人が死ぬのを初めて見たからといっても人は睡魔には勝てないもの。
みんなぐっすり眠っていた。
しかし、その眠りを覚ますのはさはりあの音。
ザザッ
1.福原 優馬
2.黒野 朱珠那
選択者.清水 優菜
「えっ…」
クラスの雰囲気が変わった
「私は優馬と朱珠那のどっちかを選ぶなんてできないっ…!!」
これは優菜ちゃんにとって一番辛い選択だ。だって、優菜ちゃんは福原くんと付き合ってる。でも、朱珠那ちゃんとは親友なんだ。自分か、親友か、彼氏の選択なんて私には辛くてできない…
優菜ちゃんはどうするんだろう…
ガチャ
「ゲームスタートです。」
「ねぇ、優菜。優菜はどうするの?私を選ぶの?それとも選ばない?わたし達ずっと一緒にいたよね…。だから、私は優菜の選択を受けいれるよ…だけど、だけどね本音を言うと死にたくない。優菜の事信じてる。だけど、いつか死んじゃうんだから優菜の選択ちゃんと見届ける。だから、ちゃんと考えてね。」
「すーな…ありがとう。ちゃんと考えるよ…」
「なぁ、優菜。」
「ん?どうしたの、優馬」
「俺を選べ。」
「えっ…?何言ってんの…冗談だよね?」
「冗談なんかじゃないっ…!!」
福原くんは普段見せない真剣な眼差しで優菜ちゃんを見る。
「お前が俺のこと好きってちゃんと分かってる。だけど、朱珠那のことも好きなんだろ?親友なんだから、大事にしてやれよ。朱珠那じゃなく俺を選べ。俺はいつだって死ぬ覚悟はできてる。だから、お願いだ。俺を選んでくれ…」
「優馬…わかった、ありがとう。私…決めたよ」
まさか、福原くんが自ら死を選ぶなんて…私だったら絶対無理だ…
ポチッ
《2.黒野朱珠那》
「なっ…!!優菜…お前っ!!」
「優馬、ありがと。おかげでわかったの。すーなのこともすきだけど、優馬の好きには敵わない。友達の好きは、恋人の愛してるには届かないんだよ。それをさっき教えてくれたから私は選択できたの。」
「いやっ…こわい…!!やだ、助けて…ッ!!!」
「ごめんね、すーな。ばいばい」
「やだっ…優 … ッ ぁぁぁぁあああああ…!!!!」
朱珠那ちゃんが死んだ。
だけど、優菜ちゃんは清々しい顔をしていた。
「愛してるよ、優馬
amp;#9825;」
こうして、第三ゲームも幕を閉じた。
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