読切小説
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利根川ァ!!あけましておめでとうだクソがぁああ!!!




















いつも年末年始の撮影に使っては壊して直すを繰り返すスタジオの会議室にて。ホワイトボードを背にして三人向き合うような形で座っている青猫、文、アリス。

アリス「…ねぇ、もうそろそろ年末だし撮影しないと…。」

【アリス】

東方projectに登場する人形使いさん。この小説ではツッコミ担当で何故か年末は司会という一番被害にあいそうな立ち位置に配属されている苦労人。若干引きこもりでキャラが薄いことを気にしてる。


文「そのことですけど、青猫さんの方からお話があるらしくて。」

【文】

東方projectに登場する新聞記者。この小説では長年全体的なまとめ役を担っているにも関わらず、自分が主役の小説がないことを気にしていたがつい最近主役になり、舞い上がっていた。


青猫「実はね、今回の年末企画は大きく変えてしまおうと思ってね。」

【青猫】





















アリス「大きく変える?どういうこと?」
青猫「ほら、いつもおとぎ話をアレンジして私達で演じるってやってたでしょ?」
文「あぁ、いつもスタジオが壊れて終わる奴ですね?」

現在頭にでっかいたんこぶができてる青猫の話を聞いて、今までやってきたおとぎ話系の企画を思い出す二人。

青猫「もうさ、正直後片付けとか大変じゃん?」
アリス「そうね、アンタはやってないけど。」
青猫「ギャグ回とはいえ、怪我するのは嫌じゃん?」
文「そうですね、あなたは無傷ですけど。」
たんこぶを引っこ抜いて(?)席から立ち、ホワイトボードの前まで移動する青猫。

青猫「だから今日は、三人で話し合って年末の企画を決めちゃおうってわけ!」

そんなわけで始まってしまった年末企画の会議!果たして、まともな案は出るのだろうkいや出ねぇわ。


アリス「とりあえず、大前提でいつもみたいな終わり方は無しにしましょ?」
青猫「なんで?」
アリス「なんでって…!怪我人が出るでしょ!?」
青猫「でも、1カット挟んだら治ってるよ?」
アリス「いやそうだけど!痛いのは嫌でしょ!?」
青猫「私部屋にいるからわかんないぴよ。」
アリス「わかった、その時が来たら部屋から引っ張り出してあげるわ。」
文「アリスさん怖いぴよ。」
青猫「暴力反対ぴよ。」
文「ぴよ。」
青猫「ぴよ。」
※この後、アリスさんが責任を持ってバカひよこ共に拳骨をいれました。


アリス「ここはやっぱり、平和的なのがいいんじゃない?年末の過ごし方を見るとか。ほら、幽香と椿ちゃんとかいいんじゃない?」
青猫「はいもうとてもいい案だと思いますアリス姐様!」
文「双影録のアルヴィンさんとエレンさんもよさそうですね?」
青猫「じゃあ、その二組がどう年末を過ごしてるのか、試しに書いてみるね?」







【妖怪日記 〜年末編〜】

今日は、椿と初めて過ごす年末(という設定)。
椿も年末にやってる「笑ってもええねん」を観て笑ってるわ。いつもの薄そうな上着じゃなくて、温かい服を羽織ってる…可愛いわね。

そんな私は何をしているかというと、年越しそばを作ってる。
幽香「椿、年越しそばが出来たわ。一緒に食べましょ?」
椿「うん!」

そんな感じで二人テレビを観ながら年越しそばを食べてる。私は年越しそばを美味しそうに食べてる椿をちょいちょい見てる。可愛い。

そうしていると、何処からか鐘の音が聞こえてくる。
椿「幽香、鐘の音が聞こえるけどアレってなに?」
幽香「除夜の鐘よ。人の中にある108の煩悩を消すために鳴らしてるのよ。」
椿「108回も?」
幽香「えぇ。」
椿「この寒い中?」
幽香「そうよ。」
椿「鳴らしてる人、大変だねぇ…。」
そう呟く椿は、外を見ている。可愛い。
なんだか椿は、煩悩とかそんなに無さそうな子よね。ある意味無縁そう…それにしても、可愛いわね。

今年も、いい年になるのいいわねぇ…あ、そうだ。去年書いた日記、読み返してみましょう。






幽香「…ほとんど「可愛い」しか書いてないわね…。」
どうやら私は、椿に対する煩悩まみれね…多分、いつになっても消えそうにない、というより増えそうだわ。





『エレンの幻想郷滞在記録 〜年末編〜』

今日は年末。新年を迎えるため、いろんな場所で盛り上がっていますね…結局何がめでたいのでしょうか?
先程年越しそばという、特段普通のそばと変わらないそばを食べて、今はテレビを観ています。…それにしても、この「笑ってもええねん」という番組、面白いですね。

