エストレーガに泊まり二日目。
「ぐがー・・・・・」
「ゼオライト君、まだ寝てるわね」
一緒のベッドに居る二人。アイオライトは体を起こしながらそう言った。
「ゼーオーラーイートーくーん」
と肩を叩きながら呼んでみる。
「ぐー・・・」
「・・・寝ぼすけさんね。どうしてくれようかしら。・・・そうだ!」
アイオライトは、メイドにフライパンとおたまを持ってくるよう頼んだ。
「どうぞ」
フライパンとおたまをメイドが持ってくると、アイオライトは・・・
「秘技!死者の目覚め!!」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!
と打ち鳴らした。
「んおっ!?」
「おお、起きた起きた〜♪」
「今の何?」
「フライパンとおたまの音。」
「すげぇ目覚ましだな」
ゼオライトもベッドから起き上がった。
「城のベッドは満喫できた?」
「ああ、まあな」
「昨日は寝られてなかったのにね」
「一日すりゃ慣れちまうもんだな」
そして、二人はマクス城を出た。
「そうそう、回復アイテム足りなくなってきたのよ。ちょっと買い足すついでにお店見てみない?」
「そうだな、見てみるか」
そして、二人は別行動で店を見ることに。宝石、アクセサリ、武器、防具、回復アイテムなど色々売っている。
「ゼオライトくーん、この剣欲しくないー?」
「あ?どれだよ?」
時々呼んで品を一緒に見たりもしている。
「・・・これ、もう持ってるぞ」
「あら、そうなんだ?同じものが売ってるなんて不思議ね」
やはりお互いの住む世界はどこか似ている。
「おいアイオライト、このアクセサリ、お前に似合うんじゃないか?」
「ん〜、どれどれ〜?あ、かわいい〜♪」
アイオライトはオシャレが好きなのでアクセサリには興味がある。
「おーい、この宝石、アイオライトって言うんだってよ」
「ええっ!?どれどれ!?」
驚いたアイオライトが駆け寄ってきた、その時!
「きゃっ!?」
「どわっ!?」
アイオライトが自分の足につまづいて転び、そのままゼオライトを押し倒してしまった。
「お、おい・・・」
周囲の目線が重なる二人に集まった。
おばちゃん「こんな公の場で・・・大胆だねぇ」
どっかのにぃちゃん「ほぉ〜、あの二人すごいなぁ〜。関係がw」
空から見下ろす新聞記者「これは・・・よし、ネタにしちゃいましょう!(パシャ)」
巫女「これは見ない手は無いわね・・・ふふふ」
宮廷画家「ぎゃあ!あっちでえちーなことしてる二人がいるー!」
ケダモノ熱血少年「エッチなこと、の間違いだろ?いや、エッチなことも間違いだけどさ」
シスコン兄貴「なんだありゃあ?」
最強の蹴りを持つ女「お兄ちゃん、鼻の下伸ばしてると蹴るよ」
運び屋「何かしら、この騒ぎ・・・」
騎士団隊長「アイオライト・・・何をやっているんだ、まったく」
目線が集まるだけでなく、騒ぎにもなった。
「うおおおおおい!ヤバいことになってるって!さっさと起き上がれ!」
「はわわわわ、ごごごごめんなさい!/////」
慌ててガバッと起き上がるアイオライト。その後普通に起き上がるゼオライト。
「ど、どうしよう、騒ぎになっちゃった」
「くそ、どうする?このままじゃ帝都を出れねーぞ」
あんな体勢になってしまったのだから、勘違いされるのも仕方無い。
空から舞い降りた新聞記者「はいはーい!ちょっと取材させてくださーい!お二人さんはどういったご関係なんですか?」
誰だろう、背中にもふもふした翼のある新聞記者が取材に来た。
ゼオライト「おい、
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