第19話 2度あることは3度ある

チュンチュン・・・

「ん・・・もう朝か・・・」

ゼオライトは学園のある部屋の中で朝を迎えた。アイオライトは・・・

「あれ?アイオライト?おい?」

部屋の中を探しても、アイオライトがいない。よく見たらなぜかドアがあいている。

「アイオライトー?」

呼んでみながら探す。他の部屋もめぐってみる。

「おい、黙って出てったとかだったら許さねぇぞ?」

どこにいるんだろう、とゼオライトの心に焦りが出てきた。
少し駆け足で探す。

そして、自分達の寝ていた部屋のある通路の端の方の部屋に入ると・・・寝転がったアイオライトが寝息を立てていた。
よく見ると物が蹴散らされたように散らばっている。

「どんだけ寝相悪いんだよ!」

とツッコみたいゼオライトであった。

「とりあえず、起こすか・・・」

アイオライトの耳元で・・・

朝だぞおきろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!


「きゃあ!?!?」
「おお、起きたな」
「お、おはよ・・・あれ、ここは?」
「お前なー、寝相悪すぎ」
「あ、あははは・・・」
「あははじゃねーよ、どんだけ転がってきたと思ってんだよ」
「ふぇ?」

二人はその部屋から出ると、ゼオライトは自分達が寝ていた部屋を指差した。

「あんなとこから転がってきたんだぜ、お前どんだけ?」
「あははは・・・私もよくわかんない。」
「ま、そんなことはいいか。」

とりあえず外に出た。

「そういえば、帝都から帰るときに会ったあの新聞記者、誰なんだ?」
「あの子?私もよくわかんないけど・・・2回も私達と話したわね」

と、外で話していると、誰かがすっ飛んできた。

「呼びましたかー?」
「きゃ!?びっくりしたぁ・・・」
「ウワサをすればやってくる、ってやつか」
「まあ、キミが誰だか話してたから、一応呼んだかな」

二人の前に3度目の登場。彼女は・・・

「清く正しい射命丸!射命丸文です!」
「しゃめいまる・・・あや?」
「はい!というわけで、ちょくちょくお二人を取材しに伺いますね!」
「めんどくせーから来なくていいぜ」
「がーん」
「・・・って言っても来るだろうな」
「じゃあ、また会ったらもふもふさせてね!」
「嫌ですっ!」

慌てて文は去っていった。それにしても何で彼女がここにいるのだろう。
                そこ突っ込んだら負けだよ

「変わった奴だな」
「そうかなぁ・・・」
14/10/25 16:41更新 / マグナム
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