グスグス…
―――自宅―――
お母さん「まぁ!こんなにあざだらけで…どうしたの?」
後藤「えっと…鬼ごっこしてたらころんじゃって!」
お母さん「まぁそうなの、いい友達に恵まれてるわね」
後藤「えへへ…」
俺はしこたま暴力を振るわれた…帰るときうすうす俺の母親も感づいてたのかもしれねぇ、俺が嘘をついてる事をな…だが迷惑はかけなくなかった、そっからかもしれねぇ俺が突然変異を引き起こしたのは…
―――現実―――
後藤「…ほんの一部分さ、聞いていい気はあんまりしない」
園田「でも…他に頼れるお母さんがいるのになぜ…」
後藤「…俺が小3になった後流行り病で死んだ、父親はそのショックで話しすら聞かねぇ奴になった、実質孤独を味わう羽目になってたよ」
園田「…」
後藤「この先はまだ…言わないでおくか、まだいう局面じゃないしな」
園田「…ありがとうございます、心が痛むようなことをしてしまい申し訳ありません…」
後藤「いいんだよ、おかげで少しすっきりした…長話を聞いてくれた礼だ、お茶でも出そうか?」
園田「あ…いえ!そこまでしていただかなくても…」
後藤「そうかい…じゃあ見送りぐらいしてくか…」フラ…
立った後ふらつき
園田「ほら!無理しないでください」ガシッ
後藤「すまねぇ…ちょっと肩借りんぞ」
園田「はい」
そういって下に降りていくと
後藤「あれ、穂乃果…?」
高坂「わ―!どうしたのその傷!海未ちゃんが来るのが遅いから入ってみれば!」
後藤「わり、少ししくじってな…明日にゃたぶん取れてると思うから…そんじゃな」
高坂「気をつけてね!」
園田「それじゃあまた、会える日まで!」
後藤「んじゃな」
バタン…
後藤「はぁ…俺もやわになったかな…運動はちゃんと
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