アイオライト、ソーマを使う

カルセドニー「よし、ここなら大丈夫だろう」

カルセドニーは、アイオライトを広場につれて来た。

カルセドニー「翼を起動させ、剣を生成してみるんだ」
アイオライト「う、うん!」

アイオライトは、見事翼を出すことはできた。だが肩部分から出た剣の柄は・・・

アイオライト「お兄ちゃん、コレどうやって取るの?」
カルセドニー「翼は出せたか。うむ、右の肩から出ているから、左手で取るんだ」
アイオライト「んしょ・・・これでいいかな」
カルセドニー「そのまま強く柄を握ると、刃が出てくる」
アイオライト「うん、わかった〜」

アイオライトは、剣の柄を強く握り締めた。
すると、青く半透明で大きな刃が生成された。

アイオライト「すご〜い!こうなってるんだ〜」
カルセドニー「ふっ、初めて自分で起動させた時は、誰もが感動するものだ。飛行型という珍しい型だからな」
アイオライト「えへへ、すご〜い」
カルセドニー「そのまま飛んでみろ、コントロールはいたって簡単だ」

アイオライトは、いつも兄がやっているように、ふわりと空に飛んだ。

アイオライト「ほんとだ、簡単だ〜♪」
カルセドニー「着地のしかたは分かるか?」
アイオライト「えっと、こうだよね」

アイオライトは、地面に垂直に降りていき、地面スレスレのところで翼を消して降りた。

カルセドニー「そう、その降りかたで良い、なかなか覚えが早いな」
アイオライト「えへへ、そう?」
カルセドニー「その調子なら、すぐに技なども覚えられよう。試しに剣のほうも振ってみるとしよう」
アイオライト「うん、わかった。・・・それにしても意外と軽いんだね」
カルセドニー「ソーマ剣だからな、そういうものだ。少し待っていてくれ」

カルセドニーは、何かを取りに行った。
アイオライトは、ただ剣を出したまま待った。
数十秒後、カルセドニーは何やら人形のようなものを持ってきた。
よく見ると、かなり粗雑なつくりの盾と剣を持たされている。

アイオライト「なぁに、それ?」
カルセドニー「戦闘訓練で使う戦闘人形だ、これは初級用のものだな」
アイオライト「ふぅん、なるほどぉ」
カルセドニー「もう一度翼を出し、これに向かって剣を振ってみろ、まずは当てる練習だ」
アイオライト「はーい」

もう一度翼を出し、アイオライトは人形に斬りかかった。

「えいっ!」

スカッ

「やあっ!」

スカッ

「とうっ!」

スカッ

「えいっ、たあっ、やあっ、それっ!」

スカッスカッスカッスカッ

アイオライト「・・・当たらないよぉ〜」
カルセドニー「まだ、これは少し難しいか?慣れが必要だな。最初のうちは縦に振ると外れやすい。横に振る方から練習するんだ」
アイオライト「う、うん!」

アイオライトは剣を握りなおすと、再び人形に向かった。

「はぁっ!」

スカッ

「・・・あれぇ?」

カルセドニー「惜しいぞ、もう少しだ」
アイオライト「う、うん!」

「せやっ!」

スカッ

「そりゃっ!」

ズバァッ

アイオライト「あ・・・当たった!?」
カルセドニー「その調子だ、何回でもいい、当て続けてみろ」
アイオライト「うん!」

「やあっ!せいっ!たあっ!えいっ!」

ズバババッ

「せいっ!・・・ええ!?」

シュン!ズバァァッ

アイオライト「今、剣から何かが・・・」
カルセドニー「今のは・・・技!?まさか、使い始めて1日目で習得してしまうとは」

アイオライトの振り上げた剣から斬撃が放たれたのだ。

アイオライト「お兄ちゃん、今の・・・」
カルセドニー「・・・『蒼破刃』
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