第13話 マティウス打倒!

物凄い勢いで螺旋階段を上がるアイオライト。とうとう黎明の塔の最上階にたどり着き、扉を開けた。

「マティウス!」

バンと扉を開いた先に、復活したと思われる魔王マティウス、そして気絶させられ鎖で繋がれたゼオライトがいた。

「ほう?貴様がこの者の仲間か?」
「だったら何よ!」
「別に?この者と同じ目にあわせるだけだ。かつてのあの者どもに復讐するのに、邪魔なのでな」
「ふざけないで!そんなことして何になるのよ!」
「別に。私の中の憎悪が晴れるだけさ。」
「・・・させないわ!」

アイオライトは翼と剣を生成し、マティウスに向かう、だが・・・

「甘いな!」

マティウスは手から真空波を放った。

「きゃあああっ!」

アイオライトは飛ばされてしまった。

「ははは、これが力の差というものだ。」
「く・・・このままじゃ・・・敵わない!どうしたらいいのよ!」

やはり魔王相手に1対1では敵わないのかと思われた。

「くははは!もう一発食らってみr・・・ぐ!?」
「死ねぇ!」

ズバァ!と音がした。

「!?」

何と、マティウスの背後にゼオライトが居て、マティウスの心臓に剣を突き刺していた。

「ぐ・・・き、貴様・・・!」
「悪ぃな、ありゃ気絶してるフリだったんだぜ。鎖もとっくに外させてもらった!」
「ゼオライト君・・・!」
「アイオライト!助けに来てくれたのか?ありがとな!」
「ぐ・・・まさか、このようなことが・・・だが、まだ私は果てん!」

心臓に剣を突き刺されても動く、さすが魔王マティウスといったところであろうか。

「なら、果てさせてやるぜ!」
「覚悟しなさい、マティウス!一人では敵わなくても、二人でなら!」
「く・・・貴様ら!」

マティウスはまた真空波を出そうとするものの、手こずってしまっている。

「あ、アイオライト、さっき受けたのは大丈夫か?」
「いたた・・・心配いらないよ」
「結構傷ついてるじゃねぇかよ、ほら、これだ」
「あ、ありがとう」

ゼオライトはピーチグミをアイオライトに与え、回復させた。

「さあ、もうあなたの味方は居ないわよ!覚悟はいいわね!?」
「く・・・!」
「おいアイオライト、この際だ。充分にいたぶってやろうぜ」
「そうね、的にしてあげましょ、うふふふ♪」

それにしてもこの二人、すごく恐ろしい。ドSなのか?

「こういう時は・・・いざ、参る!」

ゼオライトが覚醒し、マティウスの動きを止めた。

「さあ、ボコボコにするぜ!」
「ええ。」

せーのっ!


ズバ!ババババ!ザザザザザザ!

とマティウスは激しく切り刻まれた。

「死ね!死ね!死ねぇ!はーっはははははは!」
「塵にしてやるわ!」

二人共容赦が無い。

「アイオライト!合体秘奥義やろうぜ!」
「ええ!せーのっ!」

はぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「決める!」
「見せてやろうぜ!」
貫け!武神双天波!!


合体秘奥義を出したのは、あの日の共闘以来だ。
ゼオライトが覚醒状態から元に戻ると、マティウスは息絶えていた。

「勝利の!」
「合図だぜ!」
「はいっ!(ハイタッチ)」
「勝ててよかったぜ!」
「そうだね♪」

マティウスの邪気、そして塔に張られていた結界も消えた。二人は螺旋階段を降り、出入り口まで来た。
すると、さっきアイオライトを助けてくれた6人が待っていた。

スパーダ「お、来たぜ」
アンジュ「おかえり。あら、ちゃんと救出できたのね」
イリア「よかったわね」
アイオライト「皆さん、お出迎えしてくれたんですか?ありがとうございます!」
ゼオライト「女に助け
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