学園にいつものように現れる二人。
・・・のように見えたが、今日は片方居ない。
「・・・?ゼオライト君、今日は来てないのかな」
そう思った次の瞬間、誰かが駆け込んできた。
「おい!ゼオライトが!ゼオライトが!!」
ゼオライトの兄貴、スパーダだった。
「ゼオライト君に何か!?」
「突然姿を消したんだ!」
「なんだって・・・!?」
ゼオライトに何かあったのだろう。アイオライトはすごく心配になった。
「俺の家から黎明の塔に何か飛んでいくのを見たという証言がいくつも寄せられてるんだ!もしかしたらその「何か」っていうのがゼオライトかもしれねぇんだよ!」
「・・・!れ、黎明の塔に連れていってください!」
「こっちだ!」
スパーダについて行き、学園を出て、船に乗り込み、ゼオライトの住む場所、王都レグヌムに着いた。
「まずは俺の家に来てくれ!」
「は、はい!」
スパーダの、そしてゼオライトの家に駆け込んだ。
「・・・ゼオライトの所持品とかは残ってる、家出ではないことは確かだ」
「と言うと、やはり黎明の塔というところに?」
「そういうこった。おい、ハルトマン!地図をお渡ししろ」
「はい、かしこまりました」
ハルトマンとは、ベルフォルマ兄弟の仕え人である。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
「黎明の塔はここだ、ゼオライトを連れ去ったのは、復活した魔王マティウスである可能性が高い」
「マティウス・・・ゼオライト君に聞かされました。」
「ああ、復活したばかりだと思うしそれほど力は強くないかもしれねぇ。だが気をつけろ、世界を破滅に追い込もうとした奴だ」
「は、はい!気をつけます!」
地図を持ち、外に飛び出て、翼を広げ黎明の塔に飛んでいく。ゼオライトを早く助けなくては!
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