アイオライト、初めて出動する

前回から1年後
カルセドニー:25歳 アイオライト:8歳


ある日、帝都エストレーガにいた二人は、結晶騎士団は聖都プランスールに集合せよとの連絡を耳に入れた。
アイオライトももう立派な騎士団の一員なのだ。

カルセドニー「行くぞ、アイオライト。聖都プランスールにて、父上からなにやら命令が下されるようだ」
アイオライト「うん、今行く〜」

隊長カルセドニーは任務の命令を下すのではなく、騎士団員に戦闘配備の指示をしたり、出動、帰還の命令を出したりするのだ。

聖都プランスールは、エストレーガからさほど遠くないので、すぐに着いた。

カルセドニー「父上、何用で?」
ラブラド「あわてるな、カルセドニー。まだ全員がここに揃っていない」
カルセドニー「全員?遠い街の警備についている団員などは、離れさせては危険では・・・」
ラブラド「いや、プランスール、エストレーガ、シャルロウ周辺の街の団員のみ集めた。その間軍の者が警備を代わりにやってくれるようグロシュラーが頼んでくれる。」

ラブラド・アーカム。カルセドニー、そしてアイオライトの父親であり、教主。
グロシュラーは、帝国軍の指揮官を務める上将。

ラブラド「全員揃ったようだな」
カルセドニー「アイオライト、父上は一回しか言わん。心して聞いておけ。」
アイオライト「う、うん!」

ラブラド「只今より、バレイア教結晶騎士団に、出動の任務を与える!」
騎士団員全員「はい!」
ラブラド「湖上の街シャルロウ付近のダム周辺に、凶暴なモンスターが繁殖しており、行商人、旅人などが街に近づけない状態となっている。そこで、結晶騎士団には、そのモンスターを一匹残らず排除してもらいたい!」
騎士団員全員「はい!」
ラブラド「先ほども述べた通り、モンスターは非常に凶暴だ。注意してくれ」
騎士団員全員「はい!」
ラブラド「隊長カルセドニー、命令を」
カルセドニー「結晶騎士団、出動!」
騎士団員全員「はい!」

全騎士団員の中にアイオライトも混じり、カルセドニーも後に続き、シャルロウ付近のダムに向かった。
これはアイオライトにとって、初めての出動だった。

ラブラド「よい報告を待っておるぞ、皆」

騎士団員A「あたし凶暴なモンスターって苦手なのよねぇ〜」
騎士団員B「だったら比較的大人しいのを片付ければいいじゃないか」
騎士団員A[そんなん居るのぉ〜?」

騎士団員C「アイオライト、モンスターとの戦闘ははじめてかい?」
アイオライト「う、うん、それに凶暴って言ってるから、すごく緊張してる・・・」
騎士団員C「まあ僕たちでフォローもするから、できる範囲で頑張ってくれよ」
アイオライト「はーい」

そんなことを話しながら、いよいよシャルロウのダムだ。

カルセドニー「このあたりだな」
騎士団員D「見つけた!向こうに!」
騎士団員E「向こうにも!」
カルセドニー「分散して各モンスターを片付ける作戦でいけ!」
騎士団員全員「はい!」
アイオライト「よーし、頑張ろう」

騎士団員とモンスター達の戦闘が開始された。

「ガァーーーッ!」
「はぁぁっ!」

「させるかっ!」

「そこだっ!」

「逃がさない!」

カルセドニー「はぁぁっ!受けてみるがいい!」
モンスター「グァァァァ!!」

アイオライト「はぁっ、せやっ、双牙斬!襲墜斬!」
モンスター「ガァァァァ!」

「くっ・・・!」
「大丈夫か?」
「これくらい何でもない」

いよいよ、最後の一体となった。
そこで、初めての参加であるアイオライトに、皆が声をあげた。

騎士団員F「アイオライトちゃ
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