第6話 内戦勃発!妙義ナイトキッズ

ゆいのヴィヴィオに敗れた中里のR32。
中里本人はふてくされながら板金7万円を出しに行っていた。

一方その頃、中里率いる妙義ナイトキッズのメンバーがある店に集まっていた。



映っているのは庄司慎吾のEG6シビック ステアを切ったまま駐車するあたりマナー悪い


慎吾「へっ、思った通り・・・あのヴィヴィオに、あの毅が勝てたはずはねぇ」
メンバーA「レッドサンズの啓介でさえ、あのヴィヴィオに負けてるんだもんな」
慎吾「今度こそチャンスだぜ・・・ナイトキッズの名に泥を塗りやがった毅のかわりに、この俺があのヴィヴィオを負かしてやって、王座を勝ち取ってやるんだよ」
メンバーB「だがな慎吾、あいつは秋名のハチロクと同じくらいすごい、お前あいつには一回負けているだろう?」
慎吾「ああ、昔敗れたさ、昔な。だが、今の俺はもう誰にも負けやしねえよ」
メンバーC「ガムテープデスマッチで愛車を壊すのは、あれきりにしたほうがいい」
慎吾「ガムテープデスマッチぃ?やらねえよ」
メンバーB「珍しいじゃないか、慎吾がそんなこと言うなんて」
慎吾「あのヴィヴィオは4WDとFFを切り替える装置が付いているかもしれないから、それを考えたらつまんねーからな」
メンバーA「本気のタイマンバトルか?」
慎吾「ああ、そのほうが向こうも乗ってくるだろうよ」

慎吾(谷底行きにしてでも勝つのが、俺のやり方だからな)

ちなみにヴィヴィオにそんな装置はついてません



その直後、駐車場に中里のR32が姿を見せた。

慎吾「おっ?毅か」

中里は店に入ると、一直線に慎吾に歩み寄る。鋭い眼光を向けながら。

毅「慎吾、何のつもりだ?まさかあのヴィヴィオとやろうというのではあるまいな」
慎吾「ヴィヴィオとやる?あたりめぇじゃねえか」
毅「無茶なことを考えるな、妙義ナイトキッズに黒星が増えるだけだ」
慎吾「よく言うぜてめぇ、あんなにもあっさりと負けやがったお前が偉そうに」
毅「・・・またガムテープデスマッチか?」
慎吾「それはやらねぇ、本気でタイマン張るんだよ。安心しとけ、お前のかたき、俺が討ってやる。感謝の証としてリーダーの座譲ること、考えておけよ」

そう言うと、中里を残して慎吾達は店を後にした。

毅「また秋名のハチロクの時と同じように、調子に乗っているな、慎吾・・・あのヴィヴィオに勝てるやつはナイトキッズには居ない、決してな」

                    翌日 昼過ぎ 秋名山付近の湖 秋名湖

きよたか「よくこの辺りにクルマでドライブに来るようになったんだ?」
ゆい「そだよー、この愛車でね」

知ってるとは思うが「成実きよたか」っていうゆいの旦那さん。久々に会えて嬉しいみたい
 
きよたか「それにしてもずいぶんかっこよくなったなー、このクルマ」
ゆい「きよたかさんのおかげだよー!パーツ買ってくれたおかげだよー!」
きよたか「ははは、僕のパーツ選びが良かったかな」
ゆい「そうだよ、さすがー!」

秋名湖の駐車場で盛り上がっているところへ、一台の赤いクルマが入ってきた。
何枚かステッカーを貼っており、黒いホイールを履いている。

きよたか「ん?なんだか走り屋っぽいね」
ゆい「どこかで見たような・・・」

そう、それは慎吾のEG6シビック。ゆいにバトルを挑みにやって来たのだ。
慎吾はさっそくクルマから降り、ゆい達に声をかけた。

慎吾「よーう、ヴィヴィオのねーちゃん、最近いい活躍ぶりじゃねーか」

きよたか「誰、この人?」
ゆい「誰だろう・・・あっ!」

ゆいは、シビックのウインド
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