連載小説
[TOP][目次]
第15話 里帰り パート3 中編
前編の続き



その夜たけおはふらわっちの部屋で再び一緒に寝ることにした。それはぱぱきざっちときざっちのふらわっちへの優しさでもあった

たけお「ふらわっち…」

ふらわっち「どうしてママが…ママ……」

思いっきり泣きだす

たけお「大丈夫だ……俺が付いているからな」

たけおはふらわっちを優しく抱き着き慰めた

ふらわっち「うぅ……」

その様子をぱぱきざっち達は扉をあけながら様子を見ていた

ぱぱきざっち「行こう」

きざっち「うん」

その場を離れる

たけお「(明日絶対証拠をつかんでやる。ふらわっちを泣かしたやつは俺は絶対に許さない)」

たけおは怒りに燃えながら泣いているふらわっちを慰め一緒に寝る


次の朝


たけおは早起きをしみんなの為に朝食を作っていた


たけお「よし朝食も出来た」

するとふらわっちが起きてくる

ふらわっち「おはようたけお。昨日はごめんね」

たけお「おはよう。気にしなくていいから」

ぱぱきざっち「おはよう二人とも」

きざっち「おはよう」

ふらわっち「パパ!お兄ちゃんおはよう」

きざっち「ふらわっちよく眠れたみたいだね」

ふらわっち「うん。いつまでもメソメソしているわけにもいかないから」

ぱぱきざっち「強くなったね。ふらわっち」

ふらわっち「ありがとうパパ。それよりも朝ごはんのいい香り」

たけお「さぁ俺の手作りだ。どうぞ召し上がれ」

全員「いただきます」

朝食を食べる

ふらわっち「そういえば今日はラブリっちの誕生日だよね」

たけお「9月10日…そうだ今日だ」

ふらわっち「でもどうしよう…お誕生日プレゼント何も用意できてない」

たけお「今日はラブリっちがふらわっちを見るように俺が言っちゃったからな…」

ふらわっち「どうしよう…」

きざっち「お花でいいんじゃないかな?」

ぱぱきざっち「あぁそれがふらわっちらしさでもあるからね」

ふらわっち「私らしさか…ありがとうパパお兄ちゃん」

たけお「俺はこれからまめっちと一緒に行かないといけないところがあるから」

ふらわっち「うん。気を付けてね」

たけお「あぁ」

そして朝食を済ませそれぞれ出かける


フラワーヒルズのとある場所にてたけおはまめっちと合流しままふらわっちが倒れていた場所を徹底的に調べた

たけお「う〜ん…特に変わったところはないか…」

まめっち「みたいですね…それにこの辺りはあまり人が通らないみたいですし」

たけお「う〜ん…まるで殺人事件にありそうなパターンだな…きっと何かある」

まめっち「ん?たけおさん…こっちに来てください」

たけお「どうした?何か見つけたか?」

まめっちが見つけたのは一本の電柱でその電柱に何かの液体がくっついている

まめっち「これ…何の液体でしょうか?」

たけお「まめっちでもわからないのか」

まめっち「はい…とりあえずこれで触ってみましょう」

木の棒で触ると木の棒が溶けていく

まめっち「うわぁ!木の棒が溶けました」

たけお「毒性の強い強力な溶解液だな……ままふらわっちは恐らくこれに…」

まめっち「とりあえず警察に連絡して調べてもらいましょう」

たけお「それがいい」

警察に電話をしその溶解液を分析するためにたけお、まめっちは警察とともにまめまめ研究所へと急行した


まめまめ研究所


ぱぱまめっち「なるほど…これが電柱のところについていたんだね」

まめっち「そうなんです。ぱぱまめっち調べてくれませんか?」

ぱぱまめっち「わかった。だがまめっち達もたまハーバースクールへ戻らないといけないからね…出来るだけ急ぐことにしよう」

まめっち「お願いします」

ぱぱまめっちは警察の人からその液体の入った容器を受け取り解析を始めていく

たけお「警察のみなさんもありがとうございました」

警察「いえいえそれでは」

警察はその場を後にする

たけお「あとはぱぱまめっちの解析を待つだけだな」

まめっち「そうですね。とりあえず病院へ行きましょうか」

たけお「いや…俺はラブリっちへのプレゼントを買いに行ってくる」

まめっち「わかりました。でしたら僕も一緒に行きます」

たけお「わかった。行こう」

まめっちとたけおはラブリっちのプレゼントを買いにたまデパへと向かった


その頃病院にて


ふらわっち「二人ともごめんね。いろいろと付き合わせちゃって」

ラブリっち「ううん。大丈夫」

けいすけ「あぁちょうど俺も暇だったわけだし」

しばらく歩くとままふらわっちがいる病室に着く

ふらわっち「ここみたい」

病室を開け中へと入る。ままふらわっちはいまだ目を覚ましていない

ラブリっち「ままふらわっちはまだ目を覚ましていないみたいだね」

けいすけ「今だ昏睡状態みたいだな」

ふらわっち「ママ!ママが好きなお花を用意してきたよ」

ふらわっちは病室にある花瓶にお花を飾る

ふらわっち「早く元気になってまたお花摘みに行こうね!ママ」

涙ぐみながらままふらわっちの手を優しく握った。その時であったままふらわっちの手が少しだけ動きふらわっちの手を握り返してきたのであった

ふらわっち「…!?ママ」

けいすけ「意識が戻ったのか?」

ふらわっち「うん。ほんの少しだけど……」

ラブリっち「きっとふらわっちの声に答えたのねままふらわっちは」

けいすけ「きっとそうだろうな」

ふらわっち「私もそう思う。ママ頑張ってね…」

ふらわっちはままふらわっちを励ました後3人は病室を後にした


後編に続く
21/03/16 18:17更新 / エムビー
前へ 次へ

TOP | RSS | 感想 | 目次

まろやか投稿小説 Ver1.53c