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幻想死神郷







アリス「もうわかるわね…………私がライブよ。」
パチュリー「!!」

アリスが………ライブ!?
目の前に、今まで自分の目的を邪魔してきた「ライブ」がいる………その正体が、よく知る人物だったことに驚いている。
それに加え、自分がキラだということを知っている……Lと組んでいるのだろう。それに、外に複数の気配がある……キラだと発覚すれば、捕らえるつもりなのだろう

アリス「パチュリー…あなたがキラなんでしょ?キラなら、正直に言って」
小悪魔「パチュリー様……」
心配そうにパチュリーを見る小悪魔。ここでキラだと言えば、捕まる…

パチュリー「…何言ってるの、そんなわけないでしょう?」
キラじゃないフリをするしかない……
アリス「本当に?」
パチュリー「本当よ…だいたい、私がキラだっていう根拠がある?証拠は?」
アリス「…えぇ、Lに情報を聞いたわ。それでパチュリーがキラだって思ったわ。証拠まではないけど………あなたがDeathNoteを持っていれば、それが証拠になるわ。」
やっぱり……L側についたのね。Lの名前を聞ければ……いや、急がない方がいい。それより、この状況をどうにかしないと……外には何人か………ん?

パチュリー「…?」
おかしい……気配が無くなった……?
パチュリー「でもアリス、私がそんな行動をとってるから、キラだと思うのよね?どこで、そんなのを見たの?」
パチュリーは机の下で人差し指を立てて、魔法を使う。目を閉じて、外の景色が見えるようにする
アリス「もちろん、紫よ。紫のスキマから見ていたわ。他に疑わしい人も見てたけど」


外の様子は………!























建物の周囲にいた妖怪や人が、全員死んでる…何故…?

建物の裏を見てみる…

…正邪?もしかして、正邪が?
正邪が自分のDeathNoteで、パチュリーを捕らえようとした人を殺したようだ。そして、会話を盗み聞きしていたらしく八雲紫な名前も書いている

私を試してるのもあるかもね…生意気なことしてくれるわ

アリス「で、持ってるの?DeathNoteを」
パチュリーは、ゆっくり目を開けた………



















パチュリー「えぇ、持ってるわ。」
アリス「…!」
パチュリーは自分のDeathNoteを机の上に出す。
小悪魔「パチュリー様!?」
パチュリー「大丈夫よ、こあ…」
アリスは、外に待機しているはずの中間が入ってこないことを不思議に思っている…が

アリス「正体を現したわね、キラ…!」
パチュリー「えぇ……ねぇ、ライブ。たかが死者を蘇らせるノートで、何ができるの?」
アリス「できることはあるわ!あなたが殺した人を…生き返らせてあげることが!」
パチュリー「…そう、なら………」
パチュリーはノートを開き、ペンを持つ。
パチュリー「やってみなさいよ!!」

れをい言った直後、凄い勢いでDeathNoteに名前を書いていってる
パチュリー「はははははははは!!!!」
狂ったように笑いながら、名前を書いている…

   シャメイマル アヤ
       ナズーリン
  モリチカ リンノスケ
       リグル・ナイトバグ
     キリサメ マリサ
      チルノ |
     カク セイガ
    モノノベ フト
     ルーミア ロ
     ダイヨウセイ


所々、文字が荒いため読めないところもある…
アリス「…!罪のない人まで…!!」
パチュリー「いいじゃない、どうせ書いてもそのノートで生き返るんでしょ??」
アリス「…!!」
アリスはパチュリーを睨む、その瞳からは怒りが伝わってくる
パチュリー「ほらほら、早く書かないと40秒後に、みーんな死んじゃうわよ〜?」
アリス「くっ…!!」
アリスは急いでLifeNoteにパチュリーが書いた名前を書いていく。パチュリーは先ほど書いた名前の一番下に一文字書いて、更に下に何か書き始める

アリス「パチュリー!絶対にあなたを止めるわ!!」
パチュリー「できるかしら?そんなノートだけで」
アリス「できる!!このノートで…魔理沙の笑顔だって取り戻せた!なら、あなたを止めることだってでき……っ!?」
突然、アリスの動きが止まる…その様子を見てパチュリーは、ニヤリと笑う。
アリスはペンを落とし、立ち上がる

