―――12月24日茶道部室―――
ガラガラガラ…
冴島「ほな失礼するで」
夕月「おっ早速来たね来たところ悪いけどこれはこんでくんない?」
冴島「甘酒か…ええで、よっと」
夕月「それを外に運んで外の机に置いてくれ」
冴島「ああ」
―――5分後―――
冴島「っと…これでええやろ」
???「すいませ〜ん遅れました!」
冴島「梨穂っちゃんやないか、開会式はまだやっておらへんセーフや」
梨穂子「はぁよかった…」
夕月「んじゃあアンタ等は宣伝頼むよはいこれ、チラシ」
冴島「ぬ…見た感じ50枚以上あるの…まぁ客が来ればすぐになくなるやろ」
梨穂子「それじゃあいってきまーす!」
―――入口―――
冴島「茶道部の庭でお茶会をやってはります、どないですかー?」
梨穂子「茶道部で甘酒の配布も行っておりまーすあま〜いですよ、おいしいですよ〜」
冴島「一風変わったクリスマスの過ごし方はいかがですかー?」
女子生徒「ねぇあれおもしろそうじゃない?」
男子生徒「和風クリスマスか、どこでやってるの?」
梨穂子「校舎をぐるっとまわってあちら側茶道部でやってますよ〜」
冴島「(呼び込みがきいとるようやな…俺もがんばるか)」
???「お〜い冴島さん!」ドンっ!
冴島「うおっ!…なんや薫か」
棚町「甘酒ってどこでやってんの?」
冴島「茶道部や、場所は分かるやろ」
棚町「あらそん、テンキュね!じゃ!」
冴島「さて俺はまだ頑張るかあと少ししたら戻ろうかの」
―――20分後・茶道部の庭―――
冴島「もうチラシなくなったから戻って…ん?」
子供A「オジチャン持ち上げて―!」
子供B「オジチャン肩車して―!」
???「おい!薫!少し助けてくれや!」
棚町「あ、あははは…」ズズズッ
???「何茶すすっとんねん!…ん?」
冴島「お前は…きょ、兄弟?」
真島「おお、兄弟!エエ所に来た!ちょっと助けてくれや!」
冴島「…しょうがないやつや」
―――5分後―――
真島「ハァ〜助かったわ、あの子供の親御さんはこんなことしとるんかいな…子育てっちゅうのは大変やのぉ」
冴島「そうか…ほれ、茶や」
真島「いただくで…」ズズズッ
冴島「…どや?」
真島「うまい、うまいわ兄弟いつの間に茶道なんてできたんや」
冴島「フッそれは茶道部の彼女らに聞くとええわ…正座っちゅうのは中々つらいもんやで」
梨穂子「お茶菓子いかがですか―?」
真島「おっ気が利くのぉいただくわ」
梨穂子「薫はどう?」
棚町「いただこうか」
真島「しかし客多いのぉ…まあ一風変わったクリスマスの過ごし方っちゅうのもありっちゃありやな」
冴島「ああ…せやな」
真島「兄弟、お前…これからどないするんや?」
冴島「なんや、改まって」
真島「お前は破門されてる身やワシの権限で破門を取り消すこともできるが…
どうするんや」
冴島「…いや、いい…今のワシにはこれが似合いや」
真島「そうか…薫、ちょっとワシ兄弟と用があるんや少し席を外すで」
棚町「はいよ、いってら〜」
真島「ほな、いこか」
冴島「…ああ」
―――屋上―――
真島「…兄弟、もうわかっとるんやろなぁ?」
冴島「ああ」
真島「…」スッ
真島は上着に手をかけた後一気に脱ぎ捨て上半身裸になるその背中には花に蛇、そして大きく般若の刺青が彫られていた
冴島「…」スッ
冴島も上着に手をかけて後一気に脱ぎ捨て上半身ハス高になる、その背中に
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