―――11月2日昼―――
秋山「…そろそろ言っちゃっていいころかな…」
森島「あ!秋山さ〜ん!」
秋山「ん?どうしたの?」
森島「今日の放課後時間ある?」
秋山「別にあるけど…どうかしたの?」
森島「えっと…よければだけど丘の上の公園に来てくれない?話したいことがあって…」
秋山「話したいこと?ああいいよ…俺も君に話したいことがあったんだ」
森島「ワォ!それじゃ放課後丘の上の公園でね!忘れないでよ?」
秋山「忘れないよ、了解」
―――放課後丘の上の公園―――
秋山「…ふぅ…はるかちゃんはまだ来てないっぽいな…このベンチに座って待つとしよう」
秋山「…思えばこのベンチだったんだよな、俺があの子を好きになったって気づいたのが…その気持ち、今日ここで話すか」
森島「ごめんね、待たせちゃった?」
秋山「いや、待ってないよ今来たところだ」
森島「ふぅん…あ、隣座らせてもらうね」
秋山「良いよ…それで、話ってのは?」
森島「あのね…秋山さん貴方って私のことどう思ってる…?」
秋山「俺が?君のことをどう思ってるって?」
森島「うん…私は貴方と一緒にいて楽しいし出来ればずっと一緒にいたい、そんな気持ちがどこかにあったの」
秋山「…」
森島「そして…あの時みたいに泣いちゃったときそっと抱き着いて慰めてあげたい…そんな気持ちもどこかにあったの、でも…」
秋山「でも?」
森島「貴方がいなくなってしまったらどうすればいいのかって…」
秋山「…すごい偶然だね、俺もそれを聞こうとしていたところだ」
秋山「俺には心のより所がなかった…だから悲しいことを話さずにいた…だからあの時泣いてしまったんだ、その時俺は気づいたんだ「俺は君が好きになっている」ってことをな」
森島「あ…///」
秋山「なぁ、俺と…付き合ってくれないか?無理な頼みなのは十分承知している!でも…俺はこれ以上独りになるのは嫌なんだよ…!」
下を向いて悲しむ秋山に森島は優しくこういった
森島「顔をあげて」
秋山「え…?」
森島「貴方は一人じゃない…だって私がいるじゃないの…フフッいいよ、ついあってあげる!」
秋山「…ありがとう、はるか…」
森島「私のでよかったら…使っていいよ?」
森島は秋山に優しく抱きつき背中をさすった
秋山「…グスッ…ヒッ…」
森島「よしよし…もう独りじゃないよ…」
―――10分後―――
森島「…貴方も結構泣くね〜、そんなに嬉しかった?」
秋山「当たり前だよ…恋人ができるなんて思わなかったんだからさ」
森島「…フフックリスマスが楽しみね♪」
秋山「なんで?」
森島「だって…貴方と一緒に居れるから、それにイギリスにいるおじいちゃんとおばあちゃんにも会えるしね♪」
秋山「イギリス?君の親、ハーフなのかい?」
森島「そうなの、私はクォーターね、本名は森島・ラブリー・はるかなの、まだ言ってなかったっけ?」
秋山「一緒に居るってとこはそのおばあさんやおじいさんに会えるってこと?」
森島「そういうことになるね…あー今からでも楽しみ―!」
秋山「ハハッ俺も楽しみだね…君と一緒に居れるからさ」
森島「…///」
秋山「どうした、顔が赤いぞ?」
森島「えへへ…///」
秋山「まったく…しょうがない奴だ」
桐生「…ん?あれは…(森島と秋山?)」
桐生「ふっ…幸せそうにしやがって…今日の所は帰るか…末永く幸せに名秋山」
―――十一話終わり―――
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