連載小説
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第6話『モンスター』
『前回までのあらすじ』


前回、街で食材を買うことを忘れていたミネコ。そこでオタク混じりなことを長々と喋り続けていると、目の前に鳥形のモンスター『ピィピィ』が現れる。それを見たミネコは、食材確保のため襲いかかる。ミネコは思い出した、『そうだ、モンスターさえ倒せば食材は手に入る』と。



〜トーティスの森〜



アルセナ「いやぁ、なんかすごいなお前。最初より、かなり強くなった感じがする……」
たくさんのモンスターを倒して、食材を大量ゲットして嬉しそうにしているミネコを見て、少し頬をかきながら話すアルセナ

ミネコ「そうでもないよ?私はまだまだだよ」
アルセナ「いや、さっきの見たら誰でも思うぞ…」
先程のミネコの様子はもモンスターというか、死神に近い。今は通常のミネコになっているが…

ミネコ「やっぱり、食は大事だからね?そこは妥協せず、しっかり手に入れないと」
そうは言うが、ミネコはこの世界で一切妥協する気はない。何しろ、ミネコの好きなゲームだからだ。ゲーム好きには嬉しいかもしれないが、ミネコが見た夢のように死んでしまったら何もかもが終わるという恐怖もある……

アルセナ「まぁ、そうだな…でも、もうすぐ森を出られるぞ?」
ミネコ「え、短っ!それなら、食材獲らなきゃよかったかも…」
アルセナ「ほら、大丈夫だって言っただろ…」
森があまりにも短いことに驚くミネコ。そこであることを思い出す

ミネコ「そういえば、凶暴なモンスターに遭遇してないね?」
アルセナ「あぁ、そうだな……まぁ、出くわした人も少ないらしいぞ?」
ミネコ「ということは、そのモンスターが1体か2体くらいしかいないってことだね?」
アルセナ「あぁ、そうだな」
ミネコ「そっかぁ……」
それを聞いたミネコは、命に関する面では助かったと安心しているが、同時にゲーム面ではつまんないと思っている

ミネコ「じゃ、早く出ようよ」
と言って前に進むと、何かにぶつかる

ミネコ「いたっ…なに……?」
見上げてみると……











いかにも凶暴そうな熊がいる
アルセナ「あ…ミネコ!」

熊が手をあげて、ミネコ目掛けて振り下ろす

ミネコ「わぁっ!?」
急いで剣を抜いてガードするが、相手の力が強いため少し吹っ飛んでしまう

アルセナ「大丈夫か、ミネコ!?」
ミネコ「うん…なんとか…」
アルセナも槍を抜いて

アルセナ「撒くのは難しそうだ…協力して倒すぞ!」
ミネコ「うん!」





フォレストグリズリー×1

フォレストグリズリー「グオオォォォォォォッ!!」
アルセナに近づいて、手を振り下ろす。アルセナがバックスてでかわしてやり槍を構えて

アルセナ「『一閃・双月!!』」
相手に鋭い突きをした後、弧を描くように2回切る技を繰り出す。ミネコは相手の後ろに回り込み

ミネコ「『夜叉俥』!!」
突きを繰り出し、斬り上げて相手を浮かせた後縦に半回転して剣を叩きつける技を繰り出す。

しかしグリズリーは、二人の攻撃を受けても怯みもしない

ミネコ「利いてない…!?」
熊がアルセナを掴み

アルセナ「わ、ちょ、放せ!」
そのままミネコの方へと叩きつける

ミネコ「わぁっ!?」
アルセナと共に吹き飛んでしまう

熊が追い討ちをかけるように、手を振り上げた







つづく
14/10/24 18:43更新 / 青猫
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