後藤明日斗編第五話「久瀬拳王会の息子」

  ―――11月25日放課後―――

後藤「く…!お…重い…!」

塚原「ごめんなさい、半分持とうか?」

手を差し伸べるも断り

後藤「いや…!このぐらい造作もないこと…!」プルプル

森島「ごめんね〜、いっぱい買っちゃった!てへっ♪」キラッ

後藤「てへじゃねーですよ!あんたら買いすぎですわ!その金の出所を疑いたくなりますよ!」プルプル

森島「ごめんごめんってば、ちょっと持つから、ね?」


後藤「…アイサ―」

         ―――しばらくして…―――


後藤「うわ、もう駅かぁはえっ」

森島「ほんとだ〜3人だと早いね」

塚原「じゃあはるかとはここでおひら」

???「まて」

後藤「あ?誰だあんた…どっかで見たことがあんな」

顔を見つめて持っていた荷物を塚原に

後藤「もっててください」

と私

後藤「見たところ…後輩、もしくは先輩か」

久瀬「ああそうさ、俺は久瀬宗作、二年前俺は腕を鳴らしていたころお前に喧嘩に負けた…覚えてるか?」

後藤「…?」

塚原「久瀬…?久瀬拳王会会長久瀬大作の息子?」

久瀬「お前はわかるようだな塚原ぁ、どうだ!思い出したか!」

後藤「…!ああ、思い出したあの東城会で名をはせてきた息子だってんで町で喧嘩売ってきてたなぁ」

後藤「あんなにあっけないもんだからそこらのチンピラの息子かと思いきやまさか久瀬拳王会の会長の息子とは到底思えないような弱さだったな!」

久瀬「あの屈辱いまだかつて忘れたことはねぇ…俺は仲間からの評価を取り戻すのにどれほどの苦労をしたかわかるか、それに反しお前は何だ?仲間に恵まれ充実し慕われ俺とは正反対の生活を見て…俺は思った、お前をこの手でギタギタにしてみせるとなぁ!」

そう言って地面にあった新聞を踏みつけ

久瀬「ぐぉぉああああ!」グオオ!

後藤「チッ!」サッ!

久瀬「もうお前はこの手で倒さねぇと気がすまねぇ…」

そうしてボクシングの構えをして

後藤「いつまで能書きたれてんだ」ゴキッゴキッ

後藤「さっさとかかってこい」スッ…

久瀬「あ?」

後藤「てめえがこねぇなら…こっちから行くぞぉぉ!」ゴァァッ!


久瀬 宗作 バァァァン

そういうと後藤の体から青い炎が立ち込め

森島「な、何!?これ!」

塚原「はるか離れて!」

そういって森島の腕をひいて安全な場所に逃げ

後藤「グォォォォォォ!はぁ!」ガツッ!

チンピラスタイル!

チンピラのごとく荒々しいボディを久瀬に放ち

久瀬「ちっ!だらぁ!」ガツン!

食らうもすかさず頭突きをかまし距離をとる

後藤「ぐうっ!」バタッ「クソォ!」

久瀬「チッ相変わらずチンピラみてぇな攻撃だなぁ!らぁぁ!」グン!

後藤「てめぇも…ボクシングばっかりじゃねぇか!」グッ

久瀬の胸倉をつかみ右こぶしを握り

   〜〜チンピラの極み!〜〜

後藤「はっ!ぬうぅぅん!」ガッガスッ!

右こぶしで顔面を二発力いっぱい殴った後

久瀬「が、がああ!」

後藤「おりゃあああ!」ガツゥゥゥン!

渾身の頭突き

久瀬「ガアアッ!」バタッ

久瀬「こ、このっ!」ゴオオ!

右ストレートを打つが

後藤「ンッ!」ゴッ

肘で受け止められた後すかさず後藤は反撃に

後藤「ぬん!オラァァァ!」ガン!ガシャアアア!

久瀬にボディー・アッパーの順番に入れ

久瀬「がはっ!こ、こなくそ!」

すかさず反撃に出ようとするも

後藤「はあぁ!」ガズッ「ぬん!」ガズン!

あばら
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