―――11月27日輝日東高校舎内―――
桐生「おはよう」
絢辻「桐生さん、おはよう」
桐生「絢辻か…おはよう…そうだ昨日はありがとう、あの秘密を教えてくれてな」
絢辻「そんな事はお互い様でしょ?」
桐生「そうか…ん?」
絢辻「どうしたの?」
桐生「ああ…そうか、どうりで違和感があると思ったら…」
絢辻「……思ったら?」ゴゴゴゴ…
桐生「いや…違和感なんてない…な」
絢辻「やだ、しっかりしてよ」
桐生「お、おう…」
桐生「(一瞬世界が凍りついたな…これから無駄なことは言わないようにしよう)」
絢辻「所で桐生さんは休暇で今日は休みなんじゃ?」
桐生「別件でな、昨日奴らの居場所が分かっただろう…とりあえず秋山冴島品田を呼んで作戦会議だ」
絢辻「そう、なら私が呼んでおくわ…いつもあの人たちはどこにいるかしら?」
桐生「そうだな…秋山は屋上かテラス、冴島は茶道部室、品田はプールだろう」
絢辻「そうじゃあ休み時間のうちに伝えておくね場所はどこにするの?」
桐生「そうだな…待機室に昼に来いって伝えておいてくれ」
絢辻「分かったわ…それじゃ遅れないうちに教室に戻るから、またね」
桐生「ああ、またな」
桐生「(最近体が鈍っているな…体育に参加でもするか)」
―――二時間目の前校庭―――
桐生「…体育は2-Aか、ついでに参加させてもらおう」
体育の先生「おお、桐生さん丁度いいところに」
桐生「何が御用ですか?」
体育の先生「次の時間体育の授業何ですが…よければ桐生さんに参加してもらえないかと思いまして…」
桐生「お安い御用です、ちょうど体を動かしたかったので」
体育の先生「それは良かった…それじゃ校庭で待っていてください」
桐生「はい、分かりました」
―――二時間目―――
桐生「はぁ…はぁ…はぁ…」
桐生「(いくら俺でもトラック30周はきついぞ…次でラストだ、全力で走ろう…)」
男子生徒「桐生さん」
桐生「ん…どうした」
男子生徒「あそこを見てください」
桐生「あれは…女子がドッチボールをやっているのか…絢辻が一人だが負けているのか…?」
???「いや、元々そうだったようですよ桐生さん」
桐生「お前は…馬場か」
馬場「お久しぶりです…彼女、一部の生徒から反感を買っているらしいです、どうしてでしょうね、かわいくてあんなに頭のいい子なのに…って、桐生さん?」
桐生「…助けに行ってくる」
馬場「え!?ちょっと桐生さ…あーあ、こりゃ止めても聞かないパターンだな…」
―――女子のドッチボールの試合―――
絢辻「…っ!」
飛んできたボールを間一髪でよける絢辻、その体は限界に近かった
絢辻「はぁ…はぁ…はぁ…」
女子「ほらほらもうへばっちゃったの?」
絢辻「…っ!」
女子「まだ気合十分のようね、棚町さん、頼んだよ」ポイッ
棚町「…」バシッ
棚町は無言でボールを取った後棚町はこういった
棚町「…あたしパス、このチームつまんない、はいぼーる」ポイッ
女子「えぇっ!ちょ、ちょっと!」バシッ
棚町「というわけで私絢辻さんのほうに行くから、恵子!あんたもきな!」
田中「う、うん…」
絢辻「棚町さん…別にいいのに」
棚町「良いって事、それじゃこれで三人ねさぁ巻き返すわよ!」
女子「た、田中さんまで!」
女子「(こうなったら全員で疲弊させて…まずは疲れて動け無さそうな絢辻さんから…)」
女子「えいっ!」ブンっ!
女子の投げたボールは絢辻一直線
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