連載小説
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咲夜「奏太…くん…!?」
その場にいた全員が、彼の変わり果てた姿に驚き、恐怖を味わう。先ほどまで人間だった奏太が、人形になっていた……

宇田「…遅かったか……!」
井川「おい、どうなって…!?」
井川は、自分の近くで寝ていた夏川を見る。夏川も奏太と同じ、人形になっていた……それだけじゃない、現段階で寝てた者は、全員人形になっている…

コヨミ「なんで…みんな人形に…!?」
全員、人形になった人達から離れている…
宇田「…多分、ルールだ…ルールを破ったからだ……」
ユキ「ルールを破ったって…コイツ等、ただ寝てただけだぞ!?」

チェシャ「ん〜にゃ?その子達はルールを破ったにゃ」
全員宿泊施設の入り口を見る。そこには、チェシャが半笑いでその様子を見てた。
井川「破ってないだろ!コイツ等が、何したって言うんだよ!!」

チェシャ「…君等、ルールが書いてあるメールをちゃんと読んだのかにゃ?」
にこりと笑いながら井川を見る。

チェシャ「3つ目のルールを見るにゃ〜」
咲夜「3つ目って…あのよくわからないルールの…」
宇田「…やっぱりか」
チェシャ「おぉ?宇田くんは賢い子にゃ」
少し宇田に興味を示すチェシャ。

チェシャ「そゆことにゃ。この「安息に浸ってはいけない」は






































































"寝るな"ってことにゃ」

咲夜「…!!」
その場にいた全員がルールの意味を知ると、驚きを隠せてない様子。先程人形になった人は、全員"寝てた"。それを破ったことにより、人形にされた…

チェシャ「初日で割と減っちゃったにゃ〜」
井川「…ふざけんなよ……!」
井川がチェシャに近づく

チェシャ「ふざけてないにゃよ〜?これがルールにゃん♪」
井川「ふざけんな!!1週間も寝るなってことだろ、そんなことできるわけないだろ!!」
チェシャ「何を言うにゃ、できる人はいるにゃよ?」
井川「やっぱ変だと思ったんだ!!欠席者だけ集められて、訳のわからない猫がトランプをやるとか言って!どうしてくれんだよ!!」
チェシャ「落ち着け、にゃ☆」
井川の額にデコピンをするチェシャ。すると、井川が急に大人しくなり、その場に崩れ落ちた。
チェシャ「あちゃ〜…ついやっちゃったにゃ。うっかり、お人形さんにしちゃったにゃ」
その場にいる全員が、その光景を見て恐怖し、人形にされた井川を見て固まる。

チェシャ「じゃ、がんばれにゃ〜ん☆」




現在の生徒

宇田 信治
奥家 春美
串枝 美咲
仙谷 コヨミ
津隈 レン
戸上 咲夜
野村 奈津美
長谷川 努
矢倉 鉄之介
結城 律
吉田 ユキ
渡部 進








私達は、何もできないままでいた……そして、後悔と疑問を抱いた。あの時断れば、こんなことにはならなかったのかもしれない。学校を休まなければこんなことにはならなかったのかもしれない…そして、なんでこんなことが起きてるのか…何のために?一体どうやって人間を人形に?そんなことを考え続け、誰一人口を開かなかった……
次は自分の番かもしれない…そんな恐怖に、押しつぶされそうになっていた…
今にもおかしくなりそう…そんな状態で、夜が明けてしまった…



To be continued
16/11/14 22:31更新 / 青猫
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