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幻想死神郷





藍「紫様、例の事件のことですが…」
とある場所で、9本の尻尾を持つ狐の妖怪「八雲藍」が、自分の主「八雲紫」に話しかける

紫「心臓麻痺の事件のことかしら」
藍「はい…なんだか、おかしいと思いまして………数は少ないとはいえ、何の前触れもなく心臓麻痺で死んで……」
紫「そうね…まるであの「デスノート」のようね」
紫が遠くの空を見ながら言う

藍「ですが、幻想郷にそんなものはありません…キラがやったと噂されていますが…これはまた、異変が起こる前触れなのでは…」
紫「だとすれば、悪質な異変になるでしょうね…早くに手を打たないといけないわ」
スキマを出現させて、中に入る
紫「あなたも来なさい、藍」

















さとり「…珍しいですね、あなた方がここに来るなんて」
現在、紫と藍は地霊殿にいる。そこで「古明地さとり」という妖怪と話している。
さとり「何故、ここに…」
紫「あなたに協力してほしいことがあるのよ」
さとり「協力…?」
首をかしげるさとり。紫は真剣な表情になり

紫「最近起きた、心臓麻痺事件は知ってるわね?」
さとり「…はい……知っています」
紫「そこであなたに、その犯人を探す協力をしてほしいの。あなたは、心を読めるでしょう?」
さとり「はい…できますが、一つ問題があります」

さとり「私がその犯人を探していて、もし犯人に感付かれたら…私は真っ先に殺されるでしょう……何らかの手で」
紫「…大丈夫よ、その対策はできてるわ。」
さとり「…?」












パチュリー「…」
小悪魔が仕入れた情報と顔写真を見ながら、DeathNoteにその人物の名前を書いていく
パチュリー「これで、40秒経てば死ぬわね…」
小悪魔「あの、パチュリー様……」
パチュリー「どうしたの?」
少し浮かない顔の小悪魔に、どうしたのかと聞く。恐らく、殺人の手伝いをしてるのが辛いのだろう……そう思っていたが

小悪魔「最近、誰かに跡をつけられているみたいで……」





つづく
<15/07/14 21:37 青猫>






パチュリー「……後?一体誰に?」




小悪魔「わかりません…行ってみるしか…」



パチュリー「そう…ならあのまま放置でいいでしょう。」



































さとり「それで、その対策とは?」




紫「………今、キラと思われる子をとりあえず跡をつけさせているわ」






さとり「…そのキラと思われる人物を言ってください」











紫「あなたなら心を読んでわかるでしょう?」










さとり「まぁ…そうですね…」









さとり「……成程。」












紫「もしもこの子じゃないのなら……まだ手はないわ…」




さとり「…そう…ですか。」























パチュリー「で、その人は一体?」












小悪魔「おそらく……








































Lに関わる人物だと見られます…。」
<15/07/15 20:53 実瑠>



パチュリー「L………?」
Lって確か、本に書いてあったキラを探す人だったような……幻想郷にそこまでキラの噂が広まってるのね。だとすると、そのLは少なくとも、心臓麻痺事件がDeathNoteでやったことを見抜いてる……?

パチュリー「下手に動けないわね…」
小悪魔「DeathNoteを使うのを、一旦やめてみては……」
パチュリー「いえ、逆に怪しまれるわ。こあの後を追ってるってことは、少なくともこあ、若しくは私に目をつけてるということよ」
小悪魔「どうしましょう…」

何か、方法があれば………
パチュリー「…こあ、次に情報収集に行くときは、私が魔法であなたを追ってる人を見るわ。もしかしたら、知ってる人かもしれないし…」
小悪魔「…はい、わかりました……」
こあは浮かない顔で頷いた。


こあが情報収集に出掛けたため、私が魔法でこあの後ろを見る。すると、こあの後をこっそり追ってる人物を見つける。

パチュリー「誰かしら…この人…妖怪……?」
見たことのない人物だ。人か妖怪か、それ以外のものか……それもわからない。女性である……不自然ではなく、自然にこあの後を追ってる。こあはそれを気にしている様子

パチュリー「名前がわかればいいのだけれど……そう簡単にいかないわね…」


















さとり「…………」
さとりは、紫から貰った紙を見てる。そこには、キラの可能性がある人物がたくさん書かれている

こいし「お姉ちゃん、何見てるの?」
さとりの妹「古明地こいし」が、後ろからその紙を覗く。
こいし「いっぱい書いてあるね?」
さとり「えぇ…これはきキラである可能性がある人達が書いてあるのよ
こいし「キラ?キラって、あの?」
さとりは、黙って頷く

こいし「でも、そんなのいないでしょ?もしかしたら、偶然かもしれないしさ」
さとり「私もそう思うけど…紫さんがキラかもしれないって言うから…」
こいし「へぇ〜……」
さとり「DeathNote……か…」
もし、DeathNoteをこいしが持ってたら、どうなるんだろう……持ってないのはわかるけど、この子の心は読めない……何を考えてるかもわからない。もしかしたら、周りに恨みを持っているのかもしれない…

こいし「ねぇねぇ、もしDeathNoteをパルスィが持ってたら、どうなるかな?」
さとり「幻想郷のありとあらゆる人物が殺されるでしょうね…」
こいし「だよね〜」
こいしは笑いながらそう言った。…この子はいい子よ、姉の私が一番わかってる……変なことを考えるのはやめよう…














図書館の扉が開く。こあが帰ってきたみたい
小悪魔「ただいま戻りました…」
パチュリー「おかえり、こあ。あなたの後を追ってる人を見たわ…」
小悪魔「どうでしたか…?」
私は首を横に振った。こあはそれを見て、残念そうな表情になった。

パチュリー「どうにかして、名前を調べないと…いや、こあから注意を逸らさせる方がいいかしら…」
小悪魔「どうしましょう…」

私達は、考え続けた……



つづく
<15/07/19 09:37 青猫>
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