連載小説
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3
整った顔立ち。ほんのりと香るシャンプーの匂い。長いまつげに切れ長の目。誰もが目を奪われるような人だ。

「えーっと、蒼井真守(あおい まもる)です。今年からこの学校に来たのでよくわかりませんが程々に頑張るんでみんなよろしくねー」

真守くんは とても綺麗でみんなの視線が奪われていた。

キーンコーンカーンコーン

長いホームルームが終わり、帰宅になった。

「怜ちゃん、帰ろー?」

「莉愛、ごめん!今日は彼氏と駅前でデートだから…」
怜ちゃんは申し訳なさそうにいう

「そっか、わかった!楽しんできてね?」

「ありがとっ、莉愛だいすき♡じゃあまた明日ねー」

怜ちゃんはスキップをしながら教室を出ていった。

新学期早々、一人で帰るのかー。寂しいなぁ…
「ねぇ、小鳥遊さん?」
透き通るような声が私の上から降ってきた。
振り向くとそこには蒼井くんの姿があった。
「良かったら一緒に帰らない?僕も一人なんだ」
私は迷ったが
「ん?いいよー、私も一人で困ってたし…w」
とオッケーをだした。
君と初めて話すのに落ち着くこの気持ちはなんなのだろう。そんなことをテキトーに流しながら帰宅の準備をする。

だか、この時わたし達はまだ知らないのだ。背後から迫ってきている黒い影に…



15/05/30 23:53更新 / ゆじゅ姫
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