連載小説
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いち


こいし「〜♪〜〜♪」
鼻歌を歌いながら森の中を歩いている、黒い帽子の少女。
彼女の名前は、古明地こいし。幻想郷の地底にある「地霊殿」に住む、覚妖怪である。
覚妖怪とは、生物の心が読むことができる妖怪…だが、彼女は違う。心を読むことのでき、覚妖怪の心とも呼べる「サードアイ」を閉じてしまっているからだ。その影響で、新たに無意識の能力を手に入れた…。今の彼女は無意識に、何処かへ向かっている…そして周りの生物は、無意識の彼女を認識できない。

こいし「青い猫さんの〜、更新頻度かなり遅め〜♪」
こいしちゃん、製作側の話を無意識に話さないでおくれ。


こいし「〜♪」

ドンッ
こいし「わっ」
無意識に歩いていたため、目の前にいた何かにぶつかって尻餅をついてしまう。相手側も尻餅をついてる

こいし「ご、ごめん!どこも怪我してない?」
起き上がって、相手の前まで歩いて手を差し伸べる。相手はこいしの手を掴んで、起こしてもらう。

「う、うん。どこも怪我してないよ。ありがとう」
と、起こしてくれたことを笑顔でお礼を言う。
こいし「よかった!…ところで、あなたは妖怪?」

目の前にいる…少女に尋ねる。少女の見た目は、猫の耳、黒と白の翼が生えており、サードアイもある……

「うーん…覚妖怪かなぁ……あ、私の名前はルナだよ」
少し考えるようにして、覚妖怪だと言う。そして、思い出したように自己紹介をする。

覚妖怪?確かにサードアイはあるけど……猫さんの耳とか翼って、生えるものなのかな…?あとで、お姉ちゃんに聞いてみよ

こいし「私は古明地こいし、よろしくね!」
自分も笑顔で自己紹介をして、手を出して握手を求める。ルナは少し目を見開くが、すぐに普通の表情になり

ルナ「うん、よろしく!」
と言って、笑顔で握手をした。







こいし「そういえばルナちゃん、お家はどこにあるの?この辺??」
なんとなく気になったのか、ルナの住処を聞いてみる。するとルナは

ルナ「んー…ないんだよね。幻想入りって言うのかな?急にここに来て…」
幻想入りとは、外の世界の住人がこの幻想郷に来ることを意味する。

こいし「そっかぁ…じゃあ、ウチに来ない?きっとお姉ちゃんも、いいって言ってくれるよ!」
ルナ「え、いいの?」
こいし「うん!」
元気よく返事をするこいし。こいしは「こっちだよ!」と言って、ルナの手を引いて歩き出す。








アリス「珍しいわね?あなたがこっちの方まで来るなんて。」
アリスが幽香と偶然出会い、話しかける。
幽香「えぇ、ちょっと気晴らしにね。」
幽香がアリスに向かってそう言う。

幽香「そう言うあなたは…」
アリス「私は、人間の里から帰ってきたばかりよ。さっきまで、里の人達に人形劇を披露していたの。」
そう言うと、アリスの周りに複数の人形が現れる。恐らくは、この人形達を人形劇に使ったのだろう。すると、幽香は

幽香「いや、引きこもりを卒業したのかしらって言おうとしたのだけれど…」
と。
アリス「誰が引きこもりよ!!大体、そんなに家には















































































い、いないわよ!よく外出してるわ!」


アリス「てか!!間がでかすぎるわぁ!!!!もう小説ページの白い部分突き抜けてるじゃない!!!!!」

幽香「面白いから、このままでいこうって誰かが言ってるわね。」
アリス「よくないわ!!こんなのただの悪ふざけでしょ!!」

幽香「…ふふ、ははは」
可笑しそうに幽香が笑う。アリスは「最近なんだか元気無さそうだったけど…大丈夫そうね」と思っていた。


すると、こいしとルナが地霊殿目指して歩いているのが視界に映る。

アリス「あら、確か地霊殿の…それに、となりの子は…?」
幽香「……」
幽香は、ルナの方をじっと見ていた。そして、静かに口を開き

幽香「また、始まるのね。この幻想郷と、向こう側の物語が。」
そう呟いた。

アリス「え?どういう意味…?」
幽香「ふふ…なんとなくだけど、いずれあなたにもわかる日が来るわ。」

そう言って、幽香はその場から去っていった


つづく


20/03/17 21:32更新 / 青猫
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