―――5月21日紅魔館内自分の部屋―――
後藤「…もう、四日ぐらいたったか…濡れ衣…というよりかは本当にやってないかを証明しなければな…ふぅ…」
後藤(いっそここに住むっつー手もあるにゃあるが…それだと向こうにいる大事な人たちがパニックを起こしちまう…はぁ大体何で向こうは奪ったと解釈するんだ?頭がクルクルパーだってのか?もう訳が分からん)
後藤「…まぁいいや、いつものように仕事を…」
そう言ってベッドから立ち上がった瞬間に
紅「おはよーございます!」バタン!
後藤「うわっしょい!何だ美鈴かよ」
元気よく無駄にでかい声であいさつをしに来た美鈴がいた
紅「なんだっていうのはないでしょう!後藤君は最近妙に暗いから元気づけようとしたのに…」シクシク
後藤「アーごめんごめん、今度昼寝してても黙っといてやるから許してくれ」
紅「本当ですか!ありがとうございます!」
ピョンピョン飛び上がる美鈴に対し後藤は
後藤「し―――ッ声がでかい」
美鈴の口を全力でふさぐ彼はこう問いかけた
後藤「…で?わざわざ来たってことは誰かしらに呼ばれてるってことか」
紅「そうそう、パチュリー様が呼んでましたよなるべく早く来いって」
後藤「はいはい、そんじゃ行ってくるか…寝るなよ!」
紅「寝ませんってば!んも〜…」
―――図書館―――
パチュリー「来たわね、遅かったじゃない」
本をぱたんと閉じて彼のほうを向く
後藤「すんません、ちょいと寝坊したもんですから…で、話ってのは?」
頭をかきながら伸びをして用意されてる椅子に座る
パチュリー「…正直に言いなさい、貴方誰かに狙われてるでしょ?とぼけても無駄よだってこんなのが届いてたから」
そう言って彼に見せたのは誰かから送られてきた手配書だった
後藤「!これは…!この返事どう返しましたか?」
突然立ち上がって手配書を見て焦っているように問いかけた
パチュリー「怪しかったから一応『分からない、御免なさい』って返しといたけど…なにをしたかは聞かないけど、一応用心しておいた方がいいわ」
後藤「…マジか―…まずいなー」
パチュリー「まぁいざとなったら私たちがどうにかするわ…あ。そう今日は門番じゃなく個々の全域の見張りをやって頂戴、最近本の紛失はないんだけど…念のためってことでね、お願いね」
後藤「はーい…」
―――30分後―――
後藤「…はぁこんなバカ広いところで本盗みに来るやつなんていんのか?盗むやつがいたらそりゃ完全なドロボーだな、石川五右衛門ってか、ハハハ…ん?」
ふと下を見ると
???「あー…みつかんねぇな…まったく、あの魔道書はいったいどこにしまってあるんだぜ…」
後藤「あ(いた――――!)」
後藤「お前――――!!何本盗もうとしてんだ―――!」ギュイィィィィ!
???「え?な、何じゃありゃ!?」
後藤「だぁりゃああああ!」ギュイィィィ!
???「うわっ!」びュ!
バゴォォォン!
???「ったく…誰なんだぜ?レディに対して失礼じゃないのか!」
後藤「お、女ぁ!?」
本を盗もうとしている者を見つけた後藤明日斗、彼女はいったい誰なのか…彼女の目的はいったい…
―――第四話終わり・次回に続く―――
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