―――11月17日輝日東高校校舎内―――
秋山「ふぁ〜…」
秋山「(何かすっごく眠いなぁ…少しあたりを歩いてみるか)」
秋山「…で、少し歩きまわってみたが…特に何もないんだよねぇ…今日跳び箱の授業ってあるのかなぁ?ちょっと聞いてみるか」
―――職員室―――
秋山「失礼しまーす、体育の先生いらっしゃいます?」
先生「はい、なんでしょう」
秋山「今日の授業で跳び箱って使います?」
先生「いえ、使いませんよ」
秋山「そうですか、すいません時間取らせちゃってそれじゃ」
秋山「(今日は使わないみたいだな、今日は跳び箱の中で寝ようかな)」
―――体育館用具倉庫―――
秋山「誰もいないな、よし早速跳び箱の中に…っと」
ガコッ
秋山「ふー…落ち着くねぇ、それじゃお休み…」
秋山「Zzz…」
―――5分後―――
森島「抜きあ〜し♪」
森島「さしあ〜し♪」
森島「忍び足〜♪ふふっ流石に誰もいないわね…あれ?何か違和感が…暑い、暑いんだ暑いなぁジャージの下脱いじゃおうかな♪」
森島「ふぁ〜ぁ…昨日夜更かししすぎたせいか流石に眠いわね〜ふふっ今日も跳び箱の中でぐっすり寝るとしますかね」
森島「流石のひびきちゃんも跳び箱の中は気づかなかったしね♪よーしそれじゃ早速…」
ガコッ
森島「あれ?秋山さん?」
秋山「ん〜?まぶしいねぇ…あ、はるかちゃん君もここで寝るつもりだったのか、ごめんね!すぐ出るからさ…」
森島「あ…そうだ、ちょっとそこにいてくれる?」
秋山「ん?別にいいけど…」
秋山指示通り跳び箱の中に座るそこに森島が…
森島「よいしっょと…」
秋山の体を背もたれにして座ったのだ
秋山「へぇ、大胆なことをするねぇ…じゃ俺も真似してみようか、よっと」
森島「わぉ…」
秋山は後ろから抱きかかえ森島に楽な体勢をさせた
秋山「これで少しは楽になったろ?」
森島「うん、はぁ…温かい…秋山さんの体温かいね」
秋山「そうかい?そりゃ嬉しいね」
森島「……」
秋山「どうかした?」
森島「安心するなぁ…温かい人の体に触れると心が安らぐ感じがするの、不思議よねぇ」
秋山「そんなもんなのかい?…ま、こんなので心が安らぐんなら何度でもやってあげるけどさ…さて、寝よう」
森島「ええ…そうね、お休み…」
森島・秋山「Zzz…」
―――30分後―――
森島「ふぁぁ…あれ?秋山さんが…いない、あれっ?秋山さんの上着がある…と書置きかな?どれどれ?」
俺は先に戻ってる、君は保健室にいるって伝えておくから授業が終わる前に保健室に言っときな、あと上着はあげるよ、これで心が安らいだらいいけどね
森島「…フフッあの人らしいや」
―――待機室―――
ガチャ
秋山「うーさむっ…」
桐生「ん?秋山、上着はどうしたんだ?」
秋山「そうですねぇ…はるかちゃんにあげました、喜んでくれるといいですがね」
桐生「…お前、寒くないのか?」
秋山「そりゃ寒いですよ、スラックス一枚じゃ」
桐生「…替えはあるのか?」
秋山「ええ、一応」
桐生「こんなところで風邪ひかれたら森島が悲しむしな、元気でいな」
秋山「はいはいっと」
―――第十二話終わり―――
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