連載小説
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ep.1
彼は生きる意味を考えてみた。

『何故生きているのか。

真っ先に出てきたものはバトミントンだった。

バトミントンをやりたいがために生きているのか?

と、自分に問いかけても、yesとは返ってこず。ならば彼女のためかと再度問うも、答えは変わらずnoだった。
「バトミントンは趣味だし、才能ないんだからとか、彼女にはもっといい人がいるんだから、」
みたいな声は聞こえないことにする。逃げだが、それでいい。

その結果、僕は答えを出した。

「死ぬのが怖いから」

だそうだ。

僕はなんだか空っぽになってしまった。

なんで、生まれたんだ?

なんて、無意味な生なんだ。

それからの僕は世界を憎んだ。生きることを哀れんだ。

そうして、気づくと呼吸が出来なくなった。

それからぼくはマスクを常備するようになった。精神的覚醒剤みたいなものだ。これがないと生きていけなくなっていた。

気付くと、友達は減り、彼女も遠くにいってしまっていた。

「前の、みちあふれてたクウヤはどこにいっちゃったんだろうね」なんていいながら、乾いた笑いをこぼしたりして別れていった。

思考に怯えた。そして祈った。

「この愚かな思考を取り除いてください。」』


ーそうして彼は祈りを抱き、私に譲渡した。
そういうわけだ。分かったろ?ー

なんて、都市伝説「記憶泥棒」こと祈りの譲渡人「山口」は語りを展開していった。
16/12/29 00:34更新 / あくたもくた

■作者メッセージ
後日修正します。寝不足品質です

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