連載小説
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第13話『ただの食い逃げ?』
『前回までのあらすじ』


ローグタウンに着き、飲食店に向かうと騒動が……そこで、スティングという少年が、そのクレーマーを見事倒した。だが、スティングは金を払わずその店を出ていったのだ。





現在、店から出てスティングを探している三人。食い逃げと言うこともあるが、あの強さを見て、どこかで仲間にしたいという願望があるからだ


ミネコ「どこにいるんだろ、さっきの人!」
アルセナ「この町広いからな……」
走りながら会話している。すると、エルナが止まり

ミネコ「どうしたの?エルナ」
エルナ「もしかすると、路地裏にいるかもしれませんよ?隠れやすいですし」
アルセナ「あ、それあり得るな…行ってみようぜ」
三人は、路地裏に入る

ミネコ「なんか、迷路みたいだね……いうほど暗くはないけど」
エルナ「そうですね…」
角を曲がって進み、角を曲がって進みを繰り返す。すると


アルセナ「あ、いた!」
置いてある樽に座っているスティングがいる

スティング「ん?なんだ、アンタ等……」
ミネコ「えっと、さっき飲食店にいたスティングだよね?」
スティング「あぁ……ということは、俺のさっきの活躍を見てくれたのか?クレーマーをぶっ飛ばすところを!」
少し期待の眼差しを向けるスティング

エルナ「えっと、見ました…」
スティング「やっぱ見てくれてたか!なんかクレーマーを倒した後、店の奴が騒いでたな……あえて俺は振り返らなかったが、どういう反応してた?」
ミネコ「えーっと……「食い逃げだー!」って
少し話しにくそうに話す

スティング「は?食い逃げ?……まさか、食い逃げがでたのか?くそっ!もう一回あの店に!」
ミネコ「いや、だから………君が、食い逃げ…」
スティング「………………」
ポカーンとしてる様子のスティング。そして、店でのことを思い返す。出ていく時の映像が巻き戻されて、また再生


スティング「……しまったアァァァァァッ!!!」
頭を抱えて叫ぶスティング

スティング「なんということをしたんだ俺は!!折角ヒーローっぽくなってたのに!出ていく際金を多めにだして「釣りはとっておきな」ってかっこよく決めたかったのによー!!」


ミネコ「な、なんなんだろ…この人」
アルセナ「さぁ……とりあえず、あの店に戻った方がいいんじゃねーか?」
スティング「それもそうだ!伝えてくれてサンキューな!」
すごいスピードでその店に向かったスティング

ミネコ「…あ、仲間に誘うの忘れてた!」
アルセナ「いや、いきなりすぎるだろそれ……」

とりあえず路地裏から出る3人。すると、なにやら住民がある方向へ向いている


エルナ「なんでしょう……皆さん、向こうを向いてますが…」
ミネコ「何かあるのかな?」
3人もその方向を見る。そこには……………












黒いドラゴンが、こちらへ飛んできていた









スティング「すみません!!ホンットすみませんしたぁ!!」
先程のお店で、店員に謝っているスティング

店員「いやいや、いいよそんなに謝らなくても。ちゃんと払いに来てくれたし、クレーマーを退治してくれたし」
皆苦笑している

スティング「いえ!それでも払わずに出てったのは事実!!」
店員「いや、そこまで気にせんで………あれ、なんだあれは?」
店員がドラゴンを見る

店員「あ、あれは……ドラゴンか!?」
スティング「マジですか!?」
スティングもドラゴンの方角を見る。ドラゴンが街に降りた

スティング「何でドラゴンが街に…!」
店員に代金を多めに渡す

店員「あ、君!どこへいくんだ!」
スティング「ドラゴンを退治するんです!お釣りはいりません!!」
スティングはそう言って、ドラゴンの元へ走った




つづく
14/11/13 17:27更新 / 青猫
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