「ん・・・ふわぁ〜・・・おふぁよ〜・・・」
「お、起きたか」
「ふぁ・・・ゼオライト君、起きてたのね。珍しく早起きね」
「ああ、まあな。」
「反論してこないわね・・・」
ベッドから起き上がり、椅子に座っているゼオライトの隣に座るアイオライト。
「そういえば、前異能者の騒ぎがあった時の話も聞いたわね・・・その時レグヌムの話も聞いたっけ」
「ああ、兄貴が話してたな、俺途中で寝てたけど」
「だから今日早起きだったんじゃないの?」
「ちげーよ、ベッドが変わったから寝られなかっただけだ」
「ふぅん・・・」
「おい、信じてないだろ」
「うん」
「きっぱり言いやがった・・・」
最初の話題からどんどんそれていっている。
「それちゃったね、話題を戻すけど・・・」
それた話題をアイオライトが戻した。
「ここ、エストレーガであったこととか、お兄ちゃん達のこととか聞く?」
「ああ、聞きてぇな。」
「寝ないでね?」
「寝ねぇよ」
そして、話が始まった。
「お兄ちゃんたちが小さい頃、ソーマ狩りというのがあって、民間の間に残ったソーマはわずかになった。それから幾年か後、謎の大爆発が起こった。それは、コハクちゃんという子のスピルーンの四散。それを集めるべくコハクと共に旅をしていたのが、シング君、ヒスイ君、イネスさん、クンツァイトさん、ベリルちゃん。その時、お兄ちゃん・・・カルセドニー、そして、今は帰らぬ人となった結晶騎士の仲間、バイロクスさんとペリドットさん、この3人は対立の関係にあったの。」
「ふむふむ・・・」
「それがエスカレートした結果だったかしら・・・バレイア教会(帝都などで信仰されているバレイア教という宗教を信仰する教会)と、軍が戦争を始めてしまった。ここエストレーガは戦場と化してしまったの。結果、教会は降伏、この後でシング君達とお兄ちゃん達の対立関係はなくなり、一時的に同行したの。」
「ふむふむ、それで?」
「その後現れたのが、魔王クリード、グラファイト。そして拠点として使用された機動結晶城サンドリオン。そして、スピリアを吸引する黒い月、、ガルデニア。この乱を止めるべく、お兄ちゃんのソーマの特殊エボルブ(改造)が必要だった。お兄ちゃんは、ここでバイロクスさんとペリドットさんを亡くしてしまったけれど、特殊エボルブを果たした絆の翼・・・リアンハイトをシング君達に託した。」
「うんうん・・・」
「そして、シング君達がクリードを打倒し、平和が訪れ、リアンハイトもこちらに返ってきた。これで乱は収まり、心通じ合う世界ができたのよ。」
「へぇ〜・・・色々と長いこと旅して戦ってたんだな」
「そうよ、大変だったらしいわ。」
「だろうな〜」
「ふふ、どう、面白かった?」
「ああ、まあな」
「よかったわ♪」
こうして、2回目の長話が終わった。その後、ゼオライトはもう一泊した。
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