連載小説
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シェリア「なんだこれ…?」
届いたメールが開かれる。そのメールを確認すると…

ようこそ、Battle High School ONLINEの世界へ。君達は今の状態に驚愕していることだろう、安心しろ。これは私が用意したゲームなのだ。
今から、君達はゲームのキャラクターになり「学園対抗戦」をしてもらう

シェリア「学園対抗戦…?」

この世界には、複数の学園がある。その学園の生徒会長と生徒会長が選ぶ一人で、他の学園の生徒と戦い、どの学園が1番か決めると言う内容だ。詳細は、後に送らせてもらう。では、この世界を楽しんでくれ




メールはそこで終わる。そして、簡単な説明書のようなものもあった。
シェリア「なんだこれ…本当にゲームの世界に…?」
とりあえずメニュー画面を開けるようなので、開いてみる。


Name:シェリア
Lv:98
Main:剣士
Sub:竜使い
Magic:----
Attribute:炎
School:クローディアハイスクール

スキル
装備
アイテム
クエスト
マップ
コミュニティ
オプション

オプションにログアウトボタンがある。そこを開くが…
シェリア「…やっぱ、ログアウトボタンは無しか…」
こういうゲームに入ってしまうと、ログアウトボタンは必ずないのがお決まり、何かできないかと押していると、メールが入る。

シェリア「…あ、俊明からだ。やっぱ、他の奴らもここに連れてこられたんだな…」
そういうとメールを開く。

from:トーマ
大変だ、遥!僕等ゲームの中に入っちゃった!しかも学園対抗戦ってなに!?僕生徒会長だし、どうしよ…

シェリア「だいぶ動揺してるな…」
シェリアはトーマに返信する。

from:シェリア
とりあえず、学園に集まるぞ。そここらどうするかは、みんなで考えるんだ

返信すると、トーマから返信が来る。トーマも学園へ向かうといい、シェリアは学園へ向かった。



学園に向かうと、生徒達が集まっていた。皆酷く動揺していて、絶望している。この状況に絶望する生徒、不安をかき消すために他の生徒に当たる生徒、様々だ。
シェリア「……」
その光景を見ないようにして、学園内に入っていく。
生徒会室前まで移動したシェリア、恐らくトーマはここにいるだろうと思っていたためここに来た。シェリアは生徒会室の扉を開けて中に入る。すると、中にはトーマが
トーマ「あ、遥!」
入って来たのが知ってる人とわかれば近づいて
シェリア「おいおい、ここでは本名で呼ぶなよ?」
トーマ「あ、そっか。ごめんね…」
苦笑いしていたが、すぐに暗い顔になる。
トーマ「シェリア…どうしよ……もう、出られないのかな…僕等、ここで死ぬのかな…」
シェリア「落ち着けよ、そう決まったわけじゃないだろ?」
トーマ「でも!ログアウトボタンが無くなってたんだよ!こういう場合、HPが自分の命と同じで、0になると死ぬとか…!」
シェリア「落ち着けって!悪い方にばかり考えるなよ?まだそうなったわけじゃないし、詳しい説明は後で送るとか書いてただろ?それを待とうぜ」
トーマ「…うん……」

二人は生徒会室で、連絡が来るまで待つことにした。悪い方に考えるなとは言ったが、リアルな自分はどうなってるんだろう?出られなかったらどうしよう?などと考えてしまう…
トーマ「ねぇ、これなんだろ?」
シェリア「ん?」
トーマがメニュー画面を開いて、あるものに目が止まりシェリアに聞く。それを見ると、見慣れない項目が増えていた。

シェリア「…『Magic』?」
トーマ「こんな項目、なかったよね?」
シェリアは自分のメニュー画面を開き、確認してみる。確かに、ステータス画面にMagicの項目が増えているが、Magicには何も書かれていない。
トーマ「固有属性のことかな?」
シェリア「いや、それはattributeだろ?」

固有属性とは、自分が持つ属性のこと。キャラクター作成画面で決められて、炎、水、風、雷、地、氷、光、闇の8つから選べる。固有属性を使用するスキルを発動すれば、通常より威力が上がる。ちなみに、自分が選んだ固有属性以外の属性も使えることは使える。

トーマ「ヘルプも開いて見たけど、書いてないなぁ…」
すると、二人の目の前に「メールが届きました」と通知が入る。
トーマ「あ、運営からかな!出られる方法が…!」
メールを開いてみると…



