梅田くんの死から1時間。
次は誰が選ばれるんだろう…みんな怯えながら座っている。
ジジッ___
1.清水 優菜
2.石原 稀子
選択者.福原優馬
あぁ、今回も決まりじゃん。
もう、人が死ぬなんてどうでも良くなってきたかも…
ガチャ
「ゲームスタートです。」
ポチッ
ゲームがスタートしてすぐにボタンがおされた。
その瞬間、稀子ちゃんの顔は真っ青になっていた。
そして、その顔をみた優菜ちゃんは ごめんねっ と笑顔で言った。
しかし____
《1.清水優菜》
えっ…?
さっきまでの笑顔が消えた。
「ごめんな、優菜。」
「なんでっ…?なんで私なの…?!」
「_____お前が__朱珠那を殺したからだよ。」
「はっ?」
「俺と朱珠那はな、付き合ってたんだよ。表ではお前と付き合ってたことになってるけど、お前よりももっと前から俺たちは付き合ってた…!!!だから、俺は朱珠那に生きてもらうためにお前に俺を選べと言ったのに…お前は朱珠那を選んだっ!本当はお前が死んでくれるのが一番良かったけど、お前に自分を殺すという選択肢は持ち合わせてなかったみたいだからな。だから、俺は朱珠那を殺したお前が憎いんだよ…」
「だけど、好きって何度も言ってくれたじゃん…!それに、すーなだって死ぬ前に優って途中までだけだったけど私の名前呼んでたじゃん!」
「好きなんて思ったことねぇよ。口で言うくらい容易いことだ。それにな、朱珠那はお前の名前を呼んだんじゃない。俺は朱珠那の隣にいたけどお前は俺より朱珠那から少し遠いところにいたから聞こえなかったんだろう。あいつはな、最後 優…馬って呼んだんだよ。俺たちは愛し合ってたのに…お前がいたせいでっ!!だから、さっさと死んでくれ…。」
「そんなっ…優馬、嘘って____嘘って言ってよっ!」
いやぁぁぁぁぁあああ____
親友と彼氏から裏切られた哀しみと苦痛が混ざり合いとてもせつない悲鳴が教室に響きわたった。そして、優菜は涙をこぼしながら死んだ。
人間はみんな残酷なんだ…
いつかきっとわたしも誰かに裏切られたり誰かを裏切ったりするのかな…
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