―――10月27日放課後―――
七咲「ぷはっ…」
品田「お疲れ〜ほら、手貸すよ」
七咲「ありがとうございます」
ザバーーン
品田「いや〜見るたびにタイムが速くなってないかい?ほら、この前は…」
水泳部員「なかなかいい指導よね、あの人元プロ野球の選手でしょ?なんであんなに詳しいんだろう」
水泳部員「七咲ちゃんも見るたびよくなってるからね…大型ルーキーは覚えが速いのかな…?」
???「それは簡単さ」
水泳部員「えっ?」
???「彼女にはやる気と闘志があるからさ」
水泳部員「あ、秋山さん?」
秋山「よう…で、話の続きだけど俺には見た感じ七咲ちゃんはまだ磨かれていない宝石の原石だ、でだが一人で磨こうとしても綺麗に輝かない、でも品田と塚原にはその七咲という宝石の原石を磨く力がある…そうやって磨き続けると宝石は綺麗に輝く…そんな所かな」
塚原「へぇ…変わった例え方をするわね」
水泳部員「あ、塚原先輩」
秋山「あら、聞いてたの?」
塚原「あなたの姿を見かけたから…で、注意に行こうとしたら何やら話をしていたからそのまま聞いてたのよ…それで」
秋山「ん?どうかした?」
塚原「部活中は関係者以外立ち入り禁止です」
秋山「あ…」
塚原「…忘れてたのね?でもわざわざ貴方から来るという事は何か用事?」
秋山「ああ、はるかちゃん知らない?」
塚原「はるか?」
七咲「森島先輩なら後ろにいますよ何やってるんですか?」
秋山「え?」
森島「もう!逢ちゃんなんで言っちゃうの?折角驚かそうと思ったのに…」
品田「あれ?秋山さんどうしてここに?」
秋山「品田か、はるかちゃんを探してたんだけどさっき見つかった」
森島「まぁいっか!一緒に帰ろ〜♪一人だと暇だから♪」ギュッ
秋山「お、おい!袖を引っ張るなって!」
品田「いやぁ微笑ましい仲だねぇいつもあんな感じなのかな?」
七咲「はい…聞くところによるとですがねさて…練習…再開しましょうか」
品田「やるかい?よ〜し!今度はこのタイムを目標に頑張ろう!」
塚原「…あの子たちも十分微笑ましいと思うけどね」
水泳部員「え?」
塚原「フフッ…七咲、いいパートナーができたようね」
水泳部員「確かにそうですね…」
塚原「さて…練習しないと選考落ちちゃうよ?早く始めないとね」
水泳部員「は、はい!」
塚原「うん、よろしい」
品田「よーし!頑張れ頑張れー!」
塚原「(…中々いいパートナーね、よかったわね七咲いい人に巡り合えて)」
こうして俺は七咲ちゃんの泳ぎを見た
見れば見るほどタイムが速くなってるけど体壊さないのかな?
選考が近いって言ってるし直前で壊さないようにな
―――第三話終わり―――
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