シング「インカローズ・・・あの野朗!」
一番インカローズと因縁があるのはシングだ。10年前のインカローズとの戦いの記憶が蘇る。
コハク「きゃあぁぁぁッ!」
ヒスイ「コハクッ!」
インカローズ「心配するな、殺しはしない。・・・『あれ』の眠りを覚ますまでは、な」
シング「お前、コハクに何をした!」
インカローズ「ほう、ソーマか。その形状、見覚えがあるぞ。お前、ゼクスの血縁者か?」
シング「だったらなんだ!」
インカローズ「別に。お前を殺して、生きているならゼクスも殺す。それだけだ」
シング「あ・・・・!?」
ゼクス「ぐわぁぁッ!シ、シング!に、逃げろぉぉぉぉっ!」
インカローズ「ゼクスか?老いたな。だが喜べ。もうこれ以上老いることは・・・無い。」
シング「やめろ・・・お前、俺のじいちゃんに・・・・」
何しやがんだぁぁーーーっ!!!
シングの祖父ゼクスを殺され、恋人コハクのスピリアを攻撃されたあの日。
クンツァイト「オマエも、結晶界の技術を己の野望に使おうとする俗物か」
シルバ「野望ではない、理想だ!強いスピリアに満ちた理想世界をつくるには、強い力が必要なのだ!逆に、もっとも必要ないのは、裏切るような弱いスピリア。まずは裏切り者を粛清する!」
インカローズ「私に・・・お任せを。」
ザシュゥッ
インカローズ「・・・た、大佐・・・・何を・・・」
シルバ「言ったはずだ。裏切り者を粛清する、とな。オマエは軍本隊に、私の命令以上のゼロム憑依技術を提供した。イネスがコーネルピンを始末しなかったら、世界中でゼロム憑依兵が暴走を始めただろう。大方、リチアの力を狙って私の寝首をかく気だったのだろうが、ここまでだな」
インカローズ「シルバ・・・・貴様・・・・」
インカローズ「シルバよ・・・先ほどのお返しだ。」
シルバ「がふっ・・・インカ・・・ローズ・・・」
インカローズ「ローレンツ少佐。出会いと別れの場が、ともに水辺というのも一興だろう?」
シング「インカ・・・ローズ・・・・おまえええええええええええええっ!!」
シング「インカッ!よくもシルバさんを!イネスの想いがやっと届いたのに!」
インカローズ「スピルーンを取り返したいのだろう?仇を討ちたいのだろう?ならば、もっと強い力を!怒りを!憎しみを!見せてみろ!」
シング「くそっ・・!許さない!お前は、ジィちゃんの仇・・・シルバさんの仇だ!!」
インカローズ「許せなければどうするというのだ?」
シング「殺して・・・やる・・・お前を跡形も無く・・・消し去ってやる!」
シング「死ね」
インカローズ「あああ・・・・ああああーーーーーーーーーーーーっ!!」
憎しみを爆発させ、魔王クリードを復活させてしまったあの日。インカローズの口車に乗せられ、用済みの器と化してしまった。それでも・・・俺は、いや、俺達は諦めなかった。
リチア「お待ちなさい!覚悟を問うなら、わたくしを痛めつければいいでしょう!?」
インカローズ「キサマは黙って見ていろ。」
コハク「ああ・・・・助けて・・・シング!」
クリード「ぐ・・・貴様!器の分際で、私に抵抗する気か!」
シング「コハク・・・逃げて・・・!キミは・・・オレが守る!」
クリード「オレが守る、だと?原界人ごときが邪魔をするなぁっ!」
それから何度も、クリードに立ち向かったけれど、何度も失敗して、投げ出しそうになった。
それでも、オレを信じてくれる仲間が・・・想いをつなげてくれる世界中のみんながいたから、がんばれたんだ。
シング「あのインカローズが、再び・・・!?」
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