アリス「…あ…れ……?体が…勝手に…!?」
部屋の隅まで移動して、縄を手に取った。椅子を使って、その縄を天井にかける

アリス「あ…ぁぁ……っ…」
涙を流して恐怖してる。もう、自分の体が何をしようとしているのか、わかったからだ……


























パチュリー「ほら、あなたは何もできなかったでしょ?」
アリスの近くまで行く。
アリス「なんで…なんで……!私の名前なんて…書いてなかった…!」
パチュリー「書いてあるわよ、ちゃんと」
パチュリーがDeathNoteを開いてアリスに見せる。さっき書いた名前の下に「ド」が書いてある

アリス「…もしかして……っ…!」
パチュリー「そうよ…狂ったように書いてたり、あんな態度を取ったのは全部演技。あなたの名前を縦に書いたことに気づかれないようにするためにね。もちろん、あなたの名前を書くときにあなたの顔を思い浮かべて書いたけど、うまくいくものね。」
deathNoteの詳しい死の条件を見たアリスは、目を開く…もう既に、わかっていたことだが…
パチュリーはDeathNoteを閉じる
パチュリー「あとはどうなるか、わかるわね」
アリス「やだ…死にたくない……死にたくないぃ…っ…!!」
パチュリー「いくわよ、こあ」
小悪魔を見ると、アリスの様子に恐怖している…小悪魔はアリスから目をそらして、パチュリーについていく。
その建物から少し離れた時、椅子が倒れる音が聞こえた……






つづく
<16/01/13 20:26 青猫>






紅魔館に向かって帰っている途中、あの建物から出ていく際に持ってきた「LifeNote」を見ている。開いてみると、今まで自分達が書いてきた名前がびっしりと書かれている…先ほどのことで、縦書きに気づいてなかったため揃えて書いている…

パチュリー「…くだらないわ。こんなノート、私の目的に必要ない」
小悪魔「でも、パチュリー様…そのノートがあれば、死者を生き返らせることができるんですよ…?」
小悪魔が少し言いづらそうな表情でそのノートの使えるところを言った。だが、パチュリーは

パチュリー「それが何?死んでいった者は馬鹿じゃない、必ず私の邪魔をする者が現れるわ。だったら、こんなノート…こうするまでよ」
パチュリーが魔法でLifeNoteを燃やした。燃えているノートをその辺に捨てて、そのまままた紅魔館に向かって歩き始めた

小悪魔「………」
燃えているLifeNoteから目を逸らして、パチュリーつついていった……














紅魔館に到着する。大図書館に帰ろうとしたとき…レミリアの部屋の扉が開く
そこには…
































さとり「こんにちは、パチュリーさん。小悪魔さん。」
古明地さとりがいた…



パチュリー「…こんにちは。」
小悪魔「こんにちは、さとりさん。」
二人は当然、さとりがLだということは知らない…
さとり「ちょうどいいです、パチュリーさんにお話ししたいことがありました。大図書館にお邪魔してもいいですか?」
パチュリー「えぇ、いいわよ」
さとりと共に、パチュリーと小悪魔は大図書館へ向かった。


大図書館に着き、小悪魔は本の整理を再開する。パチュリーとさとりは向かい合って、椅子に座っている。
パチュリー「で、話って?」
さとり「はい、実は…………パチュリーさんがキラじゃないかという話を聞きまして…」
パチュリー「…!」

顔にはあまり出ていないが、驚いている。その様子をさとりは、サードアイでている
やっぱり……この人がキラだ。私の推測は正しかった……だが、これだけでは証拠にならない。誰もがわかる、決定的な証拠を見つけないと…

さとり「パチュリーさんは、キラなのですか?」
パチュリー「そんなわけないでしょう?だいたい、私には恨む相手もいなければ、殺したい理由も何もない」
ここまで平気で嘘をつく人はいない……コイツ、相当な悪だ。この人を野放しにしてはいけない…なんとか、手を打たないと…

さとり「そうですよね…パチュリーさんな訳ありませんよね。」
パチュリー「最近、キラ事件が目立つわね…何で人を殺してるのかは知らないけど……」
さとり「はい……でも、パチュリーさんがキラでなくてよかったです。けど」
パチュリー「…けど?」
さとりが俯き、何かを言いかけてる…その様子を不思議そうに見ていて、さとりは顔をあげて