先ほどのメールで記載した通り、学園対抗戦とその他のルールを伝えよう。
トーマ「………」
出られる方法ではなかったため、肩を落とす
学園対抗戦は、それぞれの学園の生徒会長が自分の学園から学園対抗戦に共に出場してくれる生徒を選び、他の学園の生徒会長と選ばれた生徒と対戦してもらう。(一度生徒を選ぶと、そこからは変えられない)
トーナメント方式で行われ、どの学園が1番かを決めてもらう。トーナメント表は、後に発表する。
そして、君達がゲームで遊んでいた際「決闘」をしていただろう。

"決闘"とは、プレイヤー同士の戦いのこと。自分の学園でも違う学園の生徒ともできる、PvPのこと。

この世界でも決闘はできる。それと、なんらかの形でHPが0になってしまった場合、死ぬことはない。自分の学園、若しくはセーブポイントに送られることになる。
トーマ「あ、よかった!死ぬことはないんだ!」
シェリア「そうなのか?」
では、この世界を楽しんでくれたまえ。

メールはそこで終わる。
トーマ「でも、どうしよう…他の学園と戦わないといけないなんて…やっぱ1番強い学園の人しか出られないのかなぁ…」
シェリア「なぁ、一緒に戦う奴は誰にするんだ?」
トーマ「え?シェリアにしようかと思ってるけど…」
シェリア「オレ?」
自分を指差すシェリア

トーマ「だって、リアルでも関わりあるし連携はできるし…」
シェリア「まぁ、いいけど。」
トーマ「ほんとう!?ありがと!」
本当に嬉しそうな顔をして喜ぶトーマ。
トーマはシェリアの装備に目がいく、そこから何か考えるような顔をしてじーっと見ている。
シェリア「な、なんだ?そんなにじーっと見て…」
トーマ「んー……そういえば、武器を持ってなかったよね?」
シェリア「え?あ、おう…素手で戦ってたからなぁ……」
トーマ「じゃあさ、うちの学園の鍛冶屋に行こうよ?対抗戦に向けて武器を作ってもらお!」
シェリア「んー…そうするかなぁ」
そうして2人は、鍛冶屋へ向かう。




鍛冶屋に着き、そこにいる生徒に理由を話して武器を作ってもらうが…
シェリア「あー…なんかなぁ……」
生徒「その武器は、攻撃力は高い上毒の状態異常を加える武器だよ?」
シェリア「なんか違うんだよなぁ…」
先程からどの武器も微妙な反応をするシェリア

生徒「なんなんですか、あの人!どの武器も微妙な反応をして…」
トーマ「えっと、ごめん。シェリアは、剣士にしては少し変わってるから…」
シェリア「お?」
シェリアが何かを見つけてそっちに行く。

生徒「どれもかなりいいのに…逆に、どんな剣がいいんですか」
トーマ「えーっと…」
シェリア「おぉ!!これいいな!」
シェリアがある武器を手にしている。それは……
生徒「それって…























素材アイテムの「刃折れの剣」…?」
そう、剣を作るための素材アイテムだ。本来なら装備することはできない
シェリア「なぁなぁ!これを、どっちの刃も峰みたいな太さにできるか!?」
生徒「え、えっと….できるけど…」
シェリア「ほんとか!?」
かなりテンションが上がってる様子。
そして、武器が完成し…

シェリア「これこれ!こういうのが欲しかったんだ!」
生徒「…なんだか、ものすごく変わってる人ですね…」
トーマ「うん…」

「おい、ちょっといいか?」
鍛冶屋にごつい体型の男が入ってくる。制服を見る限り、クローディアの生徒だろう
「ここにいたか、生徒会長さんよ。なんか、対抗戦があるんだろ?俺に出場させてくれねーか?」
トーマ「え?えっと、もう出場する人は決まってるんだけど…」
「あ?どいつだよ、その出場する奴は」
その生徒がトーマに近づく
すると…

シェリア「オレだ、出場すんのは」
シェリアが生徒に近づく
「あぁ…?んだよ、この女。弱そうだなぁ…俺が出た方がいいだろ?」
シェリア「そうか?お前は無駄にでかいだけに見えるけど」
「あぁ…!?」
今のでキレた様子
「上等だぁ…どっちが強いか、決闘で決めてやらぁ!!」

To be continued
16/12/23 17:32更新 / 青猫
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