―――11月2日輝日東高校校舎内朝―――
桐生「ふっ…気持ちのいい朝だな、今頃朝の会でも始まっている頃か…ん?」
高橋「今日は創設祭実行委員長を選出します!」
男子「先生、実行委員ってなんですか?」
高橋「…何故二年である貴方が実行委員のことを知らないのですか?…まぁいいわ、説明します毎年12月24日に創設祭が開催されるのは知ってるわね?」
高橋「これは学校近隣住民及び父兄との交流を目的としています、いわば市と生徒のイベントです」
桐生「(創設祭の説明か…丁度いい、少し説明を立ち聞きするか)」
高橋「12月24日です、理由は創設者の誕生日が12月24日だから」
桐生「(ほぅ…すごい偶然だな)」
高橋「そんな理由でこの行事は通称「創設祭」と呼ばれています、分かりましたか?」
男子「は、はい」
高橋「創設祭では、一般市民のバザーや、生徒たちの模擬店舗なども出店されます、校内の飾りつけやプレゼント大会、軽く上げてもこのくらいあるわね出すので創設祭では毎回実行委員を選出し、管理運営を行うことになっています、さらに、今年は昨年までの実績によって、市からの協力を得た一大イベントにまで昇格してるの」
男子「大変ですね…」
桐生「(大変そうだな…)」
高橋「楽ではないわね、ハイそれでは誰か実行委員に立候補する人、いる?」
桐生「(そんな大役をやる奴はさすがにいねぇだろう…いや、心当たりがあるな)」
???「あ…もし誰もやらないのでしたら私がやりましょうか?」
桐生「(やはり絢辻か…)」
絢辻「私に務まるかどうか正直自信はありませんが…」
桐生「(さすがクラス委員長だ…)」
高橋「絢辻さん、いいの?クラス委員と掛け持ちになるけど…」
絢辻「大丈夫です、クラス委員の仕事はだいぶ慣れましたし…この時期あまり仕事もありませんから」
高橋「でも絢辻さんにまかせっきりじゃねぇ…誰か絢辻さんを補佐する人いませんか?」
桐生「(…誰もいないだろうな…通用するかどうか知らんが名乗り出てみるか)」
ガラッ
桐生「誰もいねぇなら、俺がやろうか?」
絢辻「あ…」
高橋「あなたは…」
桐生「桐生一馬という…悪いな、つい盗み聞きしちまった」
高橋「き、桐生一馬!?」
クラスの男子「す、すげぇ…あの堂島の龍が」
クラスの女子「絢辻さんの補佐をするって…」
高橋「ほ、本当によろしいんですか?」
桐生「ああ、大丈夫だこんなもの大したことはないそれに…」
高橋「はい?」
桐生「絢辻には恩がある、これはその恩返しという感じだ…だったら文句ねぇだろ?」
高橋「はい!ぜひよろしくお願いします!絢辻さんは?」
絢辻「大丈夫です」
高橋「というわけで実行委員は絢辻さんと桐生さんにします!」
―――数分後―――
絢辻「桐生さん」
桐生「絢辻か…悪いな、話が聞こえちまったもんだからつい盗み聞きしちまった…」
絢辻「いいのよ、でもまさかあなたが立候補するなんて思わなかったわ、人生分からないことだらけね」
桐生「フッ…まぁそうだな」
こうして俺は絢辻の補佐役をやることらなった
フッこれから楽しくなりそうだな…
―――第四話終わり―――
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