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桐生一馬編最終話「決断」
    ―――12月24日創設祭会場―――

桐生「はぁ…はぁ…」

絢辻「遅いわよ、桐生さんどこかで道草食ってたの?」

桐生「すまないな…昼寝をしていたら遅れてしまった」

絢辻「まったくもう…でも開会式は始まってないから行くわよ」

桐生「ああ」

―――舞台裏―――

絢辻「それじゃあ、待っててね」

桐生「ああ、噛むなよ?」

絢辻「あたしが噛むと思ってるの?」

桐生「余計な心配だったか、いってこい」

実行委員「それでは実行委員長の開会の言葉及びクリスマスツリーのライトアップを行います、実行委員長絢辻さんお願いします」

絢辻「はい」

絢辻は一礼してマイクのスイッチを入れる

絢辻「皆様、本日は輝日東高校創設祭にご来場賜り、誠にありがとうございますこの創設祭は当校の創設者に掲げる報恩感謝の精神に基づいて開催され、今年で57回を数えるまでになりした」

桐生「立派だなに…さすがだな」

遥「本当だね、おじさん」

桐生「ああ、ほ…は、遥?」

遥「やっほー、おじさん♪」

桐生「どうしてここに?誘ったわけでもなかったんだが…」

遥「詞ちゃんから誘ってもらったの、ついでに何かイベントに必要だからって」

桐生「そうか」

桐生「(イベント?聞いたことがないが…)」

絢辻「続いてですが急きょこの創設祭に訪れてくださった人をご紹介します、元アイドル澤村遥さんどうぞ!」

桐生「遥、呼ばれてるぞ行ってこい!」

遥「分かった、おじさん、行ってくる!」

そう言って遥は舞台裏から出ていく

遥「どうも、こんばんはメリークリスマス!澤村遥です!」

女子「す、すごい…」

男子「こんなところで遥さんをお目にかかれるだなんて…ぜひあれを踊ってもらいたいなぁ…」

女子「どうせならこの学校の制服で歌ってもらいたいな」

男子「だな」

絢辻「さて…澤村さん、今のお気持ちをお答えください」

遥「はい、この創設祭という市の一大イベントにご招待いただき嬉しく思っています、せっかくなのでこの場を設けてもらったので一曲歌います、何かリクエストはございませんか?」

女子一同「KONNANじゃ〜…」

男子一同「ない!」

遥「分かりました、それでは着替えてくるので少し待っていてください」

そう言って舞台裏に戻っていく

     ―――5分後―――

遥「着替え終わりました」

男子「おお…うちの学校の制服だ!これは見ものだぞ…」

遥「それでは、聞いてくださいKONNANじゃない」

   KONNANじゃないっ!「歌・澤村遥」・『合いの手、桐生一馬開会式場にいた男子、女子一同』

男子一同『Fu-Fu-!』

女子『いよっ、待ってました!』

桐生『はぁ〜!ヨッシャ行くぞー!』

合いの手全員『タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー!』

桐生『ジャージャー!』

男子一同『あげあげや!』

遥「アノユメも アコガレも 落書きのまま ボヤケて消える寸前〜♪」

男子一同『HI! HI! HI! HI!』

女子一同「タクシータクシー!」

遥「コレがイイノ?」「コレでイイノ?」ふてくされてる鏡に何度も問いかけた」

桐生『とことんやってやるぜ!』

男子一同『みなぎってきたわ!」

女子一同『hey hey hey hey!』

男子女子一同『Go Go Go Go〜!』

桐生『タクシータクシー!』

遥「泣きたい日もくじけそうな日も乗り越えよう」

合いの手全員『オイ! オイ! オイ! オイ! オイ! オイ!』

桐生・男子一同『あ〜き〜ら〜め〜ず〜!!!!』

遥「希望(ヒカリ)を浴びなきゃ 夢というツボミは 開かないから」

桐生『Fu-Fu-!』

男子一同『いよぉ!待ってました!』

合いの手全員『おーーーー!』

桐生『いよっしゃ――!』

遥「Are you ready GO! 走り出そう! 取り急ぎ さぁスタート!」

合いの手全員『ヒュー! ヒュー!』

桐生『スタート!』

遥「うつむかない! ふりむかない! 明日は絶対もっとShiny!」

全『ヒュー! ヒュー!』

桐『Go-Go Let’s go,Let’s go 遥〜!!』

女子男子一同『ハイ、ハイ、ハイ! ハイハイ!!!!』

遥「ジブン次第! 掴め未来! 今すぐスタートボタン 」

合いの手全員『 ヒュー! ヒュー!!』

遥「押してみよう」 

桐『 プッシュ!』

遥「私は こんなんじゃないはず!」

全員『ラーラーララ。ラーラララ、ラララ〜』

男子一同『オイ!!』

全員『ラーラーララ。ラーラララ、ラ〜!』

男子一同『オイ!!』

全員『ラーラーララ。ラーラララ、ラララ〜!』

男子一同『オイ!!』

全員『ラーラー』

全員『3、2、1、Go!』

合いの手全員「こんなんじゃ〜な〜い!」

   ―――そして創設祭終了後―――

遥「楽しかった〜、久々だから緊張しちゃったよ」

桐生「さて…帰るか、絢辻家まで送ってやろうか?」

絢辻「ありがとう…そういえばさ」

桐生「何だ?」

絢辻「どうして何も言わないの?何も言わずに澤村さんを誘ったのに…」

桐生「簡単だ、お前は俺の「家族」だからだ」

絢辻「え?」

桐生「お前の父親に言われていたんだ、『詞を頼む』ってな」

桐生は車の窓を開けてタバコを吸い始める

桐生「家族を責めることなんてできない、遥もそれを分かって来ていたからな、そうだろ?遥」

遥「うん、絢辻さんは聞いてなかったのかな?おじさん伝え忘れちゃだめだよ」

桐生「ふっいきなりこんなこと言われても落ち着けないだろうがな、だがこれでお前も俺の家族だ、改めてようこそ「アサガオ」へ」

絢辻「フフッ…貴方らしい歓迎の仕方ね、宜しくね桐生さん♪」

遥「それじゃ今度の冬休み、沖縄に帰ろっか?アサガオの子供達も紹介したいし」

桐生「そうだな、絢辻はどうだ?」

絢辻「賛成ね、沖縄って行ったことがないからどんなところか楽しみだわ」

桐生「そうか、なら楽しみに待っていてくれよな」

絢辻「ええ、楽しみに待ってるわ」

遥・桐生・絢辻「ハハハハ!」

    ―――桐生一馬編終わり―――
15/01/18 21:31更新 / アンフィニ
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