秋山駿編第十三話「風邪をひいた見返り」

   ―――11月18日秋山宅―――

秋山「ぶえっくし!」

秋山「(あー辛い…風邪を舐めなきゃよかった…)」

秋山が風邪引いた理由は昨日の話…

   ―――11月17日輝日東校舎内―――

秋山「さ、さむっ!最近めっぽう寒いなぁ…」

森島「大丈夫?すっごく寒そうだけど・・・」

秋山「大丈夫、すぐによくなるから気にしないで」

森島「そう?…まぁそういう事にしておこうか…」

森島「(と言いつつも目の前で寒がってるのよね〜妙な所で意地っ張りなんだから)」

秋山「最近品田に会ってないなあ・・・プールに様子見に行ってみる?」

森島「オーキードーキー!そうね、行きましょ!」

   ―――プール―――

秋山「よう、久しぶりだな品田」


森島「逢ちゃん久しぶり〜♪」

七咲「森島先輩、こんにちは」


品田「あ、こんにちは!何かすっごい久しぶりですね元気にしてましたか?」

秋山「ま、ぼちぼちねお前の方は?」

品田「俺はいつも通りですよ…って言っても最近は七咲ちゃんと一緒のときが多いですね」

秋山「へぇ〜…しかしこれ温水だっけ?豪華だよねぇホント」

品田「そーですねぇ…あ、そこらへん滑るんで気を付けて」

秋山「え?」

ツルッ

品田・森島・七咲「あ…」

秋山「え?…うわわわわぁぁ!」

ドボーーーン

森島「あ、秋山さん!」

七咲「大丈夫ですか!?」

品田「つかまってください!」

秋山「大丈夫だ…よいしょっと」

森島「あははは…もう秋山さんったら」

秋山「ははは…ずぶ濡れだよ」

森島「あはは…もう…それじゃタオル取ってくるから待ってて」

秋山「ありがと…はっくしっ!」

品田「風邪ひかないでくださいよ〜?」

秋山「分かってるよ…」

    ―――で、今に至る―――

秋山「あー…はるかちゃん怒ってるだろうなぁ…」

ピンポーン

秋山「ん?客か…」

秋山「はい」

ガチャ

秋山「あ…」

森島「ふふっ、やっほー秋山さん♪」

秋山「はるかちゃん!?よくここがわかったな…」

森島「えーっとね水泳部にここら辺に住んでいる子がいるの、その子に住所を聞いちゃった」

秋山「で、ここに来たってわけか…」

森島「秋山さんを驚かせたいから頑張っちゃった!」

秋山「本当に驚いたよ…」

森島「フフッ大成功ね!それじゃばいばい」

秋山「あ、ああ…」

秋山「(何しに来たんだ?はるかちゃんは…謎だ)」

森島「って!こらー!」

森島「ばいばいじゃないよ〜びっくりした〜…」

秋山「え?ご、ごめん」

森島「なんで秋山さんが謝るの?」

秋山「ん〜何となく?」

森島「うー寒い…あ、お邪魔しても大丈夫?」

秋山「どうぞどうぞ」

森島「お邪魔しまーす…中々部屋がきれいね、あそうそうお見舞いに来たんだった」

秋山「お見舞い?」

森島「はい、これ開けてみてよ」

秋山「ああ」

ガサガサ…

秋山「これは…マフラーと手袋?あと足の関節サポーター…」

森島「うん、これなら長く使ってもらえるかなぁって思ったから後これも」

秋山「スタミナンスパークか、ありがとう」

森島「どういたしまして♪…あ、寝てて大丈夫よ病人なんだから無理しないで」

秋山「ああ…」

秋山「…まさかお見舞いに来てくれるなんてね、思ってなかったよ」

森島「ええ、心配したよ?」

秋山「ありがとな…あ、そうだ…コレ、受け取ってくんないかな」

森島「これは…鍵?」

秋山「うん、この家の合鍵何だけどさ、君が持っててくれないかな」

森島「え?
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