「蒼井くんがみんなを怪我させたんじゃないかな」
わたしは信じてなかった。
「蒼井くん莉愛のこと好きなんだよ。前、偶然見たんだけどね…蒼井くんのカバンの中莉愛がなくしたものとか写真とかたくさん入ってた…」
わたしは唖然した。
まるでストーカーじゃない…
だから今の状況は非常にやばい
「ずっとずっと好きだったんだ。なのに…!!小鳥遊さんは僕以外の誰かをみてる!!僕は小鳥遊さんのことならなんでも知ってるんだよ!毎日観察してるんだよ。なのにどうしてっ!!」
あー…どうして私は怜ちゃんの言葉を信じなかったんだろう
「じゃあ蒼井くんが私の大事な人達を傷つけたの…?」
「当たり前だろ。君に振り向いて欲しかったんだ。でも、君は僕を見ない。なら、永遠に僕のものにすればいいんだ…!!」
蒼井くんは学ランの胸ポケットからカッターを取り出した。
わたしは恐怖で足が動かない。抵抗しようとしても力が入らない。
あぁ、わたしここで死ぬのか…
「さよなら、小鳥遊さん」
蒼井くんの右手が振り下ろされた
グサッ
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