さとり「一つ、悲しいことが起きまして…」
と話す。
パチュリー「悲しいこと…?」
さとり「はい……実は…


































こいしが第二のキラ容疑で、捕まってしまいました」

つづく
<16/01/27 21:48 青猫>












パチュリー「え…!?」
紅魔館の大図書館にて、レミリアと話をしていた古明地さとりに、パチュリーがキラだと疑われているという話をした。キラではないと言って、解決したが………そこで、古明地さとりの妹、並びに第二のキラである「古明地こいし」が、第二のキラ容疑で捕まったという話を聞く。正直、自分の耳を疑った……
パチュリー「本当なの…?」
さとり「はい………こいしが囚われる際、私も何かの間違いだと言ったのですが……こいしの部屋から、青色のDeathNoteが見つかったそうなので…」
一体、いつバレたの……前から目をつけられてたってこと?よく、ここに出入りしていたから?いや、フランによく会ってるから、それで疑われることはまず無い……じゃあ、何でバレたの…?

パチュリー「誰に捕まったの?」
さとり「……紫さんです……彼女は先程亡くなられました……恐らく、第三のキラでしょう……」
パチュリー「八雲紫が…?」
もう死んだみたいね……LifeNoteはもう燃やした……生き返ることはないわ。紫が捕らえたということは、紫がLだったのね…もう、私の邪魔をする奴はいなくなったわ。……あぁ、まだ霊夢がいたわね、後で殺しておけば何も問題ないわ。

さとり「………」
さとりのサードアイが、パチュリーをじっと見つめる……
パチュリー「大丈夫よ、きっと。こいしはそんなことをする子じゃない……それは、あなたが一番わかってることでしょう?」
さとり「…はい………」
パチュリー「なら、何かの間違いよ。もしかしたら、第二のキラは他にいて、こいしに罪を擦り付けたのかもしれないし……」
さとり「…そうですよね…きっと…」
さとりが立ち上がって

さとり「私は、そろそろ帰りますね……お邪魔しました」
パチュリー「えぇ、またいつでも来てちょうだい」
さとりは、大図書館から出た
さとり「………」
パチュリー・ノーレッジ………なんて人だ。あんなに心が汚い人、初めて見た………あれはもう、ただの人殺し…
霊夢さんには悪いですけど……助けてあげられません。LifeNoteも燃やされたようですし…当然、アリスさんも殺されたのでしょうね……
必ず、仇をとってみせますよ……

さとりは、そのまま紅魔館から去った……






















パチュリー、小悪魔、正邪の三人は、またいつもの場所に集まった。
正邪「…おい、アイツは?」
正邪が、こいしがいないことに気づいてパチュリーに聞く。パチュリーは、何やら魔法を使っている様子……
小悪魔「…こいしさんは……捕まりました…」
正邪「は……?Lにか…!?」
小悪魔「はい……それで、パチュリー様は……魔法でこいしさんを探しています…」
パチュリー「………」

魔法を使って、こいしを探している…
どこにいるの……見当がつかないわ………
探していると、急に視界が暗くなる

なに…!?
一旦魔法を使うのをやめる
小悪魔「パチュリー様…?」
パチュリー「…急に見えなくなったわ。多分、結界か何かで魔法が無効化されたみたい……これじゃあ、魔法が使えないわ」
正邪「じゃあ、どうするんだ?」
パチュリー「………」
また、何か魔法を使う
パチュリー「こんなときもあろうかと、こいしに魔法陣を書いておいて正解だったわ……直接その魔法陣に繋ぐ。声しか聞こえないけど…」
のま魔法なら、結界があってもできるはず…!

























パチュリー「繋がったわ…!」
小悪魔「本当ですか!?」
パチュリー「えぇ…!こいし!聞こえる?」
呼びかけるが、返事が一向に返ってこない……
パチュリー「こいし……?」
こいし「…………」
やはり返事が返ってこない……いるのはわかるが…………
パチュリー「…………」
正邪「どうしたんだ?」
パチュリー「多分、催眠術か何かをかけられてるわね……多分、私達のことを聞き出すつもりね」

小悪魔「えぇ!?どうするんですか!?」
パチュリー「…………」
パチュリーは、自分のDeathNoteを見た………


























パチュリー「殺す。」

つづく
<16/02/14 20:05 青猫>
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