アルヴィン「エレン、ココアを淹れたよ。一緒に飲まないかい?」
私の隣に座るアルヴィンが、ココアをこちらに差し出す。私は静かに頷き、「Thanks.」と言ってココアを受け取る。

それにしても、このココアが余程好きなようですね…最初は甘いと思ってましたが、私も慣れてきたのでしょう…特にそう思うことが無くなりました。

アルヴィン「そういえば、二人で新年を迎えるのは初めてだね?」
そういえばそうでした。去年はよくわからない茶番の司会をやらされ、アルヴィンは裏方。一緒に過ごすのは初めてですね…まぁ、どうでもいいですが…。

アルヴィン「こうしてると、昔を思い出すなぁ…新年迎える瞬間飛んで「僕、新年を迎えた時地球にいませんでした」ってね。友達とやって、はしゃいでたよ。…エレン、一緒にやらないかい?」

…全く、アルヴィンは子供ですね。まぁでも、付き合ってあげますか…




そうだ、去年の滞在記録を見直しておかねば。仲間が来たとき、有益な情報を伝えられるためにまとめておきましょう。












エレン「……No….」
なんですかこれ、幻想郷のことについて何も書かれてません…書いてあるのはせいぜいグチとアルヴィンのことだけ……。
こんなの、見せられるわけありません…今年こそは、有益な情報を手に入れ、仲間に伝えねば…!














青猫「こんな感じだけど、どう?」
アリス「いい!すごくいいじゃない!平和だし、これにしましょうよ!」
青猫の小説らしからぬ平和さ。だが、これならばいつものオチを回避できる。

青猫「でも、何なんだこの胸騒ぎは…!」
いきなりカ○ジの真似をし始める青猫。
文「いつも派手な年末なのに、これで本当にいいのか…!?」
文もカ○ジになる。

アリス「いや、いいに決まってるでしょ!たまにはいいじゃないこういうのも!」
青猫「でも、これじゃあ見てる奴等が満足できねぇ!そして、書いてる俺も物足りねぇ!!」
文「俺は、暴れたいんだよ利根川ァ!!」
アリスに向かって利根川という文。
アリス「誰が利根川よ!!あとカ○ジそんなこと言わないわ!!」

青猫「クソォ!!やり方が汚ねェぞ利根川ァ!!」
文「やられたァ!!利根川に!!」
青猫「嘘ばっかりだァ!!」
文「イカサマだァ!!」
青猫「利n」







アリス「これが不満なら、何がいいのよ?」
青猫「え゙っどぉ、ぞぅでずね゙ぇ。」
文「も゙っどイ゙ンパグドが欲じい゙でず。」
現在利根g…アリスにボコボコにされて顔も頭もタンコブまみれのエセカ○ジ二人組。

アリス「インパクトねぇ…あ、そうだ。ここのメンバーで比較的最近出てきた二人の年末の過ごし方とかどう?」
青猫「あぁ、あのゴリラ系アイドルとド変態メイドね。」
文「リリスさんとノエルさんですね。」
アリス「いや、リリスはゴリラじゃないでしょ?」
青猫「なんでも力押しする辺りがリアルゴリr」
文「にしても、アダルト方面に攻めますか!いいですねぇ!」
アリス「程ほどにするのよ?ここR-18とかダメだろうし…ていうか(青猫は)そういうの書けないだろうけど。」
青猫「ンッヴェエェエェエ〜〜」
偶然後ろにいたリリスに聞かれてしまったようで、顔を雑巾絞りの如く絞られてる青猫。

ノエル「皆さん、会議の方は捗っていますか?差し入れを作って来ましたよ。」
差し入れ(甘いお菓子)をたくさん。用意しており

文「本当ですか!」
アリス「やった!一回ノエルが作った料理食べてみたかったのよ!」
リリス「ノエルの料理の腕はすごいわよ?お店のよりも美味しいんだから!」
と、雑巾(青猫の顔)を絞りながら言ってます。
ノエル「そんな、ワタクシには勿体ないお言葉ですよ。あと青猫様、そこ代わってくださいませ。ワタクシもされたいでぇす♪」
リリス「ダメでぇす。」






青猫「………。」
顔が腫れ上がって最早誰かわからない状態だが、それでも小説を書いている青猫。
文「あの状態になっても書き続けるの、すごいですね…。」




リリス「みんなぁ、今日はありがと〜!今年も、いい年にしようね☆」
ネット配信をしているリリス。ちなみに、アイドル活動している時のリリスはこんな感じです。
そして、無事に年末年始のライブを終えたリリス。今日も大盛況だったそうな。

