―――１１月１５日輝日東校舎内―――

森島「…あ〜そうそう、ひびきちゃんも？」

塚原「そうなのよ…ん？」

ざわ…ざわざわ…ざわ…ざわざわ

塚原「向こうが騒がしいわね…様子を見てこようかしら」

森島「うん、ちょっと様子見てこよっか」

塚原「ちょっと失礼…あ！」

森島「ん？何々どうしたの…ってわっ！」

塚原と森島が目にした光景とは…そう秋山が絢辻の胸ぐらをつかむ姿が映っていた

秋山「おら、さっきまでの威勢はどうした？」

絢辻「クッ…いい加減やられなさい！あんたなんかただあたしの言うことに従えばいいのよ！」

絢辻は秋山の顔面に膝蹴りをかましたが余裕でよけられ

秋山「甘いんだよ！」

桐生「何だ何だ？…っ！」

途中で桐生が表れ絢辻と秋山の喧嘩を見てしまった、桐生は勝敗がわかっていたため止めに入った、と同時に…

森島「秋山さん！やめて！」

秋山「っ！はるかちゃん！」

森島のほうを向いた秋山に向かった上段蹴りをかまそうとした絢辻だったがすぐさま桐生に止められた

桐生「やめろ！絢辻！」

絢辻「っ！桐生さん、とめないで」

桐生「森島！今すぐ秋山をどっかにいかせろ！絢辻は口で言ってもやめねぇほどイラついてるみてぇだ」

森島「う、うん！秋山さん！あの場所に…」

秋山「…っ！クソっ！」

　　　　―――屋上―――

森島「ここまでくれば大丈夫ね…」

塚原「そうね…それでなんであんな大喧嘩を？」

秋山「…今は話せる気分じゃない…畜生！」

森島「相当不機嫌ね…ねぇひびき、今日の放課後は一人で帰ってもらってもいい？」

塚原「…分かったわ、二人で話がしたいのね？」

森島「うん…ああやって不機嫌な時はいつもあの場所にいるの、秋山さんは」

塚原「…そうなの、分かったわ…理由、ちゃんと聞きだしなさいよ？」

森島「うん…」

　　　　―――そして放課後丘の上の公園―――

森島「…やっぱりいた…どうしたの？一体…」

秋山「…はるかちゃんか…どうもこうも無いよ…すこぶる機嫌が悪い」

森島「…何かあったの？私でよかったら相談に乗るよ？」

秋山「…ああクソ！思い出しただけで気分が悪い！天下無敵だからって言って見下しやがって…」

森島「(トラブルが起こったのね…いつもの秋山さんじゃない、感情的になり過ぎてる…どうにか鎮める方法は…)」

森島「…ねぇ」

秋山「…何だ…っ！？」

森島「んっ…」

森島はとっさに考えた結果秋山にキスをして怒りを鎮めようとしたのだ

秋山「ちょっ…はるかちゃ…」

森島「んんっ…」

秋山は離れようとするも森島に後頭部を抑えられて唇に無理矢理しつけられているため離れることができなくなった

森島「ぷはっ…」

秋山「…」

森島「ふぅ…どう？少し落ち着いた？／／／」

秋山「ああ…ありがとうな」

森島「ふぅ…それでどうしてあんなに不機嫌だったの？」

秋山「あれか…急に絢辻に無関係の俺に『創設祭の手伝いをしろ』って言ってきたんだ」

森島「うんうん、それで？」

秋山「手伝うならまだよかったんだよ…言った本人はまったく仕事をせず俺にばかりキツイ仕事ばっか頼んできて…ついキレちまって」

森島「それでか…普段そんなに怒るはずないもんね、分かる気がするわ」

秋山「うん…だが今となってはただ俺は感情を吐き出しただけの無駄な行動だってことに気付いたよ」

森島「そうね…今度二人で謝ろうか？絢辻さんもまぁ許してはくれるだろうし…ね？」

秋山「うん、そうしようか…あ、そうそう」

森島「ん？何？

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