連載小説
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行動開始




実際にその世界に入る2つのチーム。
シグナ「見てくださいレイ、本当にゲームの中みたいですよ!」
自分のステータスなどが出せるようで、ウィンドウを開き、はしゃぎながらいろんな項目を開いては閉じてる。
鈴仙「なんだかシグナさんを見てると、和む…」
射命丸「それわかります!」

レイ「毎回すごいよね、やることが。」
ステータスを閉じて、周りを見るレイ

一方蒼チームは
アレックス「とりあえず、そのエンブレムとやらを探すか…。」
自分のウィンドウを閉じてヒーローエンブレムを探そうと行動しようとするアレックス。
リーア「…あの、私の視界端が赤いのですが…一定間隔で心臓音も聞こえますし、ウィンドウも赤いですし…」
いかにも死にそうという状況だ。ステータスを見ると、何故か体力が2しかない。
射命丸「おや、何らかの不具合でしょうか?リーアさんがデコピン一発で倒せる体力です!」
リーア「ふざけないでください、こんなの不公平です。即刻、やり直s」
アレックスがリーアにデコピンをする。すると、リーアの姿が消え、代わりに棺桶が現れる。
アレックス「…確かに、デコピン一発で倒せたな。」
射命丸「あーっと!!まさかの仲間に倒されてしまいました!!戦闘不能状態なので、身動きが取れません!!」
鈴仙「ほら、やっぱりこうなるじゃない…」

リーア「アレックス、あなた……!!」
アレックス「おい、死んだ奴はこのままか?」
司会である射命丸に尋ねるアレックス
射命丸「いえ、街にある教会、もしくは蘇生アイテムを使用すれば復活しますよ!」
鈴仙「そこもゲームっぽいんだ」
苦笑いしながらそういう鈴仙

リーア「蘇生方法も分かったので、早速連れて行ってください。」
リーアがアレックスに言う…が、アレックスがいない。
リーア「…あれ?」
アレックス「悪いが、俺はお前と組んだわけじゃない。勝手に他の奴が言ってるだけだ、俺は好きに動く。」

射命丸「まさかの仲間を置き去りにしました!!これが犬猿の仲というものでしょうか!!」
鈴仙「じゃあなんで蘇生方法聞いたの!?仲間を助けるためじゃなかったの!?」
アレックスはリーアを置き去りに、街から出る。

レイ「いきなり仲間割れか…まぁいいや、ボク等も行こう?」
シグナ「はい!」
一歩歩き出す…と、れいの視界が急に緑になり、ダメージを受ける
レイ「あれ、急に視界が緑に…?」
ステータス画面を開くと、状態が"毒"になっている。
レイ「おい!!なんでボクが毒状態になってるんだ!毒になるようなこと、何もしてないよ!!」
射命丸「あ、それも不具合です。ですが安心してください!道具屋に行けば毒消し草がありますし、街の人に話しかければ無料で毒消し草をくれますよ!」
レイ「シグナ、毒消し草お願いしていい?」
シグナ「任せてください!」
シグナが手当たり次第人に話しかけてる。無料でもらうほうを選んだみたいだ。
鈴仙「あ、そっか。毒状態は、移動する度にダメージを受けるんだっけ?」
射命丸「流石鈴仙さん、そういう方面は詳しいですね!」
鈴仙「う、うん…」

街の人「あぁ…困った……」
シグナ「どうしましたか?」
街の人に歩み寄り、どうしたのかと聞く
街の人「実は今、薬草が足りなくて困ってて…取りに行こうにも、薬草のある場所にはモンスターが多くてね…」
シグナ「それは大変ですね…」
シグナの前に、ウィンドウが現れる。ウィンドウには「私が退治してきます!」と、「見て見ぬフリをする」の選択肢が現れる。

射命丸「おっとこれは!イベントですね!」
鈴仙「この依頼を受ければ、報酬とか貰えるイベントね。」
射命丸「なるほど!ですが今現在、ヒーローエンブレムを所持していないので、正直困難かt」
シグナ「私が退治してきます!」

レイ「シグナー!!!」
シグナは街から出て行った……

レイ「……」
リーア「…」


射命丸「これは最悪です!動けない者同士、置き去りにされてしまいました!」
鈴仙「犬猿と天然が生んだ悲劇ね…」

レイ「…おい、リーアって言ったっけ…」
リーア「はい……」
レイがリーアの棺に近づく。
レイ「お互いの状態が完全に治るまででいい、手を組まないか?」
射命丸「おっと!レイさんがまさかの交渉に出ました!」
リーア「いいですが、お互い動けない身。どうすることもできないでしょう…」
レイ「方法はある…要は、ボクが動かない状態で移動できればいい…!」
そういうと、レイはリーアの棺の上に乗り、何かを取り出す。
射命丸「あれは…フックショットです!これも不具合で手に入れた者でしょうか!」
鈴仙「もしかして、フックショットを棺につけて、それをいろんなところに飛ばして移動するとか…?確かに、この方法ならダメージを受けず、移動できる…!」

鈴仙が解説した通り、その方法で移動する2人
リーア「…」
この人、見た目10歳くらいでしょうか…けど、この絶望的な状況の突破口を見つけ出すとは…敵ながらあっぱれ、只者ではありませんね…
レイ「見えたぞ、教会だ!あそこに行けば、ボク等は完全復活できる!」
教会が見える。もうすぐそこだ…
その時

女性「あの、すみません!」
声をかけられる。何故か2人は、身動きが取れなくなり止まる。
射命丸「おや、これは…強制イベントでしょうか?」
鈴仙「多分…」

女性「実は、この街のはずれにあるお墓があるんですけど、そこにモンスターが出て…退治してくれませんか?」
レイ「いや、あの、その前に教会に行かせt」
女性「本当ですか!?ありがとうございます!」
レイ「いや!まだ行くなんて行ってな」
女性「お願いします!」
レイ「聞けよ!!」
そう言った直後、2人の姿が消える。どうやらその墓場に転移されたようだ

鈴仙「…むごい」
まさしくその通りである。
レイ「クソ、アイツ…どうする?正直、この状況はまずいんじゃ…」
レイがリーアの方を見る。






レイ「なんかいる!!」
17/12/31 22:23更新 / 青猫
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