連載小説
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1話目


ここはプリンプタウン。数々の魔導士、私達の世界では決して見ることのない生き物などが生息している、大きな町です。その町の、ある場所にて………







ドカーーーン!!



突如、凄まじい爆発が。
まぐろ「ねぇ、りんごちゃん★」
りんご「どうしたの、まぐろくん?」
その爆発した場所の近くで話している2人。簡単に説明しましょう。
赤髪の少女の名前は「あんどうりんご」。成績優秀で優等生、特に計算が得意な中学生です。
紫の髪の少年は「ささきまぐろ」。前髪で顔を隠しているけど、美形で勉強、スポーツ、料理が得意な中学生です。

まぐろ「さっきからせんぱいは、何をやってるのかな★」
りんご「薬を作ってるらしいよ?何の薬かはわからないけど」
その爆発後の煙から、真っ黒い物体が出てくる。
りんご「エコロ!?」
「りんごくん、私だ。」
一見真っ黒で人の形をしている物体、黒い部分を取り払えば…

りんご「あ、りすくませんぱい!」
そう、リスなのかクマなのかわからない存在でりんごとまぐろの先輩でもある「りすくませんぱい」が姿を現す。

りんご「せんぱいが、見事に真っ黒でした…」
まぐろ「ところで、りすせんぱい★」
りすくませんぱい「なんだね?まぐろくん」
まぐろ「さっきから、何の薬を作ってたんですか★」
りすくませんぱい「ふむ……」
せんぱいが少し間を空けて、口を開く。

りすくませんぱい「女性を惚れさせる薬…とでも言っておこうか。」
りんご「なんと!?そんなにすごくてちょっぴり危険そうな薬を作ってたんですか!?」
りんごとまぐろはシンプルに驚く。

まぐろ「なんで、その薬を作ってるんですか★」
りすくませんぱい「それは、以前わたくしのところにある方が相談していた時だった…」













「少しいいか?」
りすくませんぱい「はい、どうぞ。」
その相談相手が、りすくませんぱいと向かい合うように椅子に座る。
「わたしの名はサタ……あ、いや。匿名希望で頼む。」
りんご「今、名前を言いかけて匿名希望にした…しかも、もう誰なのかわかったけど、言わないでおこう…」

「そうだな、ではS様と呼べ。」
りんご「もう完全にあの人だよ…。」

りすくませんぱい「ではS様、ご相談は?」
S「実は、わたしは今ある女性と付き合っているのだ……」
りすくませんぱい「ほう…」
まぐろ「あ、せんぱい嬉しそう★」
りすくませんぱいは恋愛のことに関して研究もしている。

S「だが、イマイチ振り向いてもらえない……彼女のために様々なことをしてきた!だが、彼女は喜ぶどころか怒っている……どうしてだ!アルル!」
りんご「もう彼女らしき人の名前まで言っちゃった…」
もう流石に、誰だかわかりますね

S「いっそ、アルルがわたしに惚れるような薬でもあれば……」
りすくませんぱい「………」










りすくませんぱい「そんなことがあって、現在薬を作っているのだ。」
りんご「せんぱい、それやらない方が良かったんじゃあ……」
りんごはその相談相手に心当たりがあるようで、そのアルルという少女にやってきたことが全て迷惑なことなのも知っている。

りすくませんぱい「素材がなくなってしまった、取りに行くとしよう。」
まぐろ「せーんぱい、ボク等もついてっていいですか★」
りすくませんぱい「あぁ、いいぞ。寧ろ助かる。」
りんご「まぐろくんは相談相手のこと知らないみたいだし…どうなっちゃうんだろ…。」
1人だけ不安になるりんごであった。






移動している途中、りんごがりすくませんぱいに話しかける。
りんご「ところでせんぱい、材料ってどんなのを使ってたんですか?」
りすくませんぱい「まだ話していなかったな、どれも簡単に手に入る物だ。」
りすくませんぱいは、白衣のポケットからメモを取り出して書いてある材料を読み上げる。

りすくませんぱい「ドラゴンの尻尾の毛、魔法使いの髪の毛、闇の剣士の髪の毛、最後にあかぷよ帽をかぶった少女の髪の毛だ。」
どれも簡単に手に入らないものですね。

まぐろ「なんだか、武器素材集めてるみたいだ、ね★」
りんご「というか、全部毛じゃないですか!」
りすくませんぱい「信じられないとは思うが、科学も信じられないことも起きるのだ。」

こうして、3人は材料を探すのでしたを果たして、見つかるのでしょうか?

次回に続きます
16/09/10 17:28更新 / 青猫
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