連載小説
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【悪魔】





イルゼ「早速ですか……場所はわかりますか?」
対魔武器を手に取り、隣にいるヴィネに尋ねる。ヴィネは悪魔がいる方向をじっと見ており
ヴィネ「うん…だいたいの位置なら…」
こちらも対魔武器を手に取り、悪魔がいる方へと歩いていく。イルゼは少し後ろでついていくように進む。
少し進むと、路地裏へ入る。大方悪魔は、路地裏などに身を潜めることが多い。
どこから来てもおかしくはない、もう武器を構えてるイルゼ。
ヴィネ「…!いる…!」
近くにあるとわかると、武器を構える。恐らく、向こうもこちらに気づいてるに違いない。2人は、暗闇に満たされた通路の先を睨む……

ヴィネ「…!」
暗闇から、針状の闇が複数飛んでくる。2人はそれに気づき、左右に避ける。
悪魔「くくく…よく避けられたな?」
暗闇から、先ほどの闇を放ったであろう悪魔が姿を現わす。2人は再び構え直す。
悪魔「そっちのマスクの女、お前悪魔だろ?なんで機関の犬になってるんだ?」
ヴィネに対して悪魔が問う。するとイルゼが前に出る。
イルゼ「あなたには関係のない話です。これから、私達に倒されるあなたには…」
悪魔「ほぉ、言うねぇ?機関の嬢ちゃん…でも俺は、そんな簡単にやられたりするような奴じゃねぇよ!!」
悪魔の背中から、翼状の核が現れる。

イルゼ「羽核……飛行と遠距離が得意な悪魔…!」
言い終わった直後、悪魔は飛びこちらに向けて翼から闇を複数放つ。先ほど飛んできたのと全く同じ物だ。
イルゼはかわし、ヴィネは自分に当たりそうな闇をIXAで弾く。悪魔はヴィネに向かって突進する。ヴィネはIXAで防ぎ
悪魔「おいおい、なんで核を出さねーんだ?そんなおもちゃで戦わねーでよ、悪魔同士の戦いを」
イルゼ「はぁっ!!」
イルゼが横から斬りかかる。悪魔はすぐに飛んで避け、2人を見下ろし
悪魔「チッ、邪魔しやがって」
イルゼ「ヴィネさん、あの悪魔の言葉に耳を傾ける必要はありません。」
ヴィネ「う、うん」

悪魔「先に人間の方を片付けるか…!」
イルゼに向かって闇を飛ばす。イルゼは避けながら悪魔に近づいていく。武器が届く距離まで近づくと、斬りかかる。悪魔は片方の羽核で防ぐ。
悪魔「はっ、そんな攻撃が効くわけ」
イルゼ「はぁっ!!」
義手で殴りかかる。悪魔の顔に命中し吹き飛ぶが、うまく体勢を立て直し
悪魔「コイツ…!あの義手も兵器か…とすると、あの足と目も…!」
ヴィネ「何止まってるの!」
ヴィネが後ろから斬りかかる。悪魔は咄嗟に避けたが、少し遅かっため片方の羽核が切り落とされる。

悪魔「ぐっ……!!」
ヴィネに向けて闇を放つ。ヴィネは避けて距離を置く。

悪魔「チッ……思った以上に厄介な奴らだな…!」
どっちも実力はほとんど一緒か……だとするなら…!
悪魔が再び接近する。今度はイルゼの方へ
悪魔「オラァッ!」
攻撃を仕掛ける。イルゼは対魔武器で防ぎ、ヴィネは悪魔の背後から攻撃しようとする。

かかった…!

悪魔は核を使ってヴィネに攻撃する。攻撃体制だったため、防ぐことができずに命中し、マスクが飛んでしまう。
ヴィネ「くっ…!」
悪魔「ははは…!まんまと引っかかったな?おまけにマスクも外れたみたてーだし、顔を拝めて……!?」
その時、悪魔がヴィネの顔を見た時…目を見開き、恐怖に近い表情に変わる。

悪魔「な…なんで……お前がここに……!?」
イルゼが悪魔の背後から対魔武器を突き刺す。引き抜くと悪魔は倒れる…完全に死んだようだ。

イルゼ「…ふぅ、倒せましたね。そこまで手強くはありませんてました。」
ヴィネ「…ねぇ、イルゼ…今の悪魔、私のこと知ってたみたいだけど…」
イルゼ「気のせいでしょう。偶然知ってる人と顔が似てたんでしょう。それより、まだ終わってません。行きますよ」
ヴィネ「うん……」

その後、悪魔と何度か遭遇したが全員討伐し、撤退の合図により帰還した……

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18/02/08 12:01更新 / 青猫
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