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桐生一馬編第十四話「奴らの居場所」
     ―――11月26日賽の河原花屋の部屋―――

花屋「久しぶりだな桐生、待っていたぜ」

桐生「久しぶりだな、花屋」

桐生「俺が今日ここに来た理由は分かってるな?」

花屋「ああ、監視カメラから見て大方見当がつくあの輝日東高校生の一人絢辻詞と一緒に居たところを見ると今輝日南で起きている誘拐事件、そして誘拐集団の詳細と居場所…そんな所じゃないか?」

桐生「さすがは花屋だ、話が速いな…で、俺は何をすればいい?」

花屋「そうだな…まぁ今は問いにない特別にタダで教えてやる…まず奴らの名前は東城会の四次団体金井組…二年前の事件で秋山と激突した奴だ…一回桐生も顔見たことがあるだろう」

桐生「…アイツか」

花屋「構成員は恐らく近江から引っ張り出しただろう組結成したときの人数は100人だからな…つ以上では20,30程度だろうからな」

桐生「100人か…」

花屋「誘拐集団はコイツ等だけじゃねぇ、高校生を中心にできた通称赤い翼最初の結成時が10人程度だったが出が神室町だっただけに勢力が拡大計50人ほどになっている、ここまではお前も知ってるんだったな」

桐生「ああ、伊達さんから聞いた」

花屋「じゃあアイツ等の居場所だが…それは輝日東ビル…表では会社になってる場所だ」

桐生「輝日東ビル?確かに何度か通り掛かったが…サラリーマンの通う普通の会社だったが…」

花屋「フッ桐生でも外見だけじゃわからなかったかナリはサラリーマンの堅気だが実は極道だ…さっきの金井組とつながってる…目的は恐らく秋山のリベンジ、そしてお前を倒して名をあげるそんなところだろう」

桐生「そうか…ありがとうな花屋」

花屋「礼には及ばねぇ、これの借りはいつ返してもらうがな」

桐生「そうか、それじゃまたな」

   ―――ニューセレナ―――

カランカランカラン…

桐生「ただいま」

伊達「桐生か、どうだ?奴らの居場所は」

桐生「ああ、居場所をつかんだ…そいつらの構成員も分かった」

絢辻「どのぐらいいるの?」

桐生「誘拐集団が50人、金井組の構成員が100人合計150人だ」

伊達「結構な数じゃね絵か…それで奴らの居場所は?」

桐生「輝日東ビル…外見は堅気のビルだが裏では極道の事務所だそうだ」

絢辻「嘘…!」

桐生「まさかあれが極道の事務所とは思ってなかったがな…花屋の情報だ、まず間違いないだろう」

絢辻「花屋?」

伊達「絢辻は知らないか、神室町は初めてだからな通称‘‘賽の花屋‘‘…神室町の地下にはもう一つ街があってな、賽の河原っつって神室町の狂った金持ちが来る場所だ」

桐生「花屋は普段其処を根城にしている、何か大きい事件があったら俺はいつもそこに行っている…確実な情報だけに金はかなりかかるがな」

絢辻「へぇ…」

伊達「それでどうする?カチコミに行くのか?」

桐生「ああ、だが…」

伊達「どうかしたのか?」

桐生「人数があまりにも多い」

伊達「人数が多い?」

桐生「ああ…四次団体だから100〜200程度だから俺一人でもやれることはやれるが…一人だと面倒なんだ、いろいろと」

伊達「そうか…なら一度輝日東に戻ったらどうだ?そこらは秋山冴島品田と言った奴がいる作戦会議をしたらどうだ?」

桐生「そうだな…悪いな伊達さん」

伊達「いいって事さ」

桐生「そうか…絢辻、行くか」

絢辻「ええ、伊達さん今日はありがとうございました」ペコッ

伊達「おう、お前も気を付けな」

絢辻「はい…ねぇ桐生さん」

桐生「なんだ?」

絢辻「せっかくの繁華街だしどこか寄って行かない?人がいなくて静かな所がいいんだけど…」

桐生「別にいいが…よし路地裏なら人もいないだろう、路地裏でどうだ?」

絢辻「ええ、ちょっと薄気味悪いけど…いいわ」

絢辻「その時にあたしの…」ボソッ

桐生「ん?何か言ったか?」

絢辻「いえ、なんでもないわ、ほら行きましょ?」

桐生「ああ…邪魔したな、伊達さん、ママ」

絢辻「しつれいしました」

伊達「気を付けてな」

ママ「またのご来店お待ちしております…」

カランカランカラン…

      ―――第十四話終わり―――
14/11/29 21:34更新 / アンフィニ
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