ノエル「お疲れさまです、ヒメ。今日も素晴らしいライブでしたよ。」
このメイドの名前はノエル。簡単に説明するとリリス大好きパーフェクトド変態メイド。

リリス「えぇ、ありがとうノエル。」
ノエル「次のTVの出演予定日は、6日でしたね。それまで、ゆっくり過ごすとしましょう。」
リリス「えぇ、そうしましょう。いつもありがとうね、ノエル。」
笑顔でお礼を言うリリス。ノエルはリリスの笑顔と言う名の銃弾が心臓(ハート)を貫いた。

なあぁ、もう本当に可愛い!正直単調な言葉では表せないほど可愛いです!可愛すぎます!ヒメの種族は大悪魔とおっしゃっておられましたが、ワタクシには天使…いえ、大天使様にしか見えません!!
※脳内ご乱心メイド


リリス「にしても、ノエルが選んでくれた衣装すごくいいわね。特にカラーリングが気に入ってるわ。」
黒主体で、所々リリスのイメージカラーでもあるライトグリーンの装飾がある衣装だ。

リリス「特にここのc」
ノエル「はい、ピンクですね。」
リリス「え?ピンク?この衣装にピンクのところなんて無いけど…?」
ノエル「…あ。」

数秒間の沈黙が続き、リリスが何かに気づいたようで顔を赤くしてスカートを両手で押さえ

リリス「ア、アンタ…!また覗いたわねぇ!!」
ノエル「の、覗いてません!撮ったんです!!」
リリス「覗くよりも質悪いことしてるじゃない!!」
ノエル「……さらば!!」
リリス「あ、コラ!待ちなさい!!」

この後、いつものようにノエルはリリスにぶっ飛ばされました。





青猫「どう?」
ノエル「いいですよ!とてもいいです!」
アリス「ひょっとして、ノエルっていつもこうなのかしら…?」
かなり盛り上がっている様子の青猫とノエル。

青猫「でも、ある意味そういうの堂々とできるはいいなぁ。」
リリス「よくないわ!盗撮とか、普通に犯罪でしょ!」
ノエル「あ、ちなみに今日はライトグリーンとホワイトの縞s」
リリス「バラすなぁ!!!」
青猫「へぇ、どれどれ。(ピラッ」



































リリス「その、ごめんなさい…ノエルによくやってて、感覚が麻痺してたけど……普通の人にやったら、そうなるわよね…。」
現在頭や体を包帯で巻いており、左腕にはギプスをつけてる青猫。

青猫「あはは、いいよいいよ。気にしないで?元は私が悪いわけだしさ。
頭を下げて謝るリリスに、すごく穏やかな笑顔を向ける青猫。

アリス「いや、その穏やかさすごく不安になるんだけど!?ていうか、声小さいわね!!」
青猫「アリスのばかうんこ。

文「ダメですアリスさん!!これ以上やると死んじゃいます!!」
穏やかな顔をしてる青猫を殴ろうとしているアリスを何とか抑えている文。
青猫「ねぇねぇ、一ついい案思い付いた〜。」
文「この人呑気ですねぇ!!目の前に生命の危機が迫っているのに!!」

〜アリスさんの怒りがおさまるまで、少し休憩〜

文「で、そのいい案って何ですか?」
もう完治した青猫にそう尋ねる文。

青猫「この小説のもう一人の創造主、コトネちゃんは先生でもあるでしょ?御伽学園の。」

この年末小説にちょいちょい出てくるコトネちゃんことコトネ・ツチミカド。自分の小説を出しており、その小説は自分が先生となり他の御伽話のキャラや大罪シリーズとの日常を描いた物語だ。

青猫「だから、そのお話を書いてみたらいいんじゃないかな?」
アリス「確かに、いいわね…今までやったことなかったと思うし…。」
文「学園系も初めてでしたよね。」
青猫「よし!じゃあ、書いてみるね!」








コトネ「あれ、もういいのかぃ?それじゃあ…コホン。」
教室前で待機しており、カメラマンに確認をとってから教室の扉を開けて

コトネ「は〜い、特別授業始めるよっと。」
教卓まで移動して、先生がいつも持ってるあのよくわからない黒い奴を教卓の上に置く。
号令をかけて、生徒達は席につく。

コトネ「っと、始める前に点呼とろうか。呼ばれたら返事するように!ジャンヌ!」
ジャンヌ「はい!」

彼女の名前はジャンヌ。クラス委員を務めてアリスの世話係でもあり、真面目を絵に描いたような人物。クラスのみんなに頼られることが多く、頼まれると断れない。

コトネ「アリス!」
アリス「…ZZzz…」

彼女の名前は「アリス・モータル」。御伽学園の不良生徒で、自分の制服をいろいろ改造したりよく寝たりする(ただし、授業には必ず出る)。何故かジャンヌの言うことはよく聞く。

