連載小説
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インカローズを打倒せよ!
ヘンゼラの点在する大陸へ到着、そして一路、ヘンゼラへ。
カルセドニー「く・・・すでに街から焼け焦げたような臭いが・・・」
シング「何をやらかしてるんだ、あいつ・・・」

臭いだけではない。黒い煙も街から離れたところまで到達してきていた。

アイオライト「インカローズの姿・・・ある?」
騎士団員「今、確認します」
※騎士団員はあの大砲型ソーマを持った団員です


双眼鏡を取り出し、街の様子を確認。

騎士団員「いました、街の入り口付近です」
カルセドニー「分かった。なら・・・このように配置につこう」

カルセドニーが作戦、配置を説明。四方からの挟み撃ち作戦のようだ。

シング「ああ、分かった」
アイオライト「はーい!」
騎士団員「了解しました!」
カルセドニー「さあ、いくぞ!息をひそめ、物音を立てないようにな。気づかれてはならんぞ」

カルセドニーの言うとおり、物音を立てず、配置につく。
大勢の部下団員は、各配置に分散。

インカローズ「狙う者はいないか?・・・ふむ」
アイオライト「いないと思ったぁっ!?」

シュン、とアイオライトがインカローズに向かって飛んで特攻。インカローズは避ける。

インカローズ「き、貴様・・・ソーマ使い!・・・だが、一人か、大したことはあるまいな」
カルセドニー「一人だと思ったか!」

インカローズが背を向けている方から、カルセドニーがブレードを振るいながらインカローズに斬りかかった。
上手いことインカローズは避けた。

インカローズ「まだ居たか・・・む、貴様はあの時の!」
カルセドニー「ああ、バメル火山で目にしたあのソーマ使いだ。」
インカローズ「まだ貴様との因縁が続くとはな。」

シング「俺との因縁も続くみたいだねぇっ!!」
インカローズ「っ・・・!?」

シングは、またインカローズが背を向けた方向より剣を抜き斬りかかった。
だがそれもインカローズが避けた。

インカローズ「メテオライトか。まだそのソーマを持ったままだとはな。」
シング「今度こそ、息の根止めてやるからな!」
インカローズ「く、3人現れたか・・・」

騎士団員「はぁぁ!!」
大砲型ソーマから強力な砲撃がインカローズを襲った。
巻き添えを食らわないように3人はしっかりと防御。

インカローズ「ぐ・・・!貴様ら!」
カルセドニー「ふ、防いだ・・・だと!?」
騎士団員「く、まさか・・・」
インカローズ「ふん、二度も通用すると思うなよ。」

インカローズが力を貯める。

アイオライト「しまった!」

インカローズ「思念力装填。術式・オーバードライブ・・・ローゼ・シュタッヘル!!」

カルセドニー「皆、防げ!」

騎士団員達「ぐわぁぁぁっっ!」
シング「あぁ・・・・!」

インカローズの攻撃を防ぎきれず、大砲を持った団員の配置にいた部下たちはその術に飲み込まれてしまった。
幸い大砲を持った者は生き残った。

アイオライト「そん・・・な・・・」
カルセドニー「ぶ・・・部下が・・・」
シング「殺されてしまった・・・」

インカローズ「次は・・・貴様らだな」

アイオライト「・・・インカローズっっ!」

ザシュゥッッ

インカローズ「ぐっっ・・・!?」

アイオライトがインカローズの急所と思われるところに剣を刺した。

カルセドニー「・・・インカローズ」
シング「・・・死ね」

ズバッ
グサッ

インカローズ「ぐ・・・ああああああああああっ!!」

3本の剣が貫通したインカローズの体は、剣が抜けると同時にその場に崩れた。

カルセドニー「・・・任務は達成したが、多大な犠牲が出てしまったな」
シング「ああ、犠牲を出したくなかったのに・・・」
アイオライト「・・・・・」

また同じ船に乗り帰還した後、インカローズの手で亡くなってしまった騎士団員の葬式が行われた。

アイオライト「やだ・・・こんなの・・・やだ・・・っ」
カルセドニー「仕方が無い、相手が悪かった。この者たちの分まで私たちが戦うしか無い。」

アイオライト「う・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
15/01/25 23:20更新 / マグナム
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