連載小説
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オニゴッコ 1
今日もまた、何気ない一日が始まった。



三月十七日。中学一年生である僕にはなんてことはない日だが、既に卒業した三年生は丁度公立高等学校の受験日だった。もう慣れたことだが、学校は少しだけ静けさが増した。





そんな中迎えた朝の会、不気味な生徒が入ってきた。そして、担任の先生は言った。



先生「七草酷我(ななくさこくが)君だ。このクラスの仲間になった。みんな仲良くしてやってくれ。」

七草「よろしくです。」



…ぷっ。
心の中で笑った。いや、『嗤』った。




まず、親のネーミングセンス。どんな名前だよ!?と突っ込みたくなるようないびつな名前。これは本当に申し訳ないが、笑って仕方がないと思う。

二つ目だが、これは『嗤』うというよりは、自分なりに言うと、「キモイ」の類だろう。



……率直に言わせてもらおう。気持ち悪い。本当に。何にやけてんだよ?と問いたい。そんなに面白いことあった?と問いたい。そんなくらいにやけてるのだ。
 

そんな感じで、今日も何気ない一日が始まる。




―――――――――――――あの声を聞くまでは、だが。
15/02/03 23:03更新 / Catll> (らゐる)
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■作者メッセージ
初回なので、つまらないと思いますが、温かい目で見守っていただけると光栄です。

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