コトネ「レノ!」
レノ「へーい。」

彼女の名前は「レノ・アクノロギア」。運動神経抜群で、よく運動部から勧誘されたり助っ人を頼まれたりする。いつも制服の上からジャージを羽織っている…意外にも勉強はよくできてジャンヌよりも頭がいい。


コトネ「以上、4人でやっていくよぃ。」
ジャンヌ「あの、先生。何故点呼をとったのですか?」
コトネ「何故って、その方が誰がいるのかわかるし「この後、○○ちゃん出てくるのかな」とか「○○くん出てくるかな?」とか「○○は拙者の嫁でございますわよ」とか「酒呑童子かわいい」とか、そういう期待とかしなくてもいいでしょ?」
レノ「なんか関係ねぇ奴混ざってなかったか?」

コトネ「で、特別授業って言ったけど…授業って呼べる程でもないんだよねぇ。今回やるのは、簡単に言えば今年を振り返ろうって奴さね。」
簡単な授業内容を説明するコトネ。

コトネ「じゃあ、まずはジャンヌからお願いできるかぃ?」
ジャンヌ「はい。今年は、そうですね……文化祭が印象に残りましたね。」
コトネ「あぁ、あれかぃ?確かに印象に残ったねぇ…特に、1-Aの出し物の魔方陣展示会にあった1つの魔方陣が作動して、巨大ドラゴンが召喚されたところとか!」
※なにしてんだ

ジャンヌ「そうそう、確かレノさんがそのドラゴンの頭の上に乗ってましたよね?」
レノ「おう!アイツいい奴だったなぁ…。」
ジャンヌ「でもって、3-Fのベリアル先生が対抗して巨大魔界獣を召喚して戦わせてましたっけ。」
※めちゃくちゃ

コトネ「いやぁ、大変だったけど楽しかったねぇ…。じゃあ次、アリス!」
アリス「んぁ……?」
漸く起きたアリス。そのアリスに今やっていることを説明するジャンヌ。

アリス「あー…そゆこと。学校行事じゃないけど…ひとつある…。」
コトネ「ほぅ、それはなんだい?」
アリス「…路地裏でタバコ吸ってたら……スピーカーの上に乗った女の人と…一緒にいた赤帽子の人と…ボーカル対決したことかな……。」
コトネ「なんか、凄く心当たりがあるんだけど…その二人。」
ジャンヌ「あぁ、あの時のことですか。動画もありますよ?」
その場に居合わせたジャンヌが撮影した動画を見せる。

コトネ「…なるほどね、譜面の間隔が狭くて、テンポも早い。おまけに同時押し譜面もたくさんあるし、ラッシュパートに即死譜面をいくつか忍ばせてる…エグいねぇ!」
レノ「これ、プレイヤーの指使い物にならなくなるだろ…。」
※わかる人にしかわからない話である。


コトネ「じゃあ、最後!レノ!」
レノ「オレか。ん〜……」
腕を組んで今年一年を思い返しているレノ。そして、口を開いてこう言った。

レノ「…特にねーな。」
コトネ「えぇ!?」
レノ「毎日そこそこ楽しいしなぁ…どれか一つとか決められねーな。」
何気に毎日楽しそうに過ごすレノ

コトネ「確かに、君スポーツもできるし勉強もできるよねぇ…」
レノ「おぅ。」
ジャンヌ「…むぅ…。」
いつかレノよりもいい点をとってやると、密かに思うジャンヌであった。

コトネ「…あ、う時間かな。ほいじゃ、特別授業はおしまい!かいさ〜ん!」












青猫「どう?」
アリス「一番いいじゃない!コレにしましょう!」
文「新鮮味がありますが、なんとなく青猫さんっぽい話ですね!」
二人には好感触だった様子。

アリス「じゃあ、早速撮影をしましょう!…ていうか、今日何日だったかしら?」
部屋にあるカレンダーを見るアリス。その日の日付は、31日になっていた。


アリス「へぇ、もう31日なのね……31日!?」
文「ちょっと青猫さん!!もう撮影間に合いませんよ!?」
青猫「あぁ、大丈夫だよ。もう撮影してる…というより、ライブ放送してるし。」
二人「…?」

青猫がある方向を指差し、二人はそこを見る…そこには、背景と同化したカメラがあった。
アリス「…え?…なにあれ…?」
文「ひょっとして…今までのやり取り、撮ってたんですか…?」



青猫「……(´・ε<`)」





















文「えーっと、今日はいつもと違いましたが…いかがでしたか?楽しんでいただけたなら、何よりです!」
アリス「遅れたけど、明けましておめでとうございます!今年も、よろしくお願いします!」

青猫「」
二人の間に、頭がたんこぶになった青猫が立っており静かに手を振っている。

アリス「なんだか、結局いつも通りになったわね…」



おしまい

22/01/01 00:00更新 / 青猫

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