―――10月26日桜井梨穂子宅―――
梨穂子「なんか暇だね〜」
冴島「せやな…やることが何もないからの」
梨穂子「こういう時に限って日差しがポカポカしてて温かいのにね」
冴島「ああ…あ、せや先週街にある酒場ができたっちゅうのは知っとったか?」
梨穂子「ううん、知らない…酒場?そこがどうしたの?」
冴島「歌声酒場ゆうてな、高校生から入れる酒場での歌が歌える酒場なんや」
梨穂子「へぇ〜面白い酒場だね〜行ってみる?」
冴島「その言葉を待ってたで、ほな早速いこか」
―――歌声酒場―――
梨穂子「うわぁ〜すごい賑わいだね」
冴島「せやな…すまん、ここ座ってええか?」
秋山「あ、冴島さん奇遇ですねこんな所で…さ、座って座って」
森島「梨穂子ちゃん、どうも〜♪」
梨穂子「森島先輩!歌いに来たんですか?」
森島「ええそうなの、せっかくだから秋山さんを誘ってね」
秋山「そんなわけです、俺ら一曲歌いに行くんですけど冴島さんは?」
冴島「せやな…お前らが歌い終わったら一曲歌うことにするか」
秋山「そうですかい?それじゃ歌ってきます、聞いててくださいね」
森島「私に歌えるかしら…人生チャレンジあるのみね!」
秋山「すいませーんデュエットの神室純恋歌いいですか?」
店員「いいですよ―!神室純恋歌秋山様、森島様のデュエットでございます!」
梨穂子「どんな歌声なんだろ、楽しみだね!」
冴島「アイツの合唱力をなめないほうがいいで」
神室純恋歌 秋山駿(山寺宏一)&森島はるか(伊藤静)
秋山「嗚呼〜信じない♪女は〜裏がある♪今夜も〜ばら撒く〜指名の数の愛情♪」
森島「遊びでしょ〜信じない♪男は〜気まぐれね♪」
秋山・森島「だ〜け〜ど何故だろう、この人だけは違うそう思えた」
秋山・森島「ネオン街が二人て〜らす♪運命〜さえ信じら〜れる」
森島「建前?」
秋山「本気さ」
森島「でまかせ?」
秋山「じゃない」
秋山・森島「恋と〜まらない」
秋山・森島「時に笑い時に迷い時に悩み共に紡ぐ」
森島「あなたと〜?」
秋山「おまえの〜」
秋山・森島「神室町恋のストーリー」
俺の孤独な心に咲いた一輪の、お前という名の雪月花。ネオン眩しい神室町。二人つむいだこの歌を「神室純恋歌」と名づけよう。
冴島「お疲れや、なかなかいい歌声やったで」
梨穂子「二人とも歌上手なんですね〜あこがれちゃうな〜」
秋山「それほどでもないさ、はるかと一緒だったからかな?」
森島「な!?///」
秋山「冗談だよ」
森島「もう…意地悪なんだから///」
冴島「さて、次は俺や…秋山、合いの手宜しく頼むわ」
秋山「はいはいっとじゃ行ってくるね」
梨穂子「行ってらっしゃい〜」
森島「梨穂子ちゃんは何歌うの?」
梨穂子「えっと…恋はあせらずを歌おうと思います」
店員「冴島様故郷に錦を飾るべし!合いの手役秋山様!」
故郷に錦を飾るべし 冴島大河(小山力也)合いの手秋山駿(山寺宏一)
秋山「故郷に錦を飾るべし!故郷に錦を飾るべし!挙げろよ勝鬨決まれよ永倉!」
冴島「貧しく辺鄙な片田舎♪」
秋山「あっそーれ!」
冴島「生れ落ちたるその日より♪」
―――熱唱中―――
こうして俺は歌声酒場で歌った、秋山がたまたまいただけあってよう楽しかったわ、梨穂子も上機嫌やったし来て正解やったな
―――第四話終わり―――
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