あれ…?痛くない…
たしか地面に穴があいて針山に落ちたはずなのに…
『おめでとうございます、中田葵さん。あなたは、自由を手に入れました。これからは命を粗末にすることはないようにお願いしますね。』
国際担当さんはそれだけを言い残し消えてしまった。
『どういうこと…?』
『葵…?』
聞きなれた声がきこえる。この声は…
『紫苑ちゃん!!どうして…?!』
ポロッ_____紫苑ちゃんは大粒の涙を流しながら言った。
『葵、生きてて…よかった…ヒック
あのね、このゲームは ヒック…自分で自分を選んだ人が生き残るゲームなの…ヒック…
だから、私は生きていれたの。その後は ヒック…ずっとモニターでみんなの様子をみてて…葵が生きててよかった…』
パタン______
わたしは座り込んだ。
『紫苑ちゃん、わたしたち…生きてるんだよね…?よかった、ほんとによかった…』
『帰ろう?葵。』
そう言って手を差しのべてくれた紫苑ちゃん
『うんっ!』
わたしは笑顔で言った。
失ったものは多すぎるというくらい多かった。
でも、わたしたちはそれ以上に大事なことにきづいたんだよ。
みんなの素顔にショックを受けたこともあったけど…どれもこれも大事な思い出だった。みんな…ありがとう_______
ガチャッ
ドアを開け、私達はお互いの帰る場所へ歩いていった…
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ジジッ--
『次はあなたの番かもしれませんね(ニヤリ』
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