連載小説
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【998回目の対面】








A市に到着した第1討伐部隊。
街の入り口で止まり、ディーノが隊員達を見る。
ディーノ「よし、ここからは手分けだ。2人か3人くらいに分かれてそれぞれで行動しろ。悪魔は路地裏とか、人目につかない場所にいる。」
それぞれに分かれた隊員達
ディーノ「それじゃ、行動開始だ。」
そして、それぞれがA市に入っていく……






















「おい、聞いたか?機関の連中がここに来たらしいぞ…」
路地裏にて、悪魔が他の悪魔と話している。
「本当か!?まずいな、一旦避難した方がいいか…」
「何言ってんだ、アイツ等はただの人間だぞ?対魔武器を持ってるのを除けばな」
「そうか…多分、討伐部隊の方だよな?」
「あぁ、間違いない。対魔武器が入ってる箱を持ってたからな」
イヴ「その話、詳しく聞かせてくんない?」
突然、2人の悪魔の後ろに現れたイヴ。
「うぉ!?何だお前!?」
イヴ「通りすがりの悪魔でーす。」
「んなもん見りゃわかるよ!名前を聞いてんだよ!」
「いや、ちょっと待て!」
もう1人の悪魔が止める。イヴをじっと見て…

「その服装…朱色の髪…お前、まさか…!」
イヴ「…漆眼と尾核も出して無いのに、よくわかったね?私って、本当有名人〜」
「おい…こいつ、本物か…!?」
悪魔2人の目は、怯えに近いものになった。
イヴ「心配しないで、君達を喰べたりしないって。それより、その機関の話をもうちょい聞かせてよ?」

















現在、部下1人と共に行動してるイルゼ。
「あの、イルゼ副隊長。ここって、そんなに悪魔が出るんですか…?」
イルゼ「…ええ、もちろんです。」
前を見たままそう返す。
イルゼ「あなたは、違う部隊から来た方ですね。このA市は、S2の悪魔が多くいます…」
隊員「そ、そうですか……」
苦笑いを浮かべる隊員。
イルゼ「それにしても、あなたは不運ですね。私と組むのですから…」
隊員「え、それってどういう…」
イルゼは隊員の方を向く。
イルゼ「私が狙うのは、S2の中でもひときわ強い悪魔…きっと、奴はここにいる……」






















イヴ「なるほどねぇ、第1討伐部隊かぁ…」
悪魔達から話を聞き、表通りをじっと見ている。
「あ、あぁ。間違いねぇ、ディーノとか言う隊長がいたって聞いたからな…」
他の悪魔から聞いた情報をイヴに話す。イヴはそれを聞くと、半分笑ったような表情になる。
イヴ「そっかそっか、そりゃよかった。」
「いや、よくないだろ!数ある討伐部隊の中でも、3番目くらい強いって聞いたぞ!」
「あれで3番目って…もっと上の奴らは化け物だな…」
イヴ「悪魔が化け物っていうの、おかしくない?」
立ち上がって、表通りを見続ける。
「まさかあんた…奴等と殺り合うつもりか…?」
イヴ「いや?そんな物と戦うつもりはないよ。」
表通りに一歩踏み出し
イヴ「ただ…あの子がどれくらい強くなったか…見に行くだけだよ。」
そう言ってイヴは、路地裏から出た…






















A市を調査しているイルゼ。その前に…
イルゼ「…!」
"ある者"を目にした途端、対魔武器を手にかける。
隊員「副隊長、どうし…!?」
隊員も目の前を見ると、驚きすぐに対魔武器を手に取る。
イヴ「やぁ、久しぶり…♪」


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17/06/26 12:12更新 / 青猫
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